サリンジャー / 中川敏

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九つの物語 集英社文庫

サリンジャー / 中川敏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087605273
ISBN 10 : 4087605272
フォーマット
出版社
発行年月
2007年06月
日本
追加情報
:
16cm,276p

内容詳細

鋭敏で繊細な感性を触媒にして、人間の内奥の深淵を象徴的に描く「バナナフィッシュに最適の日」、差別と偏見にみちたアメリカ社会の中で生きるユダヤ人親子のスケッチ「小舟のところで」など九編を収める自選短編集。無垢な心をめぐる葛藤、青春時代の憧れと不安などサリンジャーの作品世界を余すところ無く伝え、今も世代を超えた支持を受ける。短編作家として最も円熟した時期の傑作集。

【著者紹介】
J D サリンジャー : 1919年米国ニューヨーク生まれ。陸軍専門学校卒後、コロンビア大学で短編の勉強をし、40年処女作「若者たち」を発表。51年には長編『ライ麦畑でつかまえて』を書き若い世代に圧倒的な人気を博した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 翔亀 さん

    【小説9】サリンジャーの単行本として「キャッチャー・イン・ザ・ライ」(1951)に続く第二作(1953)。大半がライ麦より前の作品を集めた自選短編集だ。作家の生前には秘められていたノルマンディー上陸作戦従軍体験などの伝記を知ったうえで読むと、ライ麦よりもこちらの方が、彼の小説の秘密がよくわかる。わかりやすいところでは、戦争や不条理の死が濃厚になのだ。冒頭の「バナナフィッシュに最適の日」(1948)のシーモアの突然の自殺(その動機が示唆すらされていない)から始まり、最後に「テディー」(1953)における↓

  • そら さん

    翻訳が合わなかったのか、ちょっと読みづらくて、よく分からないまま終わってしまった話もあった。でもサリンジャーが偉大な作家であることは分かる。大人だけど幼稚な部分をさらけ出した登場人物達の延々と続く会話、都会の雰囲気、ネガティブでちょっと浅はかな感じ、、な〰んか、いいよな〰。自分が真面目でつまんない大人、かつ田舎者に思えてきたよ(^^;。

  • Yui.M さん

    初めてサリンジャーを読んだ。ずっと『ライ麦畑でつかまえて』というタイトルだけが脳裏に刻まれていて、とても軽快なイメージが想起されていた。だからこの本の大1発目、『バナナフィッシュに最適の日』のラストを読んだときの衝撃は…言わずもがなである。姿勢を正した。残り8つの物語を読んだ。戦争に影響を受けた深い傷に包帯をグルグル巻いたのを突き出され、読者である私はおそるおそるほどいていく、そんな感覚で読んだ。小説は読んで初めて小説になる。読んだことがない小説をたくさん読もうと思った。

  • ぜんこう さん

    サリンジャーは初読。確か小川洋子さんの本で紹介されてたので手に取ったのだと思う。 「バナナフィッシュに最適の日」「エズメのために」とか気になる話はあったけど、短編なのにすごく読むのに時間がかかり、全体に僕には難解すぎました。

  • ミーナ さん

    『異邦人』を読んでなんとなく通ずるものを感じ、読みたくなったサリンジャー。十代の頃の『ライ麦畑〜』以来、二冊目。伏線はあるものの『バナナフィッシュに最適の日』『テディー』はあまりに衝撃的な結末。ホラーとすら言えるかもしれない。いくつかの作品からは反戦を読みとった。会話が中心で短編集と来れば分かり易いのではないか、という思惑を大きく逸れて難解なものが多い。理解しきれたとは到底言えない状態なので、いつか再読してみたい。

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