KAIROSシャリーノBOX第2弾!
静けさと神秘の美学! これほど美しい現代音楽は珍しい!
シャリーノの大作3部作ついにCD化!
現代音楽のセット物としては異例のヒットとなった管弦楽作品集(12802KAI)に続く2組目のセット。
驚異の音響の魔術師と称えられ、ノーノからは「鋭い音響の亡霊」と称えられるシャリーノの第二期にあたる1987年の大作オーケストラ作品。彼のそれまで作風と同じく、フォルテは極力抑えられ、オーケストラのトゥッティもなく、終始、最弱音の持続のなかで音響の霧が舞い、うごめき、神秘の時空間が延々と広がります。全3部作、それぞれ独奏楽器は異なるものの、全体の雰囲気は同様で、薄明のなかに広がってゆく霧のような美しい弦楽パートを背景に各独奏楽器の特殊奏法を多用したモノローグが重なります。現代という孤独な森に彷徨いこんだような不思議な感覚。こういう聴き方は作曲者の本意ではないかもしれませんが、一種のアンビエント・ミュージックとしても楽しめ、おそらく現代音楽としては異例の癒し系音楽としても聴ける美しさです(ただし、ペルトや佐藤聡明らの音楽を想像すると大間違いですが)。(東武トレーディング)
【収録情報】
シャリーノ:『同心円の詩の上で』I・II・III (1987) 〜独奏者と管弦楽のための
・I:チェロと管弦楽のための
・II:フルート、クラリネット、チェロと管弦楽のための
・III:フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・モーレと管弦楽のための
アンサンブル・ルシェルシュ:
ルーカス・フェルス(チェロ)
マーティン・ファーレンボック(フルート)
岡静代(クラリネット)
メリーゼ・メリンガー(ヴァイオリン)
バーバラ・マウラー(ヴィオラ・ダモーレ)
ベルリン放送交響楽団
ペーター・ルンデル(指揮)
録音時期:2004年1月13-16日
録音方式:デジタル