オスカー・ワオの短く凄まじい人生 新潮クレスト・ブックス

ジュノ・ディアス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784105900892
ISBN 10 : 4105900897
フォーマット
出版社
発行年月
2011年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,414p

内容詳細

心優しいオタク青年オスカーの最大の悩みは、女の子にまったくモテないこと。どうやら彼の恋の行く手を阻んでいるのは、かつて祖父や母を苦しめたのと同じ、ドミニカの呪いらしい…。ピュリツァー賞受賞作。

【著者紹介】
ジュノ・ディアス著 : 1968年ドミニカ生まれ。6歳のときに家族で渡米。父親が失踪、兄は白血病を患い、窮乏状態の中で育つ。皿洗い、ビリヤード台配達、製鉄業などの仕事をしながら、ラトガーズ大学とコーネル大学大学院で文学と創作を学ぶ。『ニューヨーカー』『パリス・レヴュー』などに寄稿、The Best American Short Storiesには4度、作品が収録されている

都甲幸治 : 1969年生まれ。早稲田大学准教授

久保尚美 : 1970年生まれ。鶴見大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 遥かなる想い さん

    ドミニカ系アメリカ人による不可思議な物語である。オタク青年オスカーがいじらしく、面白い。 オスカーに纏わるエピソードが視点を変え、 描かれていく。 ひどく軽快だが、予想外の展開と 屈折した内部描写はドミニカ独特のものなのだろうか? 訳者あとがきにより、ようやくドミニカの背景を少しだけ理解する…そんな作品だった。

  • 紅はこべ さん

    アメリカでオタクがnerdと呼ばれているのは、ドラマのChuckで知っていたが、日本のオタクとは印象が違うな。訳者あとがきで指摘されて気づいたが、そう、オスカーは二次元キャラに恋はしない。リア充志願。母のベリの方が夢に恋していたようだ。一番ショックだったのが、祖父アベラードの章。穏健な知識人がこんな理不尽な目に遭わされるなんて。日本の近未来を見るようだ。無知なせいで、ドミニカにこんなひどい独裁者がいたとは知らなくて恥ずかしいが、決して遠い世界とは思えない。今の日本の為政者の周囲にもレイプ犯はいるしね。

  • ビブリッサ さん

    拒む者、求める者、疑う者、捧げる者、試す者、踏みにじる者、弄ぶ者、そして、死す者。全ての主語は「愛」だ。トルヒーヨ独裁治世下のドミニカから、この呪い(各々の凄まじい人生)の物語が始まる。オスカーと姉のロラ・母のベリ、周囲の人々は文字通り血を流しながら手前勝手に愛に殉じた。熱くて濃くて傷だらけだけど、流されたりしない不器用で強い。配られたカードで勝負しろ?しゃらくせぇ!虐げられ下品で意固地で醜く利己的なカードしか無いヤツの必死のパッチを見せてやるよ!と、文字の洪水に押し流されるような衝撃の読書体験だった。

  • nobi さん

    ずんぐりして動き鈍いけどWAOって人を食ったような名前よろしく、描写は南国の生命力横溢。アニメRPGのイメージ氾濫したボケツッコミの連射を浴びて、ふふアハハむむと読み進む。浮かれて下衆な口調ながらトルヒーヨ独裁の非道の歴史、ギャングとセックス、家庭内罵倒に鍛えられたタフな知性が眩しい。取り澄ましていてはその世界を表現仕切れない。でまた章毎の文体の硬軟が長編全体のリズムを生んでる。ドミニカとカブラル家の激動の歴史の中では破滅的な恋も不自然でなく、象徴的なサトウキビ畑の幻覚叫びは天上に響くようで力強く美しい。

  • 優希 さん

    オタク青年・オスカーは文化的人間なのでしょうか。カリブ海の呪いも垣間見え、新しい文化を生み出しているように思います。アメリカとスペインの交錯から、新たな文学の声が聞こえるようでした。

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