ドレの昔話

シャルル・ペロー

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784796680783
ISBN 10 : 4796680780
フォーマット
出版社
発行年月
2011年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
174p;22

商品説明

宝島社では、谷口江里也の古典文学再生(ルネサンス)シリーズとして、天才版画家ギュスターヴ・ドレが挿し絵をほどこした名作を刊行し好評を博しております。
本書『ドレの昔話』は、誰もがなんとなく知っているけれどもちゃんとは読んだことのない、「赤ずきん」「シンデレラ」「眠り姫」「長靴をはいた猫」などの、シャルル・ペロー原作の昔話を、谷口江里也が現代的な感覚で、わかりやすく、ドレの画とともに読んで楽しい7つのお話として再生しました。不思議な昔話の中に、言葉の大切さや、人の哀しみや喜びや、そこにかくされた知恵などをひそませつつ、昔話の原点である「語り聞かせることの大切さ」を重視し、言葉のリズムや音の響きにも気を配った翻案になっています。この機会に、聖書的な世界と共に、ヨーロッパの心の世界に重要な位置をしめる昔話の世界のエッセンスを、ドレのイマジネーション豊かな画とともにお楽しみください。

内容詳細

眠り姫は、どうして100年の眠りについたのか…。あおひげとは何者なのか…。醜いリケの本当の美しさとは?言葉の大切さ、哀しみや喜び、不思議な昔話の中にかくされた知恵。天才版画家ドレの、もう一つの世界。

【著者紹介】
谷口江里也 : 言葉、ヴィジョン、建築、音楽などの空間表現をとおして、多彩な空間価値創造の仕事を展開する表現者。主な建築空間作品に『東京銀座資生堂ビル』、シンガーソングライター音羽信の名による作品に『わすれがたみ』『OTOWA SHIN 2』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    ドレの美しい挿絵が添えられたペローの昔話ですが、挿絵がかなりリアルなので、可愛い絵本で馴染んできた子供たちは驚くだろうなと思いました。子供向けの物語でありながら大人の絵なんですよね。世間に広まっているものとは違う要素が入れ込まれているのには、これが原作の本来の形なのかなと思わされます。赤ずきんちゃんの終わり方とか衝撃でした。文章は翻案者の創作が織り込まれているそうですが、これはこれで物語として完成しているような気はします。

  • Kira さん

    図書館本。19世紀の版画家ドレがペローの昔話に木版画の挿画をつけたもの。ギュスターヴ・ドレの名とその美しい版画を知ったのは、塩野七生氏の『絵で見る十字軍物語』を読んだときだった。陰影をどうしてこんなに幾重にも描き分けることができるのか、ただただ感嘆するよりほかなかったが、本書の挿画もすばらしい。物語の世界をあますところなくリアルに伝えながら、同時に幻想的でもある版画をながめているだけで至福だった。物語の筋はよく知られているものだが、「赤頭巾ちゃん」の最後がグリムのそれとは違っていて少しびっくりした。

  • roughfractus02 さん

    口承された昔話にペローが17世紀社会の風俗を書き加えたのは、子供の読者を想定したためだという。百年後グリムも同じ昔話に新たな書き加えを施す。資本主義は、大人と一緒に働く子供を労働段階以前の学習段階へ組み込み始めていた。赤ずきんが最後に狼に食べられるペロー版と猟師が助け出すグリム版では、子供の読者への直接的恐怖と教訓が猟師を介した間接的学習に変わる。精緻な挿絵によって、ドレはペローの昔話に未だ残存する口承の残酷さを引き出そうとしたようだ。それゆえか、訳者はペローが書き加えた長い「教訓」部分を簡略化している。

  • 文吾 さん

    ★★★/図書館本。ギュスターヴ・ドレの絵が好きで借りてみた。19世紀の木版画だそうです。話はシャルル・ペローの童話が7話。全て既読のものだったのでさらりと流し読み。お気に入りの絵は長靴を履いた猫と、猫の主人の絵。文章は訳者の創作が盛り込まれているので、所々戸惑いました。(2011年、宝島社 谷口江里也:訳)

  • 花実 さん

    ペロー原作の昔話7篇の翻案に、19世紀のドレの木口木版画の挿絵。本屋でたまたま手に取り、挿絵にびっくり仰天してしまった。子供向けのお話に、この遠慮のない暗さ、リアルさとは!「眠り姫」の森の深さ、青ひげや「親指トム」の人食い鬼の恐ろしさ、『赤頭巾ちゃん』の狼の爪の鋭さなどなど迫力満点だし、全体からヨーロッパの中世らしさが伝わってきます。カラフルなかわいい絵本に慣れた子供たちは、この本にどんな反応をするのだろうか。『赤頭巾ちゃん』のラストなど、原作はこうだったのかという楽しみにも浸れます。

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