ジョセフ・E・スティグリッツ

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スティグリッツのラーニング・ソサイエティ 生産性を上昇させる社会

ジョセフ・E・スティグリッツ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492444443
ISBN 10 : 4492444440
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
追加情報
:
492p;22

内容詳細

ラーニングは私たちの生活をどう変えたのか?ラーニングはどのような環境で生まれるのか?個人・企業・社会のラーニングを促進するものは何か?なぜ途上国では幼稚産業保護が必要なのか?なぜ金融自由化や貿易自由化でラーニングが阻害されるのか?ノーベル賞経済学者のスティグリッツ教授が、生産性を高め社会的厚生を改善させるラーニング・ソサイエティを構築するための政策を提言する。

目次 : 第1部 成長・開発・社会発展の新しいアプローチ:基本概念と分析(ラーニング革命/ ラーニングの重要性について/ ラーニング・エコノミー/ ラーニングを促進する企業とラーニングを促進する環境の構築/ 市場構造・厚生・ラーニング ほか)/ 第2部 ラーニング・ソサイエティに向けた政策(ラーニング・ソサイエティ構築における産業貿易政策の役割/ 金融政策とラーニング・ソサイエティの構築/ ラーニング・ソサイエティのためのマクロ経済政策と投資政策/ 知的所有権/ 社会変革とラーニング・ソサイエティの構築 ほか)

【著者紹介】
ジョセフ・E・スティグリッツ : コロンビア大学教授。世界銀行の元チーフ・エコノミスト兼上級副総裁。クリントン政権では経済諮問委員会委員長を務めた。2001年にノーベル経済学賞受賞

ブルース・C.グリーンウォルド : コロンビア大学ビジネススクール教授。グラハム・ドッド投資ヘイルブルンセンター長も務める

薮下史郎監修 : 早稲田大学政治経済学術院名誉教授。イェール大学Ph.D.取得後、東京都立大学(現・首都大学東京)、横浜国立大学を経て、1991年から早稲田大学政治経済学部教授、2014年3月退職。専門は応用マクロ経済学、金融論。イェール大学大学院在籍時にジェームズ・トービン、ジョセフ・E・スティグリッツらに師事

岩本千晴 : 関東学園大学経済学部経済学科専任講師。翻訳者。ボストン大学経済学修士、中央大学総合政策研究科博士後期課程修了。博士(総合政策)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きいち さん

    むちゃくちゃ勇気が湧く一冊。縮約されてるとはいえ経済学の専門用語はバシバシ入るし骨は折れたが。◇人間が平等に創られていて、変化が可能であるという認知フレームを社会が共有している→その結果、さまざまな形での教育への投資を行う政策が採択される→皆が知識にアクセスし、幅広い層の接触が起こり、学ぶ能力が高まり、不断の学習が起こる→個人がイノベーションを生み出し、生産性が向上する…まさに、明治の日本、戦後の日本が実現した停滞の打破。背景は違うから過去2回とは違う、でも、今まさに必要なこと。分断されてる場合じゃない。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    2015年初出。本書は、ラーニング・ソサイエティ(LS)の創造もしくはLSの促進を通じて経済成長を促す上での政府の役割に焦点を当てることで、LSの経済学を解明することを試みる(14頁)。本書の議論は、ラーニングの視点から比較優位、政策、経済戦略などの基本的コンセプトを再定義するという、重要なプロセスに焦点(21−22頁)。ラーニングとは、どのようにして生産性(任意の投入量から生産できる量)を向上させるかに関する学習(25頁)。知識は、人びとに体化されており、人びととの交わりによって伝達される(58頁)。

  • Mc6ρ助 さん

    スティグリッツ御大の口調はあくまでも明るい。ほとんど理解できていないのかも知れないが、彼の言いたいことは、国や政府の政策や社会自体がが学び続ける社会を作らなければ行けないとというこのなのだろう。知識の探求として学ぶことは楽しいことだが、仕事のため生活のために、一生学び続けねばならないとなるのなら、やはり、それは、すこししんどいことだと感じてしまう。

  • かんちゃん さん

    ちまたに言うところの労働効率上昇という意味での「生産性」ではなく、(当たり前だが)経済学的な意味での「生産性」の話。生産性を社会として上昇させるためには、ラーニング(@ベストプラクティス自体の改善と、Aベストプラクティスへのキャッチアップ)が重要である。市場に任せていてもトリクルダウンは起こらないので、経済政策をしっかり考えた上で政府介入が実施されなければならない。特に貿易、金融、知的所有権の分野における施策に焦点を当てている(が、実務上は独占的企業内部でのラーニングに収束しそうな議論である)。

  • Ohe Hiroyuki さん

    「ラーニング」をキーワードに、国家(特に発展途上国)において、市場原理に委ねず、政府の果たすべき役割があるのと書いた一冊。▼ときには、貿易を制限するべきではない、金融市場の自由化をすべきではない、知的所有権の特権を認めるべきではないのではないと論じる著者の議論は鋭く読み応えがある。▼本書自体はかなり分厚いが、各セクションはそれまでの著者の講義の要約であるため、詳しい内容を知りたい方はさらに原文にあたる必要がある。▼ノーベル経済学賞受賞の著書の重みを知っておくことに意味はあるだろう。

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