ジョン・メイナード・ケインズ

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お金の改革論 講談社学術文庫

ジョン・メイナード・ケインズ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062922456
ISBN 10 : 4062922452
フォーマット
出版社
発行年月
2014年07月
日本
追加情報
:
224p;15

内容詳細

インフレは不公正であり、デフレは不適切である。インフレは貯蓄のマイナスをもたらし、デフレは労働と事業の貧窮を意味する―。第一次世界大戦後、世界中で起きた急激な物価の水準変動に対し、ケインズは何を考えたか。物価安定か、為替レート安定か、金本位制をいかにとらえるか…。『一般理論』『貨幣論』とならぶ代表作を、明快な新訳で読む。

目次 : 第1章 お金の価値変動が社会に与える影響(お金の価値変化による分配への影響/ お金の価値変化による生産への影響)/ 第2章 公共財政とお金の価値変化(課税手段としてのインフレ/ 通貨下落vs資本課税)/ 第3章 お金の理論と為替レートの理論(貨幣数量説/ 購買力平価の理論/ 季節変動/ 外国為替における先物市場)/ 第4章 通貨政策の目標比較(平価切り下げvsデフレ/ 物価安定vs為替レート安定/ 金本位制への復帰)/ 第5章 将来的なお金の管理についての建設的提言(イギリス/ アメリカ/ その他諸国)

【著者紹介】
ジョン・メイナード・ケインズ : 1883〜1946年。イギリス財務省など公職を務めた後、ケンブリッジ大で経済学者として活動

山形浩生 : 1964年生まれ。評論家・翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • WATA さん

    経済学者ケインズがインフレ/デフレの良し悪しについて語った本。まだ金本位制が残っていた時代の本なので、後半の細かい経済分析は時代遅れに感じる。しかし、根幹理論を説明した前半部分は今読んでもスジが通っている。要約すれば、デフレはカネ(現金や債権)をもつ金利生活者に益をもたらし、モノ(設備や商品)をもつ実業家に害をもたらす。インフレはその逆。だから物価は安定させるのが一番良い。インフレ/デフレのどちらかを選べといわれたら、カネもモノも持たない労働者の失業が減るインフレのほうがずっとマシ、という内容。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    物価上昇期:実質金利がマイナス(28頁)。賃金は物価の動きに遅れてやってくる。賃金労働者の実質稼ぎは物価上昇期に漸減(33頁)。目減りは否めない。インフレは投資家に大きな損失。実用家にとても有利。インフレは 不公正(傍点)。貯蓄意志の信頼/安心の雰囲気を破壊(36頁)。 通過貨幣nの変化を、現金量の(傍点)インフレ/デフレと呼ぶと便利(80頁)。比率rの上下動を、信用の(傍点)インフレ/デフレと呼ぶ(85頁)。

  • 手押し戦車 さん

    経済を物価やお金やデータで判断する学者は多い。人の生活や心理を考慮して日常生活を送って行く事に焦点を当て分析し実行して行き本当の通貨経済が及ぼす影響を捉えている。金本位制で通過を固定為替にしてしまうと通貨を買い支え結果財政難が起きて為替が崩れ、経済危機を見抜き、政府はデフレ不況の対策に有効需要を創出し一時的な失業者対策では無く長期的な視点での財政出動して景気の下支えを行う重要な任務がある。経済を人を中心に捉えることで人を不幸にしてしまう政策を一蹴し人を多く幸せにする政策をして初めて経済が動く。

  • Hiroshi Higashino さん

    「デフレよりインフレのほうがよい」に反論できないのであれば、インフレ政策を進めるべきだと思うのだけど、それをしないというのはお金を持っている金利生活者が強いというのが一面と見ていいのか?そうすると単純な対立する話になってしまいそうだから、もっと広い視点での論が必要だろうけど、そのへんがまだまだしっくりこない・・・

  • 静かな生活 さん

    ‪3.8◼︎ガチガチの経済理論書は本当にはじめてなので判断に困ったが、「市場の自由」をそこまで肯定せずに「管理統制」も肯定しない「価値観の宙吊り」による緊張感がケインズのセンスからくめた気がする。かなり理屈っぽいので巷の噂の通り、ハイエク辺りとは違って所謂文系っぽいものと親和性がありそうだ。‬

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