シルリ・ギルバート

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ホロコーストの音楽 ゲットーと収容所の生

シルリ・ギルバート

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784622076957
ISBN 10 : 4622076950
フォーマット
出版社
発行年月
2012年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
290,41p 21cm(A5)

内容詳細

ユダヤ人絶滅計画が進むゲットーの歌。収容所のオーケストラや秘密の合唱会。発掘された音楽が「精神的抵抗のシンボル」という神話を覆し、生と死のはざまにある人間の多様な経験を証言する。

目次 : 序論 音楽を救う―「精神的抵抗」を超えて/ 第1章 「哀れみを、ユダヤ人の心よ」ワルシャワ・ゲットーの音楽(ユダヤ人の都市ワルシャワの状況/ ゲットー生活の両極/ 街頭の音楽/ 劇場/ ワルシャワ・ゲットーのオーケストラ/ ポーランドとユダヤの闘い/ 後世のために記録する)/ 第2章 ヴィルナ―政治家とパルチザンたち(リトアニアのエルサレム/ 戦争、そしてゲットーへの強制移住/ 嵐のあとの静けさ/ ユダヤ人のアイデンティティを抱いて/ パルチザンと若者たち/ ゲンスとゲットーの劇場/ 劇場の先に)/ 第3章 過去と向き合う歌―ザクセンハウゼンの生活(収容所の歴史/ ドイツ人政治犯、チェコ人芸術家、特権の諸段階/ 冷笑、ナショナリズム、ポーランド人の体験/ オーケストラ、強制された音楽、ユダヤ人/ ザクセンハウゼンを回想する)/ 第4章 人間性の断片―アウシュヴィッツの音楽(アウシュヴィッツの風景/ 一般収容者の歌/ 「特別囚」たちの生活/ 没収財産登録事務所のメドレー/ 強制された歌唱、オーケストラ、ナチ当局/ 音楽と死の収容所の世界)

【著者紹介】
シルリ・ギルバート : 南アフリカのヴィットヴァータースランド大学を卒業後、英国オックスフォード大学で現代史を専攻。現在、英国サウサンプトン大学パークス研究所の上級専任講師(教授格)。ユダヤ・非ユダヤ関係論。ホロコーストと音楽の接点にかんする研究やナチズムが南アフリカのアパルトヘイトに及ぼした影響などについて調査研究を行っている

二階宗人 : 1950年生まれ。早稲田大学卒。NHK記者。特派員としてローマ、パリ、ジュネーヴ、ロンドンに駐在し、ヨーロッパ・中東・アフリカ総局長。とくにバチカンおよび東西冷戦を中心とするヨーロッパ情勢を取材。NHKエンタープライズ・ヨーロッパ社長、NHKグローバルメディアサービス執行役員を歴任。現在、日本宗教学会会員、チェコ音楽コンクール顧問。ホロコーストをめぐる思潮と宗教間対話をテーマに研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケニオミ さん

    ナチスが設置した場所で音楽がどのようの使われていたかを扱った本です。やはりアウシュビッツでの音楽の使われ方が印象に残りました。アウシュビッツでは音楽が溢れていたようです。アウシュビッツに到着したときには、今までの日常と大差がないような印象を抱かせるために。点呼や行進の時は効率を高めるために。そして、音楽家にとっては、まさに「芸は身を助く」ことになったようです。音楽で心を静める必要があったせいか、ナチス側も音楽に飢えていたようです。特に敗戦間近では、ナチスも酒と音楽に溺れていたということでした。

  • takao さん

    ふむ

  • 1959のコールマン さん

    点数は付けられない。重苦しい。すべての音楽を根本から真っ黒に押しつぶす事実。それを淡々とした文で記述。

  • kei さん

    僕は今まで軍歌と呼ばれる歌の内「ラバウル」だとか「月月火水」だとかのさわりしか知らない 戦後って線を引くことで、そこから距離をとることで自分を作ってる、と言うのは僕の勝手な思い込みな訳だ だから、この本の歌の多くのその余りにも個人的な切り口はホロコーストに結びつけ辛い ユダヤ人の歴史的苦難の一ページへと自身の体験をつなぐことも、ポーランド人の自らの戦争の惨禍を綴ることも、アウシュヴィッツの多民族収容所の果ても、音楽は「解釈」という余白を残すことで、もしくは余白を持たないことで、むしろ「感情」を伝えている

  • 読書依存症 さん

    「音楽はしばしば収容所やゲットーの生活を感傷的に、神話化して描写するのに適していると思われた。ところが皮肉なことに、音楽がよみがえらせるもっとも重要な情景は体験のどこまでも「人間的」な側面なのである。しかも、そのすべての複雑な次元においてである。」 「犠牲者たちが歌に託したのはむしろ、単純な希望よりは、そうした経験の最後を自分たちが生きながらえて目にしたいという本能的で不確かな、しばしば絶望的な希望であった。」 訳者あとがきにもあったが、こうしたホロコーストを生んだのは「普通の人びと」だったという事実。

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南アフリカのヴィットヴァータースランド大学を卒業後、英国オックスフォード大学で現代史を専攻。現在、英国サウサンプトン大学パークス研究所の上級専任講師(教授格)。ユダヤ・非ユダヤ関係論。ホロコーストと音楽の接点にかんする研究やナチズムが南アフリカのアパルトヘイトに及ぼした影響などについて調査研究を行っ

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