サイモン・ブラックバーン

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ビッグクエスチョンズ 哲学

サイモン・ブラックバーン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784799316535
ISBN 10 : 4799316532
フォーマット
発行年月
2015年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
366p;23

内容詳細

『ビッグクエスチョンズ』は、人類の歴史を通して、
探究心旺盛な人々を悩ませてきた科学や哲学の大疑問に対し、
一流の専門家が回答するシリーズです。
「親しみやすく簡潔に」という編集方針により、その分野を概観しつつ、
最新の知見を身につけることができます。

古今東西・老若男女、誰もが関心を持たずにはいられない、最も身近で最も難解な学問。それが哲学です。
難解で役に立たない試みだと批判されたかと思えば、
素晴らしく魅力的で知的好奇心を深く満足させるものだとして特別視されたりする。
この哲学において問われる様々な問いは、過去数千年に渡って様々な哲学者たちが取り組んできたものであり、
現代の私たちにとって最も手に負えないものの一つであると同時に、
最もダイレクトに私たちの人生に関わるものでもあります。

『ビッグクエスチョンズ 哲学』は、そういった哲学における最も基本的な問題のうちの
いくつかについて考える、とてもコンパクトなガイドブックです。
本書のなかで問われている問いと、それに対して提示されている答えは、
いずれも現代において最新の知見を反映したものとなっています。
したがって読者は、本書を読み進めることによって
現時点における最新の哲学の状況を概観することができます。

本書で問われている問いには次のようなものがあります。
「精神とは何か?」
「私たちは自由なのか?」
「空間を埋めているものとは?」
「なぜ何もないのではなく何かがあるのか?」
「死は恐ろしいものなのか?」
「美とは何か?」

著者のサイモン・ブラックバーンは、これらの問いが何を意味しているのかを
まず明らかにしたうえで、哲学者たちがそれらの問いに対して
どのように答えを出そうとしてきたかについて説明しながら、
読者を知的探求の旅に導いていきます。
しかしブラックバーンは、旅の行き着く先に問いの「解決」を用意することはありません。
なぜなら哲学においては自然科学や数学とは異なり、完璧に解決された問いなど
そもそも存在しないからです。現代の新しい世代の哲学者たちが試みていることも同様で、
問いそのものを解決しようとすることではなく、問いについての新たな理解を得ることです。

本書は徹底的に読みやすさを重視し、専門的な記述は可能な限り避けられています。
したがって読者は、本書の説明を理解するために難解な専門用語を
あらかじめ知っておく必要はありません。哲学は誰に対しても開かれているものです。
「哲学嫌い」の方もそうでない方も、「哲学」に対する余分な思い込みを捨てて、
まずは本書を開いてみてください。そこにはきっと、私たちがこの世界に生きることの
この大いなる謎にぐんぐんと迫っていく、スリリングといえばあまりにスリリングな体験が待っているでしょう。
出版社からのコメント
ここに選ばれた20の問いは、深い思考をする男性、女性、そしてときには子供にも生じるものである。自然に生じてしまうこのような問いについて、私たちは答えを知りたがるものだ。しかし、哲学は学問分野の中では珍しく、答えを提供することよりも、問いを大事にする。長い伝統のある哲学は、わずかではあるが確固たる答えというものを導き出している。学問としての哲学を生業とする私たちにとっては許されないこと、あるいは恥なことかもしれないが、私は答えを導き出すべきだとは思っていない。その理由は、単純で直接的な哲学の問いであっても、追求していくうちに、他にも考えなければならない細かな問いへと派生していくものだからである。

私たちは、あたかもそこに1つの答えがあるかのように「なぜ私たちは道徳的なのか?」「人生の意味とは何か?」などと問うことがある。しかしそこには、他の多くの異なる問いが含まれているかもしれないのだ。なぜこのようなやり方で、なぜこのようなときに道徳的になるのか。あるいは、人生の中で人々の関心を呼ぶ魅力的な事柄の中で、何が妥当だと言えるのか。異なる文脈の中においては、1つの大きな答えではなく多くの答えがある。これに気付くことが私たちの知識を前進させてくれる。

[...]あるいは、政治的な判断や家族との関わりが、関係者であるか傍観者であるかによってどれだけ異なるものになるか想像してみれば一目瞭然だろう。また、シェイクスピアは愛や戦争、恐れ、野心や他の多くのことについて素晴らしい劇作を書いたが、彼がこういったことにはっきりとした答えを出したとか、そこに付け足すものは何もないだとか、誰も思わないはずだ。私は、読者の皆様に、本書を通して、哲学的問いに慣れ親しんでもらいたいと思っている。よく言われることや、問いを巡る落とし穴や難しさにも、慣れ親しんでほしい。すべての人にとって最後にくる、最後の1つを除いて、私が選んだ20の問いに特別な順序はない。個々の議論はそれぞれで完結しているので、思うがままにどこから読み始めていただいてもかまわない。ただ、章をまたいで参照することもあるので、前後行ったり来たりしながらゆっくりと読み進んでいただけたら幸いだ。

(「はじめに」より)

【著者紹介】
サイモン・ブラックバーン : ケンブリッジ大学の哲学教授ならびにノースカロライナ大学の哲学研究教授を務める。現代の最も著名な哲学者の1人

山邉昭則 : 国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科博士後期課程修了。博士(学術)。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部特任講師。東京大学科学技術インタープリター養成プログラム教員、執行委員

下野葉月 : コロンビア大学バーナードカレッジ卒業(建築史)後、広告代理店勤務を経て、東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了(宗教学)。現在同研究科博士課程に在籍。日本学術振興会特別研究員。専門は西欧初期近代における宗教と科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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