歌劇『ヘントの鍛冶屋』全曲　Ｆ．ベールマン＆シューマン・フィル、ツヴァルク、ドライシヒ、他（２０１０　ステレオ）（２ＣＤ）

シュレーカー『ヘントの鍛冶屋』（２ＣＤ）
ベールマン＆ロベルト・シューマン・フィル

R.シュトラウスと並ぶほどの人気を得ていた作曲家シュレーカー[1878-1934]による最後のオペラ。ドイツのハイパーインフレなどを背景に1923年から始まるナチス台頭と共に、彼のオペラはデモなどたび重なる上演妨害活動に晒され、ついにシュレーカーはベルリン高等音楽学校の校長職と教授職まで剥奪され、失意の中、脳梗塞のために55歳で命を落としています。
　そんなシュレーカーが、どこか自らの境遇をも思わせるようなストーリーの台本に曲をつけたのがこのオペラ『ヘントの鍛冶屋』です。大魔法オペラと題され、三管編成の大規模なオーケストラを駆使した力作で、「最愛の妻」に捧げられています。
　舞台は16世紀の東フランドル、鍛冶屋のスメーは力を失いますが、悪魔との契約によって再び力を得ます。７年後、契約によって地獄へ行くことになった彼ですが、実は「ある家族」の手伝いをしたことで、天国へと迎えられます。その家族とは、大工の父と、その妻、そして息子でした。（ＨＭＶ）

【収録情報】
・シュレーカー：歌劇『ヘントの鍛冶屋』（大魔法オペラ）全曲
　チャールズ・デ・コスター「フラマンの伝説」より「スメトス・スメー」原作

　オリヴァー・ツヴァルク（バス・バリトン）
　ウンディーネ・ドライシヒ（メゾ・ソプラノ）
　アンドレ・リーマー（テノール）
　エドヴァルト・ランダル（テノール）
　マーティン・ゲーブラー（バス）
　ユディス・クーン（ソプラノ）、他
　ケムニッツ歌劇場合唱団
　ロベルト・シューマン・フィルハーモニー
　フランク・ベールマン（指揮）

　録音時期：2010年
　録音方式：デジタル