サスキア・サッセン

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グローバル・シティ ニューヨーク・ロンドン・東京から世界を読む ちくま学芸文庫

サスキア・サッセン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480098429
ISBN 10 : 4480098429
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
768p;15

内容詳細

情報通信技術の発達が経済活動の劇的な変化を引き起こす一方で、世界経済を統治し文化をリードする機能は、グローバル・シティと呼ばれる「場」に集積した。そこには金融とともに高度な専門サービスを提供する企業が集中し、世界経済を支配・管理するだけでなく、高所得者層の新しいライフスタイルがグローバルな文化を生み出している。しかしその裏では、移民労働者を含む低賃金労働者が、産業を底辺で支えているのだ。国民国家の枠組を超えて発生する世界の新秩序と格差拡大を実証的に暴いた、都市論・移民研究・政治経済学の金寺塔。

目次 : 第1部 グローバル化の地理学と構図を読み解く(分散と新しい形の集中/ 対外直接投資の新しいパターン/ 金融業の国際化と拡大)/ 第2部 グローバル・シティの経済秩序(生産者サービス/ グローバル・シティ―脱工業化時代の生産の場/ グローバル都市システムをつくるもの―ネットワークと階層)/ 第3部 グローバル・シティの社会秩序(雇用と所得/ 経済再編―階級と空間の二極化)

【著者紹介】
サスキア・サッセン : オランダ生まれ。ブエノスアイレス国立大学、イタリア・ローマ大学卒業。米国インディアナ州ノートルダム大学で社会学修士・同博士・経済学博士号を取得。コロンビア大学(都市計画・建築)、シカゴ大学社会学教授を経て、コロンビア大学(社会学)教授

伊豫谷登士翁 : 1947年京都府生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学を経て、一橋大学名誉教授、順天堂大学国際教養学部特任教授、グローバリゼーション研究、移民研究専攻

大井由紀 : 一橋大学大学院で博士号(社会学)取得。南山大学准教授

高橋華生子 : 一橋大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。明治大学情報コミュニケーション学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 塩崎ツトム さん

    パリのポンピドーセンターは建物のインフラ機能が全て表にむき出しになっている変な建築だが、グローバル・シティというのも似たようなものではないか。つまり、1%の富を生むための外分泌腺が内側の狭い空間(ボイド)にだけ存在し、むき出しになった都市インフラを維持し、他のグローバル・シティと接続し、相互作用を生み出すために残り99%の人間が心身を消費していく。世界は広大な後背地である。ビットコインのマイニングが環境や資源にかける負荷がもはや限界に近いらしいが、グローバル・シティはどうだろうか?

  • mim42 さん

    昔初版を読んだが第二版を読みアップデートの多さと本の分厚さに驚く。凄まじいボリュームの研究。同時に、「日本もかつて輝いていたんだ」とつくづく。 ポイントは、金融センターの役割の変化、製造業の後退、企業者サービスの成長、郊外化、都市内部における空間価値の変化、国民国家の規制緩和 、グローバルシティ間の相互依存関係、等。 ピケティの分厚い研究のように、数値だらけのテーブルにグラフも付いていると尚良い。第二版でも既に古い(中国の成長等)ので次のアップデートが待ち遠しい。

  • h1r04 さん

    統計やら経済要素が結構多め グローバルシティを定義したパラダイムチェンジな1冊 新たな発見もあれど、今起こってる社会現象の土台は何だったのか、80年代後半および90年代のそれぞれの空気感が伝わることが重要かも 80年代における東京の存在感、90年代の期待外れ感、どちらも重要 今ならNY、ロンドン、上海? でもやっぱり3つに絞る、ということ自体が20世紀的なもののように感じた

  • しまうま さん

    「第9章 経済再編ー階級と空間の二極化」にアンダーラインが集中.私の興味がここに集中したせいなのか,この本で最も鋭かったからなのか,もう少し考えてみる.

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