ジョン・ブルックス

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人と企業はどこで間違えるのか? 成功と失敗の本質を探る「10の物語」

ジョン・ブルックス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784478029770
ISBN 10 : 4478029776
フォーマット
出版社
発行年月
2014年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
363p;19

内容詳細

ウォーレン・バフェットからビル・ゲイツに渡され、
20年間読み続けられた最高のビジネス書

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1991年、ウォーレン・バフェットと出会って間もないころに、ビジネスについてのお気に入りの本を推薦してほしいとお願いした。
するとすかさず、ジョン・ブルックスの『Business Adventures』だ、との答えが返ってきて、「私が持っているのを送るよ」と言ってくれた。
その書名もジョン・ブルックスの名前も一度も聞いたことがなかったが、興味をそそられた。
ウォーレンが私に貸してくれてから20年以上、そして最初に出版されてから40年以上がたつが、この本は私が今までに読んだ中で最高のビジネス書であり続けている。

「gatesnotes THE BLOG OF BILL GATES」2014/7/12より
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2014年夏、マイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツは、自身のブログで『Business Adventures』という1冊の本を紹介した。
20年以上前にウォーレン・バフェットから推薦されたもので、以来「最高のビジネス書」として愛読し続けているという。
世界で1、2を争う大富豪であり、伝説的なビジネスマンと投資家である2人がそろって絶賛する本ということで、世界的に大きな話題となった。
本書はその邦訳版である。

本書の著者ジョン・ブルックスは1920年にニューヨークに生まれ、1993年にこの世を去っている。
プリンストン大学を卒業後、陸軍での勤務を経て『タイム』誌の編集者の仕事に就いた。
その後、優れたルポルタージュや短編小説を掲載することで定評のある『ニューヨーカー』誌のスタッフライターとなり、
1929年の大恐慌、60年代の黄金期、80年代のM&Aブームなどをテーマにの多数の作品を残している。
『マネー・ボール』や『世紀の空売り』などのベストセラーで知られるマイケル・ルイスが「影響を受けた作家だ」と称賛しており、
確かに経済・金融ジャンルにおけるストーリーテラーの元祖と言える存在だ。

ビル・ゲイツがブログで絶賛するように、ブルックスの文章は、成功のためのノウハウを単純に伝えるものではない。
興味深い経営者や企業の事例を見つけ出し、魅力的な何人かのキャラクターを生き生きと描く。
具体的に語られるのは、フォード、GE、ゼロックスといった著名企業の経営者たち、
そしてウォール街のブローカー、巧成り名遂げたビジネスマンなどの物語であり、
彼らが人生やビジネスにおいて「どこで間違えたのか(あるいは間違えなかったのか)」を明らかにする。
さらに、失敗や成功の原因となった「人間の本質的な部分」を洞察するのだが、
その深さと鮮やかさこそが、本書が価値を保ち続けている理由であり、いま日本で出版する理由でもある。

著者
1920年生まれ。1993年没。
雑誌「The New Yorker」で金融関係を専門とする記者として長年勤務したほか、フィクション・ノンフィクションの両分野で多くの著書を残した。
特に本書の原著『Business Adventures』など数冊は古典として高く評価されている。
『マネー・ボール』や『世紀の空売り』などのベストセラーで知られるマイケル・ルイスは「ブルックスは間違った認識をするときでさえ、少なくとも面白い間違い方をする」と評し、影響を受けた作家だと称賛している。

[目次]
第1章 伝説的な失敗
    ──フォード社エドセルの物語
第2章 公正さの基準
    ──テキサス・ガルフ・サルファー社インサイダー事件
第3章 ゼロックス、ゼロックス、ゼロックス、ゼロックス
第4章 もう一つの大事件
    ──ケネディの死の裏側で
第5章 コミュニケーション不全
    ──GEの哲学者たち
第6章 最後の買い占め
    ──メンフィスの英雄、かく戦えり
第7章 二つめの人生
    ──ある理想的なビジネスマンの記録
第8章 道化の効能
    ──いくつかの株主総会にて
第9章 束の間の大暴落
    ──永遠のホセ・デ・ラ・ヴェガ
第10章 営業秘密の変遷
    ──ダンス、クッキー、宇宙服

訳者あとがき

【著者紹介】
ジョン・ブルックス : 1920年生まれ、1993年没。雑誌『ニューヨーカー』で金融経済関係を専門とする記者として長年勤務したほか、フィクション・ノンフィクションの両分野で多くの著書を残した

須川綾子 : 翻訳家。東京外国語大学外国語学部英米語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Miyoshi Hirotaka さん

    私たちには専用の図書館が手元にあるようなもの。1960年代後半、ゼロックスはこの「未来の図書館」に最も近づいていた。コピーという言葉に不道徳な語感がつきまとい、タイプライターが普及して間もない時代に機械で書類を複写するというイノベーションを起こした。急成長しながらも高い企業倫理を維持した。さらに、コピー機での競争優位は持続しないとして、異業種に参入する先見性も持っていた。ところが、シリコンバレーでコンピュータを開発しながらその果実を手にすることなく、豊かな市場を新興のアップル、マイクロソフトに明け渡した。

  • 赤星琢哉 さん

    1960年代前後に書かれたビジネスエッセイ。フォード、GE、ゼロックス、AT&Tやウォール街ブローカー、アクティビストなど、当時のビジネス界の事件を巡る10の物語が書かれている。50年も前の本だが、物語が色褪せず鮮やかに伝わり、想像以上に読みやすく、面白かった。これは著者の力量も当然だが、人間の本質とは変わらないからなのかもしれないな。人と企業はどこで間違えるのか?現代においても参考になることが多々あると思うので、おすすめです。また読み物としてもとても面白いです。現代のIT版もあれば是非読みたいものです。

  • Yuma Usui さん

    主に戦後アメリカのルールが固まりきっていない時期に、企業や人がどんな過ちを犯したのか10の事例で紹介している。個人の職業選択か企業の営業秘密かといった法的争いや、世界一のマーケティング費を掛けて失敗作を作った例、上司と部下のコミュニケーション錯誤に起因する組織犯罪(意図的かもですが…)など。古い事例でも参考になる点が多かった。

  • Fondsaule さん

    ★★★☆☆ フォード、ゼロックス等の米国の有名企業の成功、失敗事例を物語のように紹介してくれる。結論めいた部分はないので、個々の事例から何を学ぶかは、読者しだいといったところ。 GEのコミュニケーション不全の事例が面白かった。

  • Ryo さん

    この本を素晴らしいと思うか否かは、読者の知識やスキルに依ると思う。というのも、この本は実際にあった事例を、ほとんど著者の考察を含める事なく、淡々と語るスタイルだからだ。事業という物について、自ら考え想像しながら読める人には、とても面白い本なのであろう。残念ながら自分としてはあまり楽しむ事が出来なかった。取り上げられる事例はとても幅広く、どれも個性あるものが並ぶ。 本書が出版された時期が40年以上前なので、事例の古さは否めないが、古いが為に様々な事例を複雑な知識なく取り込めるのは良い点だろう。 邦題は糞。

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ジョン・ブルックス

1920‐1993。長らく雑誌『The New Yorker』のスタッフライターを務め、特に“The GO‐GO Years”と呼ばれた1960年代のウォール街を、豊富な金融の知識とくだけた文体で描き出す独特のスタイルで人気を集めた。銀行家や株式仲買人らから実地で聞き込みを行い、現場で交わされる専門

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