ジェーン ドゥーナン

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絵本の絵を読む

ジェーン ドゥーナン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784472404672
ISBN 10 : 4472404672
フォーマット
出版社
発行年月
2013年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
197p;22

内容詳細

絵本の読者の多くは、「ことばを読む」ことはするけれども、「絵を読む」ことはなおざりにしている。「絵を読む」という経験をしてみると、もっと絵本を深く楽しむことができる―という考えを、単に抽象的に論を進めるのではなく、具体的な絵本を使って懇切ていねいに書く。日本語版オリジナル付録・訳者座談会「ドゥーナンの手法で日本の絵本を読む」。絵本理解にかかせない「参考文献」「用語集」も充実。書名・人名索引付き。

目次 : 第1章 よく見る方法―一般論(どんな小さな部分にも意味がある/ 基本的な要素と構成/ 絵によるイメージと、絵がさししめす方法)/ 第2章 よく見る方法―絵本に沿って/ 第3章 よく見る方法―実践(ウーリィを見る/ 『くもりねこ』を見る)/ 第4章 絵本を学ぶ授業

【著者紹介】
ジェーン ドゥーナン : イギリスの絵本研究者。リーズ大学で学位取得(英語と美術史)。中学校教師としての豊かな経験をもち、バース大学の英語/ドラマ部門のチーフ教師でもある。絵本研究、とりわけ絵本の「絵」に焦点をあてた論文を、イギリスの子どもの本の有名な評論誌『シグナル』(Signalナンシー・チェンバーズ編集、1970‐2003年)を中心に執筆する

正置友子 : 1940年、名古屋市生まれ。愛知県立女子大学文学部卒業。1994年、ローハンプトン大学大学院に留学。ヴィクトリア時代の絵本の研究論文でPh.D.を取得。元聖和大学大学院教授

灰島かり : 市川市生まれ。国際基督教大学卒業。1994年、ローハンプトン大学大学院に留学し児童文学を専攻。子どもの本の翻訳者、研究者、作家として、幅広い仕事をしている。百百合女子大学講師

川端有子 : 京都市生まれ。神戸大学文学部卒業、関西学院大学大学院博士課程を経て、ローハンプトン大学大学院で児童文学を専攻し、Ph.D.を取得。英語圏の児童文学を研究している。日本女子大学家政学部児童学科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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  • おはなし会 芽ぶっく  さん

    絵本の読み手である自分にとって、「絵を読む」ことは意識していたつもりでしたが、まだまだ奥深いものだと痛感しました。『とん ことり』をドゥーナンの手法で読むということに、「こんな読み方があったのだ!」と驚きと深さを感じ、訳者3名の座談会のページは、聞くことの出来ない貴重なお話を知ることができました。

  • 遠い日 さん

    絵本の絵をもっと深く読み解けたら、理解の一助となるだろうという思いは以前からあった。ドゥーナンの手法は、絵をただただよく見ることに徹して本を読み解くというもの。キタムラサトシさんの絵本が解説用に多くとりあげられていたのが印象的だった。なんといってもおもしろかったのは、正置友子、灰島かり、川端有子の三人の訳者が揃ってこの手法を用いて、『とん ことり』(筒井頼子・文/林明子・絵)を実際に読み解いていった章。絵を丁寧に読むことで、くっきりと細部がたち現れてくる。描きこまれたこと全てに意味があることに、びっくり。

  • shou さん

    「ねむれないひつじのよる」の絵の解説や、絵本を学ぶ実践授業の紹介もあり。絵本をアートとして楽しんでいる人にはさほど目新しいものはなさそうだけども、読み方を整理するにはいいかと思う。しかし、絵本を開いて文字ばかり追う人ってそういなさそうな気がするのだけど。

  • 邪馬台国 さん

    絵本は美術鑑賞への糸口になる、なんて考えた事もなかったが、丁寧な絵本の“見方”を学んで色々と納得した。児童文学が大人向けの文学に劣らぬのに、どうして絵本が絵画に劣ろうか?とは薄々感じていたけれど、やっぱりまだまだ見方が狭かったなぁ。今まではどうしても絵のタッチの好き嫌いだけで読んでしまっていたけれど、絵本はもっと多角的にみれのだと理屈を持って知れたので、一冊をじっくりと味わってより本棚の絵本を充実させたいな。

  • むぎ さん

    絵の読み方の例と、12-14歳に行った視覚的感受性を育てる授業の話は、だいぶ実践的な内容で飛ばし読み。参考文献の紹介がかなり貴重。子どもの美術の理解に関する心理学的研究としてガードナー、パーソンズの本を例示。より広く絵を見る経験およびその学習についてはアルンハイム、ゴンブリッチ。どれも古めの邦訳あり。パーソンズは芸術理解の成熟の研究に幼児も含めている。 物語ではなく絵を理解することとしての絵本の読みが一般的とは言えないのは日本だけでないらしい。ただ、これほどに学術的背景をもった絵を読む実践は珍しいと思う。

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ジェーン ドゥーナン

イギリスの絵本研究者。リーズ大学で学位取得(英語と美術史)。中学校教師としての豊かな経験をもち、バース大学の英語/ドラマ部門のチーフ教師でもある。絵本研究、とりわけ絵本の「絵」に焦点をあてた論文を、イギリスの子どもの本の有名な評論誌『シグナル』(Signalナンシー・チェンバーズ編集、1970‐20

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