シドニ・ガブリエル・コレット

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青い麦 集英社文庫

シドニ・ガブリエル・コレット

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087602012
ISBN 10 : 408760201X
フォーマット
出版社
発行年月
1991年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
16cm,249p

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読書メーターレビュー

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  • ゆのん さん

    語り手は16歳の少年。この少年、性的欲求の為にかなり苦しむ。幼馴染みの15歳の少女の身体付きをチラ見しては悶絶するし、道で出会った30歳代の女性とは関係を持ってしまう…。彼の中には欲望と共存している純真さもあるのでまたまた苦悩する。短めの物語だがあちこちにコレットの素晴らしさがちりばめられている。自然や動物の描写は素晴らしく作者が愛した別荘を思い浮かべる事が出来る。更に、色の使い方も素晴らしい。『青』と『白』の対比が面白かった。今更ながらコレットにハマってしまったようで次は『牝猫』を読もう。152

  • のっち♬ さん

    幼馴染みの少年と少女が過ごす避暑地に突然現れた未亡人、それによる人間模様の変化、特に官能の芽生えが、瑞々しく情緒豊かに綴られる。話こそ大した展開もなくストレートなものだが、優雅なブルターニュの自然を背景に、嫉妬、焦燥、不安、大人の階段を昇った際の淡い幻滅や悲哀など、思春期ならではの陰影に富んだ屈折した心の機微が細やかに美しく描かれている。特に少女の目まぐるしい感情の移り変わりや、魅惑的な未亡人の仕草など、人物描写も丁寧で鮮烈。自然と人を有機的に結びつけた詩的な文章も著者の豊かな感性と洞察力を物語っている。

  • (*'ω' *)@k_s さん

    図書館本〜思春期を兄妹のように過ごしてきた二人の夏休み。互いに膨らむ恋慕はあるものの、16歳のフィルと15歳のヴァンカはまだ身体を重ねる関係ではない。そんな時、フィルは大人の女性と出会い、虜となり、一時の快楽に溺れてしまう…それに気付いたヴァンカの行動がもう(つд⊂)〜自然描写、心理描写がグワッと来ます。おそらく忠実に訳されている言い回しも、自分は好きです〜巻末の解説を読み、この著者の人生と経歴を知り、偉大な方であることを知りました。「シュリ」「動物との対話」あたりを次は読んでみようかな〜(*'ω' *)

  • syaori さん

    「瑞々しい」という言葉がぴったりです。季節は夏、舞台は海辺。毎夏この海辺の別荘で過ごしてきたフィルとヴァンカの、16歳と15歳という、「中途半端」に大人な年のバカンスの物語。お互いを異性として意識し始めた彼らの恋の行方が、少年を誘惑する年上の女性との関係を絡めて描かれます。ストーリーはあらすじから想像するとおりなのですが、この年頃の、自分や周囲に対するもどかしい気持ちや微妙な真理が繊細に描かれていて、その危うさにハラハラしてしまいました。青い海、夏の強い日差し、静かな夜など、自然の美しさも印象的でした。

  • kaoriction@感想は気まぐれに さん

    初めて読んだのは遥か昔、高校生の時。あの鮮やかなグリーンの表紙、新潮文庫の堀口大學 訳で。明日、映画『コレット』を観に行くので予習と復習を兼ねての再読。集英社文庫で。こんなに夏のキラキラと十代のキラキラが眩しい作品だったのか。当時、早熟な17歳ではなく、恋愛ともほど遠い緩慢な日々を過ごしていた私にはわからなかったことも、大人になったいまだからこそ、わかることがたくさんあり 新鮮でもあった。キラキラ眩しい日々。同時にのしかかる倦怠、憂い、迷い、希望、失望、そして 未来。そんなものがたくさん詰め込まれた作品。

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