シェイクスピア / 松岡和子

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リア王 シェイクスピア全集 5 ちくま文庫

シェイクスピア / 松岡和子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480033055
ISBN 10 : 448003305X
フォーマット
出版社
発行年月
1997年12月
日本
追加情報
:
15cm,280p

内容詳細

老王リアは退位にあたり、三人の娘に領土を分配する決意を固める。二人の姉は巧みな言葉で父を喜ばせるが、末娘コーディリアの率直な言葉にリアは激怒し、彼女を勘当し二人の姉にすべての権力、財産を譲ってしまう。老王の悲劇はここから始まった。シェイクスピア四大悲劇の最高峰。

【著者紹介】
W.シェイクスピア : 1564‐1616。イギリスの劇作家・詩人。悲劇喜劇史劇をふくむ36編の脚本と154編からなる14行詩(ソネット)を書いた。その作品の言語的豊かさ、演劇的世界観・人間像は現代においてもなお、魅力を持ち続けている

松岡和子 : 1942年、旧満州新京生まれ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。翻訳家・演劇評論家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    20世紀以降、『リア王』の評価はますます高まっているようだ。ただし、この劇には普通の意味での劇的葛藤や感動の高まりはむしろ薄い。父と3人の娘の関係性が描かれるが、そこにはエレクトラ・コンプレックスが入り込む余地は全くない。また、3女のコーディリアにはわずかにみとめられるものの、ゴネリル、リーガンには母性もまた不在である。父との紐帯も、リアが権力を譲り渡すと同時に断ち切られる。つまり、そもそも本質的にはなかったのだ。そして、後に残るのは全員の死。この不条理性こそが、この劇の先進性を語っているのだろう。

  • ケイ さん

    姉の夫だけは立派だったとすっかり忘れていた。2人は完全な四面楚歌ではなかったのか。河合祥一郎氏の解説が秀逸。「視力を失って物事が見えるようになるグロスター。エドガーなど裸になって表れる人の本質。夫の代わりに兵を率いるコーディリアの男性性など」リア王はシェイクスピアが劇化する前からイギリスにあった話だが本来は悲劇ではなかったらしい。解説を読み込むと一年かかりそうだ。松岡氏の訳はこなれているし、リア王はこの版で読むのがおすすめ

  • KAZOO さん

    これこそまさしく悲劇といえるのかもしれないですね。王様も年をとってくると本当の愛は何かということがわからなくなってしまう感じですね。口先だけの二人の娘を残し末娘には冷たい仕打ち、ということで皆さん知っていると思いますが。松岡さんの訳は他と同様にわかりやすい感じです。最初の山崎努のリア王をこのせりふでやったということですが見てみたかった気がします。

  • クプクプ さん

    ハムレット以上に読んで理解するのが難しい作品でした。しかし、あとがきや解説を読むと、近年リア王の評価は高まってきているそうです。父が学生時代に学芸会でリア王をやりケント伯爵の役を演じたと聞き、私が生れる前の父を想像して不思議な気持ちになりました。

  • 絹恵 さん

    無償の愛があるのなら、それは言葉では表すことなど出来ないものなのだと思います。全てを計量化しようとするその心根では、言葉の裏側の賢明さと演技を見分けることは困難です。同じ悲劇を辿る王でも、気付かずに運命に取り込まれたオイディプス王と、マクベスのように唆されたわけでもなく自ら悲劇の幕を上げたリア王では決定的に、愛情を慮る心情が異なりました。

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