ジャン・ティロール

人物・団体ページへ

良き社会のための経済学

ジャン・ティロール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784532357825
ISBN 10 : 4532357829
フォーマット
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
614p;22

内容詳細

経済学が社会全体の利益のためにできること、なすべきことは何か。どう役立てることができるのか。どのような方法論でそれは可能なのか―。幅広い研究範囲を誇り、それらすべてにわたる優れた業績で知られ、世界の経済学研究をリードする「知の巨人」が一般読者向けに初めて書いた経済学啓蒙書。全編にわたり、経済学のあるべき姿を追究。市場と経済学に対する不信感が高まる中で経済学のあり方、経済学者のなすべきことを問うとともに、国家と市場の関係、企業組織・企業統治、気候変動、失業、ヨーロッパ経済、金融、金融危機、競争と産業政策、デジタル革命、イノベーション、産業規制など、世界が直面するさまざまな難題に対して経済学がどのような解決策を示すことができるのか真摯に論じる。

目次 : 第1部 社会と経済学(経済学はお好きですか?/ 市場の倫理的限界)/ 第2部 経済学者の仕事(市民社会における経済学者/ 研究の日々/ 変貌を遂げる経済学)/ 第3部 経済の制度的枠組み(国家/ 企業、統治、社会的責任)/ 第4部 マクロ経済の課題(気候変動/ 失業/ 岐路に立つヨーロッパ/ 金融は何の役に立つのか?/ 二〇〇八年グローバル金融危機)/ 第5部 産業の課題(競争政策と政治/ デジタル技術とバリューチェーン/ デジタル経済と社会的課題/ イノベーションと知的財産権/ 産業規制)

【著者紹介】
ジャン・ティロール : 経済学者。2014年度ノーベル経済学賞受賞。トゥールーズ・スクール・オブ・エコノミクス(TSE)運営評議会議長、トゥールーズ高等研究所(IAST)チェアマン、トゥールーズ第1大学産業経済研究所(IDEI)学術担当所長、およびマサチューセッツ工科大学(MIT)客員教授。世界で最も影響力のある経済学者の一人。産業組織論、規制政策、組織論、ゲーム理論、ファイナンス、マクロ経済学、経済と心理学などの分野でそれぞれ第一級の研究を行う。専門論文は200本を超え、そのほとんどが一流経済学術誌に掲載されている。1953年フランス生まれ。フランスのエコール・ポリテクニークなどで工学の学位、パリ第9大学で数学博士号、MITで経済学Ph.D.を取得。MIT教授などを経て現職。ノーベル経済学賞のほか、数々の受賞歴がある

村井章子 : 翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO さん

    ノーベル経済学賞受賞のジャン・ティロールによる経済学一般にわたる評論集のような感じの本です。まだ訳書は少ないのですが、国際金融、産業組織論、ファイナンスなどの教科書をものにしておりその範囲は非常に広範にわたっています。この本でも経済学とはということから経済学研究について、さらにはマクロ的な観点からの分析と産業についての課題について論じられています。経済学の基本的な教科書を読んだのちに読むとわかりやすい気がします。

  • みねたか@ さん

    ノーベル経済学賞受賞など輝かしい業績を誇るティロール先生が、初めて一般向きに執筆された書。経済学の今、気候変動、失業、そして金融危機など多様な論点について、現状・課題を分析し解決案の提案も試みる。語り口はいたってソフト、専門用語の羅列に陥らず文章も読み易い。しかし、あまりにも内容が濃く,情報量も多いためか腹落ちするまでは咀嚼できない。それでも、これだけは覚えておきたいという綺羅星のような一文がいくつもあって、重たい大部の書物に向きあった甲斐はあったと思う次第。

  • おせきはん さん

    経済学、経済学者、そして社会の様々な課題と経済学について、数式を使わずに解説されています。個々の課題に対する解決策もさることながら、特に、経済学に関する説明はポイントが簡潔かつ明快に示されていて、勉強になりました。

  • koji さん

    2018年日経新聞ベスト経済書第一位。著者ジャンティロール(フランス)は、「市場の力や規制についての分析」で2014年にノーベル経済学賞を受賞しています。本書は、@経済学と経済学者の考察、A重大な社会的課題の解説から成り、一般人向けとうたわれています。しかし、それなりに経済知識を要求する上、616頁と大部で、読み終えるのに骨が折れました。唯それでも、今の社会に不満と不安を覚え、その課題解決へのアプローチに悩んでいる人、とりわけ経済学は役立たずと感じている人には、読了後違う地平が見える書としてお薦めします。

  • はるわか さん

    共通善はどこへ。五つの大きなテーマ「社会と経済学」「経済学者の仕事」「制度的枠組み」「マクロ経済の課題」「産業の課題」を経糸として、「情報の経済学」を緯糸として。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

ビジネス・経済 に関連する商品情報

おすすめの商品