ショスタコーヴィチ(1906-1975)

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CD 輸入盤

ピアノ協奏曲第1番、ピアノ五重奏曲、他 アルゲリッチ、ナカリャコフ、マイスキー、ヴェデルニコフ&スイス・イタリア語放送管、他

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
5045042
組み枚数
:
1
レーベル
:
Emi
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
ライブ盤,輸入盤

商品説明

優秀録音で聴く最高のショスタコーヴィチ!
アルゲリッチのスリリングな名演!

2006年ルガノ・フェスティヴァルでのライヴ録音。まず驚かされるのが音の良さ。アルゲリッチのシャープでスピード感のある打鍵や、ナカリャコフの柔らかな美音、オーケストラの低弦の弾むゴリゴリ・サウンドなどすべてを的確に捉えた技術の高さは、演奏終了後の熱狂的な拍手が無ければとてもライヴとは思えないほど。エンジニアのヴォルフガング・ミュラーには感謝したくなります。
 組み合わせのコンチェルティーノ、ピアノ五重奏曲は別会場で、ウルリッヒ・ルッシャーにより録音されていますが、こちらもやはり良い音質で、各パートが明晰に収録されています。
 演奏はどれも高水準なものですが、聴きものはやはりピアノ協奏曲第1番でしょうか。アルゲリッチのピアノはいつになく雄弁で、叙情的な部分での濃密な情感から、切れ味抜群の高速部分まで、自信に満ちた演奏を聴かせてくれます。柔らかい美音で軽々と技巧的なパッセージをこなすナカリャコフ[1977- ]のテクニックも大変なもの。これにアレクサンドル・ヴェデルニコフ[1964- ]に鼓舞されたスイス・イタリア語放送管の面々がやる気満々の演奏で絡むのですから言うことがありません。26歳の作曲者が作品に込めた前向きな気持ちが見事に示された素晴らしい演奏です。
 続く2台のピアノのための「コンチェルティーノ」は、ショスタコーヴィチが48歳のときに、息子マクシムとのデュオのために書かれた「緩-急-緩-急-緩-急」という構成の10分ほどの聴きやすい作品で、ここではちょうど親子ほど歳の離れたアルゲリッチ[1941- ]とジルベルシテイン[1965- ]が共演しています。
 最後のピアノ五重奏曲ト短調は、第二次世界大戦中、作曲者33歳のときに書かれた完成度の高い34分ほどの室内楽曲で、初演の際には全曲アンコールされるという好評で迎えられています。
 全体は、前奏曲、フーガ、スケルツォ、インテルメッツォ、フィナーレの5つの楽章から成っており、ピアノ協奏曲第1番第2楽章レントを回想するような美しいフーガは特に印象的。ここではフランスの名手ルノー・カプソン[1976- ]と、ドイツ生まれのアリッサ・マルグリス[1981- ]のヴァイオリン、アルゲリッチの長女リダ・チェンのヴィオラ、そして盟友ミッシャ・マイスキー[1948- ]のチェロというエモーショナルな面々の演奏を受け止めて、アルゲリッチも表情豊かな演奏を聴かせてくれています。

ショスタコーヴィチ:
・ピアノ協奏曲第1番(ピアノ、トランペットと弦楽合奏のための)ニ短調 Op.35
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
 セルゲイ・ナカリャコフ(トランペット)
 スイス・イタリア語放送管弦楽団
 アレクサンドル・ヴェデルニコフ(指揮)

・コンチェルティーノ(2台のピアノのための)イ短調 Op.94
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
 リーリャ・ジルベルシテイン(ピアノ)

・ピアノ五重奏曲ト短調 Op.57
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
 ルノー・カプソン(ヴァイオリン)
 アリッサ・マルグリス(ヴァイオリン)
 リダ・チェン(ヴィオラ)
 ミッシャ・マイスキー(チェロ)

収録曲   

  • 01. Piano Concerto No.1 Op.35 1. Allegro Moderato - Allegro Vivace - Allegretto - Allegro - Moderato [05:52]
  • 02. 2. Lento - Largo - [07:24]
  • 03. 3. Moderato - [01:28]
  • 04. 4. Allegro Con Brio - Allegro Poco Moderato - Allegro Con Brio [06:19]
  • 05. Concertino Op.94[09:31]
  • 06. Piano Quintet Op.57 1. Prélude: Lento - Poco Più Mosso - Lento - [04:23]
  • 07. 2. Fuge: Adagio [11:22]
  • 08. 3. Scherzo: Allegretto [03:12]
  • 09. 4. Intermezzo: Lento - [07:34]
  • 10. 5. Finale: Allegretto [07:06]

総合評価

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私はそれほど室内楽を好むほうではありませ...

投稿日:2011/01/20 (木)

私はそれほど室内楽を好むほうではありませんが、ブラームス、フォーレ、そしてショスタコービッチのものは複数枚保有してときどき聴いています。ショスタコビッチのピアノ五重奏曲のなかでも特に魅了されるのがこのアルゲリッチ盤です。

テリーヌ さん | 兵庫県 | 不明

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ピアノ協奏曲は、1994年にDGから発売された...

投稿日:2010/07/31 (土)

ピアノ協奏曲は、1994年にDGから発売されたスタジオ・セッション録音のディスクとはまた違うノリで全楽章とも暴れまくってます!!!!!ピアノ五重奏曲や2台のピアノのためのコンチェルティーノは共演者がゴージャスでみんな本当に”ウマイ”です。

Marthy さん | POLAND | 不明

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ピアノ協奏曲は、1994年にDGから発売された...

投稿日:2010/07/31 (土)

ピアノ協奏曲は、1994年にDGから発売されたスタジオ・セッション録音のディスクとはまた違うノリで全楽章とも暴れまくってます!!!!!ピアノ五重奏曲や2台のピアノのためのコンチェルティーノは共演者がゴージャスでみんな本当に”ウマイ”です。

Marthy さん | POLAND | 不明

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ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

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