エンヨット・シュナイダー:破滅のハーモニー〜チェロとオーケストラのための作品集
ラースロー・フェニェー、アリエル・ズッカーマン&ベルリン・ドイツ交響楽団
エンヨット・シュナイダー・エディション第7弾では雄弁なチェロを堪能。1950年ドイツ生まれ、600本もの映画音楽を手がける作曲家シュナイダー。WERGOレーベルから10タイトル発売予定のシュナイダー・エディション、第7弾です。
チェロとオーケストラのための5作品を収録しています。1975年生まれのハンガリーのチェリスト、ラースロー・フェニェーをソリストに迎え、ベルリン・ドイツ響という豪華な布陣。シュメール語で半身ワシ、半身タカの古代中東の鳥の神を意味する『Dugud』の雄大な世界。旧約聖書に出てくる言葉で美しい女性を意味する『Sulamith』の名を冠した作品は、幽玄の世界でどこか官能的でもあります。アルバムのタイトルにもなっている『破滅のハーモニー』は、ジェズアルドの有名な『私は死ぬ』に基づいた変奏曲で、半音が多様された世紀末的世界。深刻なチェロの独奏に始まる『Abaddon』、そして最後は様々な描かれ方をしている神話(聖書)の世界の女性『リリス』を題材にした恐ろしい闇を思わせる世界でディスクは締めくくられます。映画音楽作曲家らしく、どの作品も情景が生々しく浮かびます。(輸入元情報)
【収録情報】
エンヨット・シュナイダー:
● Dugud〜協奏曲第1番
● Sulamith〜聖なるダンス
● Black Sweetnessの破滅のハーモニー(ジェズアルドの『私は死ぬ』に基づく変奏曲)
● Abaddon - 地獄の天使−世紀末的シーン
● Lilith - 交響詩
ラースロー・フェニェー(チェロ/マッテオ・ゴフリラー1695)
ベルリン・ドイツ交響楽団
アリエル・ズッカーマン(指揮)
録音時期:2016年3月
録音場所:ベルリン、テルデックス・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)