シューベルト(1797-1828)

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CD 輸入盤

シューベルト:弦楽四重奏曲第15番、ベルク:弦楽四重奏曲 クス四重奏団

シューベルト(1797-1828)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ONYX4066
組み枚数
:
1
レーベル
:
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

クス四重奏団、オニックス・レーベル移籍第1弾
シューベルト弦楽四重奏曲第15番&ベルク弦楽四重奏曲!


結成20周年を迎えるクス・クァルテットは、1991年、ヴァイオリンのヤーナ・クスら、ベルリン・ハンス・アイスラー大学に通う4人の学生によって結成されたドイツを代表する弦楽四重奏団。
 アルバン・ベルク・クァルテットや、ラサール・クァルテットのウォルター・レヴィンなどの薫陶を受けた彼らの演奏は、楽曲の細部にまでこだわった緻密なディテール表現と、ときに強いうねりさえ感じさせる大きな起伏を持った全体表現の巧みなバランスに特徴がありますが、近年は、さらにアグレッシヴな古楽系のアクセントや弓さばきも取り入れ、緊張と弛緩、盛り上げ方と落ち着かせ方といった効果的な表現手法にさらに磨きがかかってきています。
 彼らは結成の2年後、1993年に、当時のドイツ大統領ヴァイツゼッカーの御前演奏会でデビューを飾リ、1997年ブンデンロイト・コンクール、1998年カール・クリングラー・コンクール、2001年バンフ国際弦楽四重奏コンクールと次々に受賞、2002年には有名なパオロ・ボルチアーニ・コンクールで優勝しています。同じ年、彼らはドイツ音楽カウンシル賞、ハンブルク・ムジークレーベン財団賞も受賞し、以後、世界各地の音楽祭やコンサートでめざましい活躍をすることとなります。
 翌2003年には最初のアルバム「シェーンベルク:弦楽四重奏曲第1番&アドルノ:2つの小品」をリリース(現在廃盤)、併せてパオロ・ボルチアーニ・コンクール優勝記念のツアーで日本デビューを飾っているほか、ヨーロッパ・コンサートホール協会”Rising Star”プログラムのドイツ代表にも公式に選ばれています。
 2005年、第2弾となるアルバム「ハイドン:弦楽四重奏曲第32・58・75番」をSONYからリリース。
 2006年、「メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第6番、モーツァルト:弦楽四重奏曲第1番ほか」をエームスからリリース。収録作品からモーツァルトを中心に、東京晴海の第一生命ホールのシリーズ「クァルテット・ウェンズデイ」をはじめとして再度日本ツアーを実施。
 2008年、「ストラヴィンスキー、クルターク、アデスほかの作品集」をソニーからリリース。その後、チェロのフェリックス・ニッケルが、ミカエル・ハクナザリアンに交代して現在に至っています。
 今回、オニックス・レーベルに移籍してのリリースとなるアルバムでは、シューベルトの弦楽四重奏曲第15番とベルクの弦楽四重奏曲をとりあげています。  シューベルト最後の弦楽四重奏曲である第15番ト長調は、ドラマ性と美しいメロディを併せ持った19世紀室内楽の最高傑作のひとつと湛えられる作品。  ベルクの弦楽四重奏曲は、1910年、25歳のときに書かれたもので、新ウィーン楽派の手法を消化し、すでに自分のスタイルを確立していたベルクならではの緊密な書法が印象的な作品です。(HMV)

【収録内容】
・シューベルト:弦楽四重奏曲第15番ト長調D.887
・ベルク:弦楽四重奏曲Op.3

 クス四重奏団
  ヤーナ・クス(第1ヴァイオリン)
  オリヴァー・ヴィレ(第2ヴァイオリン)
  ウィリアム・コールマン(ヴィオラ)
  ミカエル・ハクナザリアン(チェロ)

収録曲   

  • 01. I Allegro Molto Moderato (String Quartet No 15 in G D887-Schubert)
  • 02. II Andante Un Poco Moto
  • 03. III Scherzo: Allegro Vivace - Trio: Allegretto
  • 04. IV Allegro Assai
  • 05. Langsam (String Quartet Op 3 - Berg)
  • 06. Massige Viertel

ユーザーレビュー

総合評価

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シューベルト晩年の室内楽曲のなかでも二つ...

投稿日:2011/05/03 (火)

シューベルト晩年の室内楽曲のなかでも二つのピアノ・トリオ、弦楽四重奏曲『死と乙女』、弦楽五重奏曲あたりは名曲との評価に異を唱える人はいないが、最後の弦楽四重奏曲であるこのト長調はまだ問題作かもしれない。某『名曲解説全集』ではシューベルトが自分の柄に合わないことをしようとした失敗作と断じられたこともあった。しかし、私は『死と乙女』に優るとも劣らぬ傑作だと思う。この演奏はかなり遅めのテンポで強弱、緩急などの表情づけが非常に濃い。第1楽章などは「アレグロ」よりも「モルト・モデラート」を重んじているし、終楽章も「アレグロ・アッサイ」という感じにはほど遠い。しかも主旋律よりはポリフォニックな線のからみを重視して、攻撃的にガリガリと弾いてゆく。叙情的な歌の作曲家という従来のシューベルト・イメージを意図して壊そうとしている演奏で、ネガティヴに見れば「音楽の自然な流れを損なっている」とも言えるが、私は高く評価したい。ベルクも濃密かつ微視的な演奏で、師匠格のラ・サールやアルバン・ベルク四重奏団との世代の差を感じる。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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