ジョン・アーヴィング

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神秘大通り 上

ジョン・アーヴィング

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784105191177
ISBN 10 : 4105191179
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
406p;20

内容詳細

本人が思っているよりは有名な作家フワン・ディエゴは、死んだ友人との古い約束を果たすため、ニューヨークからフィリピンへの旅に出る。独身作家のこの感傷旅行は、いつしか道連れとなった怪しい美人母娘との性的関係を深めつつ(ただしバイアグラ頼み)、夢となって現われる少年時代の記憶に彩られてゆく。メキシコで生まれ育ったフワン・ディエゴは14歳。人の心が読め、ちょっとした予知能力を持つ13歳の妹ルペといつもいっしょだ。娼婦で教会付きの掃除婦でもある母は育児放棄同然。ゴミ捨て場のボスが兄妹を庇護していた。燃えさかるゴミの山から本を拾いだしては独学で学ぶフワン・ディエゴに、心優しい修道士が目をかける。ある日、不慮の事故で足に障碍を負った少年は、妹とともに教会の孤児院に引き取られ、やがて“驚異のサーカス”へ。悲喜劇の巨匠による、待望の最新長篇!

【著者紹介】
ジョン・アーヴィング : 1942年、アメリカ、ニューハンプシャー州生まれ。プレップ・スクール時代からレスリングに熱中。ニューハンプシャー大学、ウィーン大学等に学ぶ。65年よりアイオワ大学創作科でカート・ヴォネガットに師事。68年『熊を放つ』でデビュー。映画化された『サイダーハウス・ルール』では自ら脚本を手がけ、アカデミー賞最優秀脚色賞を受賞。デビュー以来半世紀、19世紀小説に範を取った最大な小説をつぎつぎと発表。現代アメリカ文学を代表する作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    フワン・ディエゴというメキシコ育ちでアメリカに住み障害をもち心臓に持病を抱える男がフィリピンに行こうとしているところから話が始まる。昔のアメリカ人の知り合いのために。フワンがメキシコのゴミ捨て場にいた頃と、現在が交錯する。最初は凄くキレものに思えたのに、徐々に凡庸に思えてくる。話は決して読みやすくない。アーヴィングだから読み続けてる。そして、『ホテル・ニューハンプシャー』でフラニーを酷い目に合わせていたから、今も読んでいて心配になる。今度はどんな非情なことを見せられるかと。根底にはカトリック批判だろうか。

  • starbro さん

    ジョン・アーヴィングは、新作中心に読んでいる作家です。久々の新作、まずは上巻400P超一気読みしました。装幀も素敵です。本作品は、ジョン・アーヴィング版聖(性)書かも知れません。続いて下巻へ。トータルの感想は下巻読了後に。

  • NAO さん

    メキシコのゴミ溜めの小屋で育ち独学で勉強したフワン・ディエゴがいかにして作家となったか。54歳となった彼がかつての友人との約束を守るために出掛けたフィリピンへの旅と、その途上で断続的に見た過去の夢の二つの世界が混然と錯綜しながら描かれる。『サイダーハウス・ルール』『サーカスの息子』『オウエンのために祈りを』などアーヴィングの代表作のいくつかが次々と思い浮かぶ中、いつもながらのアーヴィング独特の世界にどっぷりと浸りこむ。

  • キムチ27 さん

    アーヴィングは「サイダー・・」で初めて触れた作家。作品は未知。が、読み始めるとすぐにその世界に引き込まれて行った。3人称は正直 慣れなく 混乱したと言えなくもないが。ゴミ捨て場から独学で言葉を手に入れ、妹とのみ通じる心の世界を持つダンプキッド、米孤児院出身の教師やら綱渡りの少女やら登場人物の坩堝状態。一方 同時進行でマニラへ旅する(ベータ遮断薬とバイアグラ持参で)現役作家。ダブル視点が撚り合され 読み手には不可思議な空間。どの人々もか弱く、惨禍が連続・・が生きている。

  • ヘラジカ さん

    久々のアーヴィングを堪能している。舌鼓を打っていると言っても良いかもしれない。過去と現在を行き来する物語を流麗に紡いでいく様は、ポンポンと手品を披露するマジシャンのように華麗で目を眩ませる。やはり没入感を得られる作家という点では最高位に位置する語り手だ。全編ハイライト並みの面白さ。それと悲喜劇の巨匠とは良く言ったもので、心楽しいエピソードばかりで顔を綻ばせながら読んでいるとき、ラブラドールレトリバーの下りで冷や水をぶっかけられた。レトリバー関連のこういう話はやめて欲しい…切実に。(2017・51)

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ジョン・アーヴィング

1942年、アメリカ、ニューハンプシャー州生まれ。プレップ・スクール時代からレスリングに熱中。ニューハンプシャー大学、ウィーン大学等に学ぶ。65年よりアイオワ大学創作科でカート・ヴォネガットに師事。68年『熊を放つ』でデビュー。映画化された『サイダーハウス・ルール』では自ら脚本を手がけ、アカデミー賞

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