ジェイムズ・Q・ウィットマン

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ヒトラーのモデルはアメリカだった 法システムによる「純血の追求」

ジェイムズ・Q・ウィットマン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622087250
ISBN 10 : 4622087251
フォーマット
出版社
発行年月
2018年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
221p;20

内容詳細

ナチスのニュルンベルク法を生み出したのは、人種主義のリーダー、アメリカの法制度だった。アメリカがヒトラーのジェノサイド政策に与えた影響を、広範な史料から丹念に掘り起した画期的業績。

目次 : 第1章 ナチスの国旗とナチスの市民はいかにつくられたか(最初のニュルンベルク法―ニューヨークのユダヤ人とナチスの旗/ 第二のニュルンベルク法―ナチスによる市民の規定/ アメリカ―人種主義的移民法における世界のリーダー/ アメリカの二級市民 ほか)/ 第2章 ナチスの血とナチスの名誉を守る(「血の法」に向けて―街頭での対立と政権内の対立/ 街頭での対立―「明快な法律」を求める/ 政権内の対立―プロイセン覚書とアメリカの例/ 守旧派の法曹による抵抗―ギュルトナーとレーゼナー ほか)/ 終章 ナチスの目から見たアメリカ(人種主義の世界史におけるアメリカの位置づけ/ ナチズムとアメリカの法文化)

【著者紹介】
ジェイムズ・Q・ウィットマン : イェール・ロー・スクール比較法および外国法フォード財団教授。専門は比較法、刑法、法制史。シカゴ大学で精神史のPhD.を取得。スタンフォード大学ロー・スクールで教鞭をとったのち、1994年からイェール・ロー・スクール教授

西川美樹 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 塩崎ツトム さん

    ナチ政権の初期ユダヤ迫害政策に、アメリカの人種隔離政策がかなり参考にされていたことを示す。アメリカの司法体制もかなりキメラ的なものだが、ナチはそれをさらに醜い怪物じみた制度にしようとしていた。

  • 田中峰和 さん

    トランプの移民排斥は市民社会にも伝搬し、各国でも極右が台頭する兆候はナチスより、米国の20世紀初頭にもみられる。まさに先祖返り、本書はそんな事例を数多くの資料から例証する。数百万人をガス室に送ったナチスの悪事は、数約万人のインディアンを銃で撃ち殺して数十万人まで減らした歴史をなぞっているだけ。黒人などの有色人種との結婚を禁じ、読み書きテストをクリアできない者に投票権を与えない法律は、中国やアジアからの移民を制限した。ナチスのニュルンベルク法は合衆国の事例を取り入れ、ユダヤ人の特定と虐殺にまで繋がった。

  • Toska さん

    人種主義のチャンピオンであり白人による征服のシンボルだったアメリカに対し、ナチスが寄せた熱い視線。『我が闘争』でアメリカが好意的に評されていたというのは初めて知った。ナチズムとは決して突然変異的な存在ではなく、近代ヨーロッパの思想潮流(の一つ)にルーツを持つものであったのだ。さらに、アメリカの「リアリズム」法学がナチ法曹界の大物たちを惹きつけたという興味深い指摘もあり、頁数は少ないが様々な鋭い論点を含んだ良書。

  • フクロウ さん

    ‪ナチスはニュルンベルク法制定にあたり、アメリカの諸州の@移民法制A二等市民法制B異人種間結婚規制(刑罰あり)をかなり研究していた。また参考にされたのは制度形式だけではない。ナチスは悪しき法実証主義の典型といわれてきたが、それは国家対国民関係だけであり、総統対官僚関係では、官僚にヒトラーの精神を忖度しての権力行使という自主性が認められ極めて広い裁量が与えられていた。概念法学で縛られたナチスの法律家からすればアメリカリアリズムこそはヒトラー精神の実現のための自由裁量を正当化してくれるロジックだっのである。‬

  • takao さん

    アメリカの人種法に強い関心を抱いていた。

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