基本情報
内容詳細
「ダビデ」像、「ピエタ」像、システィナ礼拝堂天井画、そして壁画「最後の審判」など数多くの傑作を世に送ったルネサンス期の巨匠、ミケランジェロ。その作品がもつ一般大衆的側面や影響力、そして普遍的アンガージュマンについて、フランス文化政策のエキスパートと新進気鋭の美術史家が解明に挑む。
目次 : 昼と夜/ 神のごときアーティストの肖像/ 開かれた工房/ メディチ家の審美眼/ 雪の彫刻/ 最高傑作の『ピエタ』/ 『ダビデ』像、政治的イコン/ 対抗意識・この誠実な競争相手/ 未完成の妙味/ システィナ礼拝堂、この死んだ絵/ ひとつの墓碑から別の墓碑へ/ 最後の憂鬱/ 神の黄昏
【著者紹介】
ジャック・ラング : 1939年フランスのヴォージュ県生まれ。パリ大学法学部およびパリ政治学院卒業。24歳で教授資格者となる。法学博士。1963年、「ナンシー国際演劇祭」の前身である「国際ディオニュソス祭」を創立し、実行委員長を務める。1972年、文化相ジャック・デュアメルの要請が国立シャイヨ劇場総支配人に就任。1981年、フランソワ・ミッテラン大統領が誕生すると文化相に抜擢され、1986年まで務める。1986年に社会党から初出馬して下院議員に当選。1988年のミッテラン再選にともない文科相に再任。現在はアラブ世界研究所(IMA)理事長
コラン・ルモワーヌ : 美術史家、美術評論家、展覧会運営委員。パリ第四大学卒。現在はブールデル美術館の彫刻部門責任者。多くの講演、さらにはジャコメッティ、ロダン、アンリ・フォシィヨンの関連記事や展覧会運営委員を務める。現代美術運動の美術顧問であり、ファイヤール出版社の美術史双書を指導している。2016年にパリで開催された「ベートーヴェン展」の運営委員
塩谷敬 : 1944年静岡県生まれ。中央大学仏文科卒。1972年にフランス政府給費留学生として渡仏、1981年帰国。パリ大学大学院演劇研究科にて博士号取得。パリで出版された著書に対してアカデミー・フランセーズから1987年度のロラン・ド・ジュヴネル文学賞が授与される。静岡大学人文学部教授を経て、同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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