CD 輸入盤

シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番、第2番、ブリテン:ヴァイオリン協奏曲 ツィンマーマン、ヴィト指揮、ホーネック指揮

シマノフスキ(1882-1937)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88697439992
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ブリテン&シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲集
フランク・ペーター・ツィンマーマン

ドイツの名手、ツィンマーマンが20世紀前半に書かれた傑作ヴァイオリン協奏曲3曲をレコーディングしました。
 1916年に書かれたシマノフスキの第1番は、彼の創作エネルギーが頂点に達していた時期に書かれたといわれる作品で、ハープ2台とチェレスタを効果的に使った三管編成の濃密なオーケストラ・パートと、神秘的な官能美を漂わせる独奏ヴァイオリンの絡みあいが印象深い傑作。
 1933年に書かれた第2番は、シマノフスキ最後の大規模な曲となったもので、作曲者自身がセンチメンタリズムの極致を目指したと述べていますが、ピアノつきの二管編成オーケストラと独奏ヴァイオリンがつくりあげる世界は、『春の祭典』を思わせる部分などもある多彩な内容を持つもの。聴きごたえのある傑作です。
 1939年に書かれたブリテンのヴァイオリン協奏曲は、人道主義者ブリテンがスペイン内戦のときに現地で知り合ったヴァイオリニスト、アントニオ・ブローサのために書いたもので、軽快で平穏な第1楽章に始まり、スペイン的なリズムも感じさせる皮肉なスケルツォの第2楽章を経て、重く劇的なパッサカリアの第3楽章に進み、やがて浄化された透明な響きのうちに曲を終えるというきわめてユニークな構造を持ち、反戦の祈りがを込められた傑作。
 作品の様式感を的確にあらわすことにかけては無類の腕前を発揮するツィンマーマンだけに、これら独創的な3曲でも素晴らしい演奏を聴かせてくれるものと思われます。(HMV)

【収録情報】
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 op.35 (25:46)
 1. Vivace assai (05:57)
 2. Tempo comodo - Andantino (05:47)
 3. Vivace scherzando (01:24)
 4. Poco meno - Allegretto (06:40)
 5. Vivace (Tempo 1) (05:58)
シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 op.61 (20:42)
 1. Moderato - Molto tranquillo (05:27)
 2. Andantino sostenuto (06:05)
 3. Allegramente, molto energico (03:49)
 4. Andantino, molto tranquillo (05:21)
 フランク・ペーター・ツィンマーマン
 ワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団
 アントニ・ヴィト(指揮)
 録音:2007年(デジタル)

ブリテン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.15 (29:54)
 1. Moderato con moto (08:48)
 2. Vivace - Largamente (08:06)
 3. Passacaglia (13:00)
 フランク・ペーター・ツィンマーマン
 スウェーデン放送交響楽団
 マンフレート・ホーネック(指揮)
 録音:2007年(デジタル)

収録曲   

  • 01. シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第1番 op.35 (25:46) 1. Vivace assai (05:57)
  • 02. 2. Tempo comodo - Andantino (05:47)
  • 03. 3. Vivace scherzando (01:24)
  • 04. 4. Poco meno - Allegretto (06:40)
  • 05. 5. Vivace (Tempo 1) (05:58)
  • 06. シマノフスキ:ヴァイオリン協奏曲第2番 op.61 (20:42) 1. Moderato - Molto tranquillo (05:27)
  • 07. 2. Andantino sostenuto (06:05)
  • 08. 3. Allegramente, molto energico (03:49)
  • 09. 4. Andantino, molto tranquillo (05:21)
  • 10. ブリテン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調 op.15 (29:54) 1. Moderato con moto (08:48)
  • 11. 2. Vivace - Largamente (08:06)
  • 12. 3. Passacaglia (13:00)

総合評価

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 シマノフスキの二曲のヴァイオリン協奏曲...

