SACD

ピアノ協奏曲第1番、第2番 仲道郁代(1841年製プレイエル)有田正広&クラシカル・プレイヤーズ東京

ショパン (1810-1849)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COGQ49
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
SACD
その他
:
ハイブリッド

商品説明

ショパン:ピアノ協奏曲第1番、第2番
仲道郁代(ピアノ:オリジナル・プレイエル)
有田正広&クラシカル・プレイヤーズ東京


【ショパン・イヤーの最後を飾る、歴史に残る偉業!】
生誕200年のショパンイヤーの最後を飾る、世界に誇るべきレコーディングがこの夏おこなわれました。ショパンが最も愛した楽器、プレイエルを使った、時代楽器によるショパンの協奏曲全2曲です。
 「もしショパンがいなかったら、私はピアニストにはならなかった…」と語る、日本を代表するピアニストの一人、仲道郁代にとって、NHKが2007年に放送した番組「ピアノの詩人 ショパンのミステリー」への出演は、自身の大きな転機となりました。番組で、仲道の大きな興味をひいたのが、ショパンが愛用していた「プレイエル社製のピアノ」。現代のピアノとは大きく異なる特性のその楽器を実際に弾いてみることで、それまでなかなか解決できないできたショパン独特のピアノの用法について、目から鱗が落ちる思いであったといいます。それ以後、彼女は様々な時代の歴史的楽器を実際に弾いて、その楽譜の意味するところを直接に感じ取り、現代楽器での演奏に活かすようなります。そして、歴史的ピアノの演奏を実際のコンサートで披露するようになります。
 一方の有田は、ルネサンスから現代までの様々なフルートのコレクションで有名ですが、実はたくさんの鍵盤楽器も所有しています。彼の持つ1841年製のプレイエルは、ショパンの愛用していた楽器と全く同じモデルであり、しかも何本かの低音弦が切れていた以外はハンマーも含めて当時のオリジナルのまま保存されていた奇跡的な楽器です。有田は、その前身である東京バッハ・モーツァルト・オーケストラを発展的に解消してクラシカル・プレイヤーズ東京を新たに主宰、レパートリーをロマン派へと拡げる野心的な試みをスタートしていました。有田正広と仲道郁代の出会いは、もはや必然であったといってもよいものだったのです。

【今回のレコーディングの特徴】
・オリジナル・プレイエルを使用。
ショパンは、「気分がすぐれないときは、エラールを弾く、それなりの音を出すから。体調のよい時は、プレイエルを弾く。自分自身を自由に表現できるから。」と言ったと伝えられています。そのオリジナルのプレイエルが持つ極めてデリケートで美しい音色が堪能できます。歴史楽器を使ったショパンの協奏曲では、エラール社の楽器を使ったものが知られていますが、このプレイエルの美しい響きは筆舌に尽くしがたいものです。シングル・エスケープメントという機構を持つこの楽器は、鍵盤を完全に上げないと同音連打が出来ないという特徴があります。それは、速いパセージでの演奏を難しくする反面、楽器の特性を素直に活かすことが、実にロマンティックな表現に結びついてゆくことを図らずも実証しています。管弦楽も、当時の楽器を揃えて万全のサポート体制をとりました。

・ピアノ独奏部分では、オーケストラも「独奏」
歴史的習慣にもとづき、ピアノ独奏部分では、弦楽器も独奏としています。これによりピアノとオーケストラの音量的バランスの問題は完全に解決されました。ピアニストは、管弦楽とのバランスに神経をすり減らすことなくプレイエルの繊細な音色をとことん追求することが可能でした。緩徐楽章の夢を見るような美しさは、まったく時間が経過を忘れさせるほどです。
 また、ソリストと管弦楽の音楽的対話が極めて親密に交わされている点も、室内楽と同様の編成での演奏ならでは、といえましょう。「ショパンの管弦楽は貧弱」というのは、俗説に過ぎなかったのだと聴くものを納得させるに十分なものです。(日本コロムビア)

【収録情報】
ショパン:
・ピアノ協奏曲第1番ホ短調 作品11
・ピアノ協奏曲第2番ヘ短調 作品21

 仲道郁代(ピアノ、1841年パリ・プレイエル社製)
 クラシカル・プレイヤーズ東京
 有田正広(指揮)

