ジョルジュ・サンド

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愛の妖精 岩波文庫

ジョルジュ・サンド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003253519
ISBN 10 : 4003253515
フォーマット
出版社
発行年月
2010年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
15cm,346p

内容詳細

フランス中部の農村地帯ベリー州を背景に、野性の少女ファデットが恋にみちびかれて真の女へと変貌をとげてゆく。ふたごの兄弟との愛の葛藤を配した心憎いばかりにこまやかな恋愛描写は、清新な自然描写とあいまって、これをサンド(1804‐1876)の田園小説のうちで屈指の秀作としている。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ykmmr (^_^) さん

    ショパンの人生に、良くも悪くも多大な影響を与えて去った愛人。この女性の知られざる「本職」は作家であった。そんな彼女の作品を初めて読んだ。自分を否定され、自ら否定もする様な生い立ちと容姿を持ったファデット。そのまま生きていたが、双子の兄弟ランドリーと出会う。そして、彼との恋でファデットは満ちた生活を送る。意外な農業国フランスの、自然豊かで古風な農村が舞台として合っており、物語を飾る。ファデット自身も、田舎娘から淡麗な女性に変わって行く。波乱の中でも、自分の姿を受け入れて、同等の虫たちにも

  • 新地学@児童書病発動中 さん

    お転婆で皆に蟋蟀とよばれる少女ファデットが、恋をすることによって美しい女性に成長していく過程を描く小説。仏の田園の風と野花の匂いを感じられる美しい小説で、非常にお勧め。基本的に暗い描写はなくて、田舎に暮らす農民たちの穏やかで素朴な日常の生活が、水彩画のようなタッチで表現されている。魔女や鬼火のような超自然的な要素も描かれており、『遠野物語』を思い出した。なんといってもファデットが魅力的な登場人物で、思いを寄せるランドリーに自分の切ない胸の内を打ち明ける場面は、読んでいて心が震えた。

  • mukimi さん

    リスト、ショパン、ミュッセ…様々な歴史的芸術家達と激しい恋をし彼らに多くの影響を与えた男装の麗人ジョルジュサンドの自伝的小説。といえば面白くない訳がない。本作は少年少女の可愛らしい成長物語。主人公(筆者幼少期)は非常に頭が良く、好きな人に好かれるべく「愛の妖精」として脱皮し幸せを掴む。人に愛されるには自ら愛を与え誠実に生きることが1番だと教えられる。芸術は人を悲しませるのでなく喜ばせるべきだという信念に基づく爽やかな作品。波瀾万丈肉食女子と語られることもある筆者だが実際は優しくて愛に満ちた人だったと思う。

  • よむよし さん

    双子の兄弟と少女との綺麗な恋の物語。ちょっと変とみなされイジメにもあってるが仕返しもする利発な少女。裕福な農家で大事に育てられた少年達。少年はあるきっかけで少女に恋心を。少女も少年を意識し始め急につっけんどんになると少年には訳がわからず戸惑うことに。しかし恋心によってお互いに相手を理解できるように成長していく。愛しあうのが大事という事かな。少女は思春期の作者とも。“真実の愛”を求め続け“肉食女子”として名を残す作者だからこそこのような作品を残せたのですね。私もその年頃うまくいかなかったり片思いだったなぁ。

  • ちょこまーぶる さん

    感動した一冊でした。登録500冊目の本は、苦手な外国文学にの挑戦でした。初版が1936年という名著です。当初は読み進めても、理解しているようなしていないような感じでしたが、外見からの勝手な印象を持たれ続けていた少女が、双子の弟との恋愛感情を抱くようになってからの二人の感情の交流を読み進めて、自分自身が何故か心が満ちている事を感じました。そして、ラストの双子の兄への厳しさがありながらも愛に満ちた発言も素敵です。まさに愛の妖精でした。多様性が求められながらも偏見・中傷に満ちた今の時代に読むべき一冊ですね。

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