シューベルト(1797-1828)

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CD

ピアノ・ソナタ第14番、さすらい人幻想曲、4つの即興曲、3つのピアノ曲、他 メジューエワ(2011)

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
WAKA4155
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

シューベルト:ピアノ作品集-2/イリーナ・メジューエワ
慰めと孤独。悲哀の彼方にあるポエジーを紡ぐ


『ショパン:ノクターン全集』が2010年度レコードアカデミー賞(器楽曲部門)に輝いたロシア出身の実力派メジューエワによるシューベルト・シリーズ第二弾。今回のプログラムは、1822〜23年に作曲された二つの重要な作品(さすらい人幻想曲、ピアノ・ソナタ第14番)と晩年の傑作(即興曲集 作品142、3つのピアノ曲D946)という二つの核のほかに、シューベルト歌曲をリストがピアノ独奏用にアレンジした3曲をカップリングするという意欲的な内容です。
 「ソナタ 第14番」は1992年(オランダ、Erasmusレーベル)以来、「3つのピアノ曲D946」は2005年(若林工房)以来の再録音。重厚堅固な構築性と自発的即興性がバランスよく結びついた弾きっぷりは、メジューエワの一層の進化・深化を物語るものでしょう。若くして逝った天才シューベルトの孤独と悲哀に満ちた心の奥底を詩情豊かに聴かせる充実の二枚組です。(若林工房)

「…内省的で厳しく、恐ろしい音が全体を支配したかと思うと、ふと優しく包み込むような音で癒してくれる。メジューエワさんはこの対極にある音楽を、みごとなまでに表情豊かに聞かせる。」(高坂はる香/ライナーノートより)

【収録情報】
シューベルト:
CD1
・ピアノ・ソナタ第14番イ短調 D.784
・4つの即興曲 op.142、D.935
CD2
・さすらい人幻想曲ハ長調 D.760
・サすらい人(リスト編曲)
・水車小屋の男と小川(リスト編曲)
・連祷(リスト編曲)
・3つのピアノ曲 D.946

 イリーナ・メジューエワ(ピアノ)

 録音時期:2011年4月、6月
 録音場所:富山県魚津市、新川文化ホール
 録音方式:Digital:CD1 DSD:CD2(セッション)

内容詳細

メジューエワも熟成してきた感がある。多くのピアニストがシューベルトに魅せられる。それは汲めども尽きぬ音楽の深淵さであり、そこに人生のさまざまな想いを馳せるからではないか。メジューエワの演奏には憂いと深みのある抒情世界が広がっている。これは真に別格の全集となりそうだ。★(弘)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

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 相変わらず好調のメジューエワを久しぶり...

投稿日:2012/09/09 (日)

 相変わらず好調のメジューエワを久しぶりに聴いた。このシューベルトでは、安心して聴ける曲と少々ひっかかる曲があって、ちょっと評価が難しい。以前から低音の扱いが少し気になっていたが、スタッカート気味な鳴らし方が時として耳につくことがある。これまでそれほど気にならなかったが、ここでは違和感を覚えた。とはいえ、メジューエワらしい量感のある演奏で楽しめる。

おっさん さん | 神奈川県 | 不明

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メジューエワによるシューベルトのピアノ作...

投稿日:2011/08/08 (月)

メジューエワによるシューベルトのピアノ作品集の第2弾の登場だ。前回は最晩年のピアノソナタ第19番と晩年のピアノソナタ第18番を軸とした構成であったが、今回は中期の傑作であるピアノソナタ第14番とさすらい人幻想曲を軸に、晩年の傑作である4つの即興曲、3つのピアノ曲などをカプリングした構成となっている。前回の第1弾が圧倒的な名演であっただけに、大いに期待して聴いたところであるが、本盤の演奏もそうした期待をいささかも裏切ることがない素晴らしい名演に仕上がっていると高く評価したい。本演奏においても、メジューエワの基本的なアプローチは前回と変わっていないと言える。要は、一音一音を揺るがせにすることなく、旋律線を明瞭にくっきりと描き出していくというスタンスで演奏に臨んでいるが、いささかも単調に陥るということはなく、強靱な打鍵から繊細な抒情に至るまで表現力の幅は桁外れに広いと言える。全体の造型は非常に堅固であるが、音楽は滔々と流れるとともに、優美な気品の高さをいささかも失うことがないのがメジューエワの最大の美質であると言える。そして、細部に至るまでニュアンスは豊かであり、その内容の濃さはメジューエワの類稀なる豊かな音楽性の証左と言えるだろう。また、本盤におさめられた各楽曲は、晩年の傑作である4つの即興曲や3つのピアノ曲は別格として、その他の楽曲についても、晩年の楽曲ほどではないものの、ウィーン風の抒情に満ち溢れた名旋律の端々には寂寥感や死の影のようなものが刻印されているが、メジューエワによる本演奏は、かかる寂寥感や死の影の描出においてもいささかの不足もなく、前述のような気高くも優美なピアニズム、確固たる造型美なども相まって、正に珠玉の名演に仕上がっていると言っても過言ではあるまい。これほどの名演を聴くと、メジューエワの類稀なる才能をあらためて感じるとともに、今後の更なる成長・発展を大いに期待できるところだ。今後、メジューエワがどのようなスケジュールでシューベルトのピアノ作品集の録音を進めていくのかはよくわからないが、第3弾以降にも大いに期待したいと考える。音質についてもメジューエワのピアノタッチが鮮明に捉えられており、素晴らしい高音質であると評価したい。とりわけ、DSD録音がなされたさすらい人幻想曲などがおさめられた2枚目のCDについては極上の高音質録音であり、今後可能であればSACDで聴きたいところだ。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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