 録音時期:2010年8月2日〜6日
 録音場所:東京芸術劇場大ホール
 録音方式:デジタル
 SACD Hybrid

【仲道郁代 Ikuyo Nakamichi】
第51回日本音楽コンクール第1位を受賞。温かい音色と叙情性、卓越した音楽性が高く評価され、日本を代表するピアニストとして第一線で活躍。レコーディングはSony Music Japan Internationalと専属契約を結び、多数のCDをリリース。編著には『CDでわかる ショパン鍵盤のミステリー』(ナツメ社刊)等がある。(日本コロムビア)

内容詳細

ショパン愛用と同じ型のプレイエルと、オリジナル楽器によるオーケストラとの組み合わせ。それ以上に、まさに香気があふれるような演奏が聴きもの。オリジナル楽器演奏のエキスパートの有田はもちろん、モダンとは違うアプローチで臨んだ仲道が、豊かな詩情を紡ぎ出した。★(堀)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

総合評価

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ベートーヴェンでも感じたが仲道のピアノに...

投稿日:2022/12/18 (日)

ベートーヴェンでも感じたが仲道のピアノにはもろ手を挙げて感心する、という風にはいかない。上手い、という以上のものを、ピアノを突き抜けたものを感じとれないからだ。ピアノが出す音の範囲でとどまっているというように感じてしまう。指揮者でも独奏者でも音を超えた音楽家、演奏家は稀にいるし、過去にもいた。

robin さん | 兵庫県 | 不明

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この古楽器でのショパン演奏は、評価の分か...

投稿日:2020/07/14 (火)

この古楽器でのショパン演奏は、評価の分かれるところだが、仲道のピアノはすばらしいにしても、伴奏の有田氏の指揮(サポート)は、切れ味が悪く、凡庸だと思う。有田氏はフラウト・トラベルソ奏者として、日本の古楽界では第一人者ではあるが、指揮者としては、いささかいただけない。のっぺりしていて、お上品ではあるが、情熱と力強さに欠ける。ライナー・ノーツによると、伴奏は室内オーケストラの編成(これも時代考証に則ったものとか)になっているが、時折金管楽器がでしゃばりすぎて、雰囲気がぶち壊しである。とりわけ、ピアノ協奏曲第1番の終楽章で、金管楽器が唐突に強奏するのは、意図がわからないし、指揮者のセンスのなさを疑ってしまう。第1番はまだ我慢できるが、第2番は霊感やイマジネーションに乏しく、二度と聞きたいとは思わないほどの平凡な出来だ。ショパンの音楽とは、この程度のものではないはずだ。全体的な評価としては、仲道の表現力のセンスは光るものの、サポートにはさほど魅力的な部分はなかったというところか。

ジョージFNAQ さん | 京都府 | 不明

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ショパンのピアノ協奏曲は、 ツィマーマン...

投稿日:2012/04/23 (月)

ショパンのピアノ協奏曲は、 ツィマーマン(指揮,ピアノ)&ポーランド祝祭管弦楽団で1番、2番を愛聴し、ときおり、クララ・ハスキル(ピアノ)、ラファエル・クーベリック指揮パリ音楽院管弦楽団でピアノ協奏曲2番を聴いているのですが、ハスキルのクリスタルトーンや ツィマーマンのピアノを好んで聴いていても、この演奏はいいと思います。ピアノの音は確かに、息が短く、儚く消え、弦楽器もビブラートのかからない音ゆえの問題を感じる方もいるかもしれませんが、この演奏には、どこか、暖かさと、優しさのような響きを感じます。また、楽譜も初版に近いものにこだわったことで、ピアノと掛け合う室内楽編成サイズの楽器の音にも発見があります。大きなオーケストラ編成では、消えてしまうパートの音や、儚い音同士の掛け合いの妙は、他にはない醍醐味すら感じられます。素直にいい演奏だなと、繰り返し聴きたくなる魅力があります。特に1番の2楽章。素敵な演奏です。

バイオリン ぱぱ さん | 茨城県 | 不明

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ショパン (1810-1849)

。39年の短い生涯を、作曲とピアノ演奏で駆け抜けた「ピアノの詩人」の素晴らしい音楽が世界中で鳴り響きます。世界各国でさまざまなコンサートやイベントがおこなわれ、CDやDVDなど、数多くの音楽ソフトもリリースされ、ショパンの音楽が過去最高の注目を集めるにぎやかな年になりそうです。

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