投稿日:2011/12/20 (火)

 シマノフスキの二曲のヴァイオリン協奏曲は、録音は多いがいまいち、よくわからない曲たちという印象だった。  このCDも、あまり期待せずに購入。ところが聴いてみて驚いた。  あまりに、素晴らしい。今まで聴いてきたのはなんだったのか。演奏によって、これほど化ける、というか曲の印象が変わってくるとは。  ここに聴くシマノフスキは、絢爛豪華です。キラキラしてる。近代のヴァイオリン協奏曲というジャンルは傑作ぞろいだが、それらのなかにあっても、ひときわ華やかな曲なのだと、はじめて知った。  印象を一言で言えば、「お伽噺の音楽」。匂いたつように甘く華やかで、後期ロマン派と印象派を一緒くたにして、ちょっぴりオリエンタリズムのスパイスを効かせたような楽しさいっぱいの、おいしい曲だった。  正直、取りとめなく聞こえるところもあって、巨大な単一楽章ということもあり形式を把握するのは難しいし、メロディも鼻歌で歌えるようなものではなくそのへんはやはりとっつきにくい感じだが、難しく考えずに色彩豊かな音楽にどっぷり浸かる、という聴き方にぴったりの曲、ともいえる。マーラーが好きな人ならきっとたまらないでしょう。  演奏は、なんといってもツィンマーマンの上手いこと! また、ヴィトの指揮もいつもながら手堅くて好ましい。ナクソスでお馴染みのこの人は、デュトワに似てますね。レパートリーがひろく、どんな曲でも明晰に、面白く聞かせて、特にこういう合わせものに強みを発揮する。好きな指揮者の一人です。  私はあまり、ひとにCDを強く薦めたりはしないほうなのですが、このCDに関しては、声を大にして「お薦め!」したいと思います。

ホーボー健 さん | 東京都 | 不明

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シマノフスキに関しては、ひょっとすると、...

投稿日:2011/04/13 (水)

シマノフスキに関しては、ひょっとすると、もうこれ以上の名盤は出ないのでは?EMI盤では、ツェートマイヤーが、けれん味が強すぎたり、高音域が突出気味のラトル&バーミンガム市響とのバランスが悪かったりしますが、当盤のツィマーマンは、シューマンの協奏曲(EMI)のレビューで指摘されているような神経質さはなく、直球勝負をしていますし、何より、自国の作曲家への思い入れもあってか、ヴィト&ワルシャワ・フィルの妙技が光ります。加えて、装飾的に変化する音の綾が鮮明で、ホール・トーンも美しい、思わずひれ伏してしまいそうになるくらいの超優秀録音で、聴くたびに発見があるというご意見に納得。第2番は、音楽アカデミーをやむなく辞して貧窮していたシマノフスキと、彼に作曲を依頼し、カデンツァの改訂や初演時の独奏を行ったコハニスキが、当時ともに結核に冒されていたらしく、初演の3か月後にコハニスキは死去し、未亡人は作曲者を「夫を殺した!」と責めたそうであり、まさに必死の思いで創作に打ち込んだであろう両者が、当盤の完成度の高さを知って、泉下でさぞ感激しているだろうと想像されます。一方ブリテンは、若書きの作品のせいもあってか、所々展開が単調で、ヴァイオリン独奏に高音が多いことが、シマノフスキでは気にならないのにこちらでは気になってしまうなど、曲自体あまり好きではないので、個人的には、録音の少ない同じ1939年作のヒンデミットの協奏曲(NHKFMでツィマーマンを知るきっかけとなった)あたりをやってほしかったですね。

のろま さん | 東京都 | 不明

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ライブ録音の編集ではなく、セッション録音...

投稿日:2011/02/10 (木)

ライブ録音の編集ではなく、セッション録音と思われる。 そのため、抜けの良い音で、ヴァイオリン協奏曲の醍醐味が味わえる。 シマノフスキは音の絢爛絵巻の風情。その後にやや晦渋なブリテンの配置。 これは気が利いている。 選曲・演奏・録音の三拍子そろった素晴らしいCDだ。

影の王子 さん | 大阪府 | 不明

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