そして立続けに1987年の7月には『マダムQの遺産』を発表。ゴンザレス、チチのギターをメインにした音作り。このアルバムではのちのアルバムでも参加をしている太田裕美がヴォーカルとして1曲(MIKA)に参加。ファンの間でも人気の高いアルバムで、聴けば納得の名盤。そよ風のような空気の振動をも音楽の中に感じさせ、シンプルに聴かせつつも、その優しい音色と手の込んだバックトラックの調和が見事にとれており、何とも秀作です。意欲的に活動を続ける彼らはまたしても立て続けにアルバム『IN THE GARDEN』を発表。本作で初めてゴンチチ二人のプロデュースとして作り上げた入魂の1枚。ちなみに海外盤もエピック・ソニーより発売され、ワールド・ワイドにデビューを果します。ゴンチチの持つ日本的な風流感と、穏やかな空気が一体化した、何とも和めるサウンド。「ストレンジ・ソックス」や「眠そうな子供たち」などゴンチチ・ファンは必聴のアルバムなのは言うまでもありません。
そして1992年の7月に『GRAVITY LOVES TIME』を発表。宇宙服を着た二人が写っているジャケットも秀逸!勿論内容も充実している名盤です。ジャケットからは、宇宙をコンセプトにしたアルバムのように想像できますが、音はいたって今まで通りの和みサウンド。名曲の「漁夫の利」や「窓辺の3月」「SOMETHING ALL LIGHT」他、御存知の代表曲を筆頭に、和みサウンドが存分に味わえる人気盤です。
1989年に国内盤初のベスト『BODY OF GONTITI』を発表。「身体にやさしい曲」のコンセプトに基づいて選曲されたアルバムで、全編に和めるムードいっぱいのナンバーを収録しています。これぞゴンチチ・サウンドといった曲ばかりでニンマリ!
上記の『BODY OF GONTIT』と同じく1990年5月にリリースされたベスト『SPIRIT OF GONTITI』。このベストは「心にうれしい曲」というコンセプトに基づいて選曲されたアルバム。癒しというより、休日の陽だまりで聴きたい暖かいナンバーばかりを収録しています。ヴァケーションというより、週末の河原や河川敷がいかにも似合うサウンドが堪らん!!といった感じ。