ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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CD 輸入盤

24の前奏曲とフーガ ニコラーエワ(1962)(2CD)

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
CDVE04363
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
Russia
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ショスタコーヴィチ『24の前奏曲とフーガ』
初演者ニコラーエワ最初の録音

大作『24の前奏曲とフーガ』について、ショスタコーヴィチは以下のように語っています。「最初は対位法音楽の技術的な習作のつもりだった。しかしその後構想を拡大し、バッハの平均率クラヴィア曲集に倣って、一定の形象的内容を持つ小品の対位法様式による一大曲集にすることにした」。
 1950年7月、ショスタコーヴィチは、バッハ没後200年記念祭に参加するためにライプツィヒに向かいますが、この曲集はもともとその旅行のさなかに練習曲として着想されたものでした。
 その後、ソ連代表団の団長として、また、同時に開催されたコンクールの審査員として、さらに閉会式で弾かれた3台のピアノのための協奏曲の独奏者のひとりとして記念祭に参加・滞在するうちに、バッハの音楽から深い影響を受けて作品の構想が拡大したという経緯が上の言葉にも表れています。
 ちなみに、このとき開催された第1回バッハ国際コンクールの優勝者は、ソ連から参加した当時26歳のニコラーエワ(ニコライエワ、ニコラーエヴァとも)で、彼女の演奏に多大な感銘を受けたショスタコーヴィチは、『24の前奏曲とフーガ』の公開初演を彼女に依頼しているほどです。

 作品は、平均律における24のすべての調性を用いて書かれており、バッハと同じく「前奏曲&フーガ」というスタイルを踏襲しながらも、楽想にはロシア的な要素も濃厚に反映されているのがポイント。
 そこにはロシアの古い英雄叙事詩である“ブィリーナ(語り歌)”からの影響や、ムソルグスキーから自作の『森の歌』に至るまでのロシア・ソヴィエト音楽を俯瞰するような引用なども幅広く含まれており、当初の「技術的な習作」という作曲意図とは遠くかけ離れた壮大な意図をみてとることが可能です。
 バッハの『平均律』への賛意をあらわすためか、全体の雰囲気は基本的には明快なものとなっていますが、各曲の性格は多彩であり、ときに深い瞑想性・哲学性を感じさせる音楽から、いかにもショスタコらしい凶暴さを窺わせるものまで、見事なまでの対位法的統一感のもとに雄弁な楽想を展開していてさすがと思わせます。
 この作品がショスタコーヴィチ最高のピアノ作品であることはまず間違いのないところで、作曲家同盟の過酷な批判(いつもながらの他愛のない理由ですが...)にも関わらず、ニコラーエワやユージナ、リヒテル、グリンベルグなどによって熱心に演奏されていたのも十分に頷けるところです。
 なお、作曲は1950年10月から1951年2月の4ヶ月間でおこなわれ、約2ヵ月後の1951年4月5日に開かれた作曲家同盟の会議での席上、ショスタコーヴィチ自身により抜粋試演されて、「理想主義的」「形式主義的」と批判を受けます。全曲の初演は、それから約20ヶ月が経過した1952年12月23日、および12月28日に2日間かけておこなわれました。

 初演者であるニコラーエワには3度のスタジオ全曲レコーディングが存在します。
 第1回は、このCDに収められた演奏。1962年にソ連メロディアにおこなわれたステレオ・レコーディングで、演奏時間は約152分。初演の10年後ということで、ショスタコーヴィチのイメージした作品イメージにもっとも近いのではないかと思わせる引き締まった演奏となっています。
 第2回は作曲者の死後12年を経てからの録音。第1回録音の四半世紀後、1987年にソ連メロディアにおこなわれたステレオ・レコーディングで、ロマンティックな性格が強くなり演奏時間は約168分。
 第3回は、第2回録音の3年後、1990年に英国のハイペリオンにおこなわれたデジタル・レコーディングで、演奏時間は約165分です。

【収録情報】
・ショスタコーヴィチ:24の前奏曲とフーガ op.87
 タチアーナ・ニコラーエワ(ピアノ)

 録音時期:1962年
 録音場所:モスクワ
 録音方式:ステレオ(セッション)

【タチアーナ・ニコラーエワ 1924〜1993 ロシア】
1924年5月4日、ロシア東部のブリャンスクに誕生。最初、母親からピアノの手ほどきを受け、13歳でモスクワ音楽院ピアノ科に入学し、アレクサンドル・ゴリデンヴェイゼルに師事、卒業後も同音楽院教授のエフゲニー・ゴルブレフから作曲を学びます。
 1950年、ライプツィヒでおこなわれた第1回バッハ国際コンクールで優勝し、世界各国で本格的な演奏活動を開始。1955年にはソヴィエト連邦国家賞を受賞。
 1959年からモスクワ音楽院で教鞭をとり、1965年には教授に就任し、後にはロシア共和国功労芸術家の称号を授与されます。
 幾度かの来日でもお馴染みになった彼女の演奏スタイルは、ロマン的でありながらも端正でスケールの大きなものであり、世界各地で絶賛を浴びていましたが、1993年、サン・フランシスコでのリサイタル中に脳動脈瘤破裂により倒れ、収容された病院で亡くなります。享年69歳でした。

ユーザーレビュー

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Little needs be said about this release....

投稿日:2012/03/18 (日)

Little needs be said about this release. Except for the 15 or 16 preludes and fugues recorded by the composer himself and about the same number on several different labels performed by Sviatoslav Richter, these are the best performances of ALL of these pieces ever recorded. What makes them better than Nikolyeva’s two other complete recordings -- her first stereo version for Melodiya (1980s) and the second one for Hyperion about ten years later -- are the same qualities that make the pre-World War II recordings of Moiseiwitsch, Schnabel or Cortot superior to their later ones. In her early 40s when she recorded this set, Nikolayeva’s musical maturity had reached its peak and pianistically she was still in the fullness of her prime -- her remarkable technical equipment, energy and strength not yet withered by the predations of time, age and illness that affected her when she re-made these recordings in her 60s and 70s. The recorded sound is not great, but good enough to fully convey the greatness of these performances,

milo''spop さん | UNITED STATES | 不明

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今更書くまでも無く、ショスタコービッチと...

投稿日:2011/01/09 (日)

今更書くまでも無く、ショスタコービッチとニコラーエワはこの24の前奏曲とフーガの誕生から深い関わりがあり、この初録音はまさに決定盤と言えるもの。2時間半の中に、ピアノ作家としてのショスタコービッチの宇宙が詰まっている。しかし、ニコラーエワはCDとしては3回の録音があり、表現がより深くなっていく後年の録音のほうが音質もよく聴きやすいかもしれない。

横濱の風 さん | 神奈川県 | 不明

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A wonderful addition to Nikolayeva’s di...

投稿日:2010/03/03 (水)

A wonderful addition to Nikolayeva’s discography. A must have.

davidah1 さん | UNITED STATES | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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