待望のシュヴァネヴィルムスによるR.シュトラウス・アルバム!
今やドイツを代表するシュトラウス・ソプラノであるアンネ・シュヴァネヴィルムスが、ついにR.シュトラウス・アルバムを発売。現在の彼女の公式サイトでは、レパートリーとして、ワーグナーはエルザとエリーザベト、モーツァルトでも『フィガロの結婚』の伯爵夫人と『イドメネオ』のエレットラしかないのに、R.シュトラウスでは、アラベラ、アリアドネ、クリソテミス、『影のない女』の皇后、ダナエ、そして日本でも歌った元帥夫人と、6役もあります。それだけ彼女はシュトラウスで高く評価され、自信を持っているということです。
今年(2012年)で45歳、まさに絶頂期のシュヴァネヴィルムス、このCDも素晴らしい出来上がりです。透明感がありながら柔らかさと潤いのある声は非常に美しく、しかも気品ある憂いが浮かぶシュヴァネヴィルムスの歌は、シュトラウスの豊潤かつ繊細な音楽との愛称は抜群、比類ない美しさを醸します。どれも素晴らしい中、注目は、17分近くにおよぶ『カプリッチョ』の伯爵夫人のモノローグ。シュトラウス風に濃密に歌われがちな悩める伯爵夫人の思いを、シュヴァネヴィルムスはずっと細やかに知的に歌い描くことで、このシュトラウスの擬古典主義的オペラが、もはや後期ロマン派を抜け出た近代オペラであったことを示しています。
マルクス・シュテンツの指揮もたいへんに素晴らしいものです。彼は2002年からケルンのギュルツェニヒ管弦楽団の首席指揮者、及び同オーケストラがピットに入るケルン歌劇場の音楽総監督を務めています。両者の息の合ったコンビが、明晰で響きの美しい新時代のR.シュトラウスを聴かせてくれます。
CD発売がすっかり乏しくなってしまったR.シュトラウスのオペラ、新録音に飢えているなら、ぜひこれを!(キングインターナショナル)
【収録情報】
リヒャルト・シュトラウス:
・4つの最後の歌
・『アラベラ』〜ほんとに良かったわ、マンドリカ(第3幕幕切れの二重唱)
・『カプリッチョ』〜明日の昼11時に
・『ばらの騎士』〜マリー・テレーズ!
アンネ・シュヴァネヴィルムス(ソプラノ)
レギーナ・リヒター(メゾ・ソプラノ)
ユッタ・ベーネルト(ソプラノ)
ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団
マルクス・シュテンツ(指揮)
録音時期:2011年2月2-4日
録音場所:ケルン
録音方式:ステレオ(デジタル)