現代音楽だが、響きの透明さ、旋律の美しさを持ち、伝統音楽に接近した要素を持つ。トップに収録されている「オーロラ」が有名曲のようだが確かにいい曲だ．そのほかにも心惹かれる曲が多数あり、購入してよかったと思います。

しっとりとして、和を感じさせられます。そして欧州の雰囲気も垣間見れます！というか、フィンランド人から見た日本庭園はこういう印象なのかとしみじみ浸ってしまいます。しかし音楽としては良かったです！全部で30分強のアルバムですが、密度が濃いので妥当かとも思いました。

官能的な曲が多く、さすが女性作曲家の曲だと感じました。とはいえ、４枚それぞれの中に、曲ごとにいろんな表情を見せてくれて、聞いてると夢幻の世界に誘われました。これは買って良かったです。

フィンランドの女性作曲家の作品を、近年の年代順に並べたアルバム。サロネン、サラステ、エッシェンバッハ等、現代音楽を意思を持って、取り上げる指揮者による、神秘的、ちょこっとミニマル、北欧と、女性が作った音楽だな、と感じさせる好アルバム。私は、サラステの｢アクロス・ザ・シー｣が、特に気に入りました。どこか、遠い夢の世界へ連れて行ってしまいそうな、ゆったりとした、また不安も平穏も感じさせる合唱付きの音楽です。

フィンランンドの作曲家ということでシベリウスの延長線上の作品を期待して購入しましたが、これはいわゆる現代音楽です。音響の広がりや質感の面白さを楽しむこどが出来ますが、こういった作品でも作者の個性や主義が識別され、古典として鑑賞される日が将来やって来るのでしょう。

どれをとっても色彩感豊かな、聴いて楽しい曲ばかり。作曲はもちろん、エッシェンバッハ＝パリ管の演奏も素晴らしいのでしょう、目を閉じて聴くと音の光がそこかしこから降りそそいで、不思議な夢を見ているような気持ち。チェリストのカルットゥネンさんは、Ｎ響がタン・ドゥンのＴＨＥ ＭＡＰを演奏した時もソロを弾いていましたが、特殊奏法の上手さはここでも健在。鮮やかです。

12世紀の吟遊詩人の叶わぬ恋を素材にしたこのオペラは、登場人物の構造や個人の情感が昇華し、ある種の幻想に到達するといった趣が夢幻能を思わせる。また、音響もときにオリエントの風を帯びるが、保守的ではなく創造的な自主性を感じさせる。モルティエ時代のザルツブルクの象徴でもあるメシアンのアッシジと同じフェルゼンライトシューレで初演され、同じくセラーズの手になる舞台はメシアンへのオマージュ。数少ない現代オペラの傑作。