ポスト・デモクラシー 格差拡大の政策を生む政治構造

コリン・クラウチ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784862280145
ISBN 10 : 4862280145
フォーマット
出版社
発行年月
2007年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,205p

内容詳細

今日、西欧ではポスト・デモクラシーと呼ぶ体制が進行し、民主主義が衰退に向かっている。労働組合が弱体化し、企業の利益代表と政府の相互交渉によって政治が形成されて、権力と富の再分配政策はとても望めそうにない。少数の政治エリートが大衆の要求の管理と操作法を習得し、選挙は見世物的なゲームと化した。また公共サービスのブランド化。しらけた大衆は社会的上昇のため教育に異常な関心を示している。本書は富裕者優遇政策を生む構造的力を解明し、企業の政治支配防止、営利目的化しない公共サービス、政党の再生、新たなアイデンティティ形成など、その打開策を探る。格差拡大の政策が進む日本の政治状況にも大きな教訓となるヨーロッパ最新の思索。

目次 : 1 なぜポスト・デモクラシーか?/ 2 グローバル企業―ポスト・デモクラシーの世界の鍵を握る制度/ 3 ポスト・デモクラシーにおける社会階級/ 4 ポスト・デモクラシー時代の政党/ 5 ポスト・デモクラシーと市民的諸権利の商品化/ 6 結び―私たちはここからどこに向かうのか?

【著者紹介】
コリン・クラウチ : 1944年生まれ。現在はイギリスのウォーリック大学ビジネススクールの教授を務める。イギリスを代表する経済社会学者。これまで、オックスフォード大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、欧州大学院大学などで教育、研究を行ってきた。知的関心の幅広い知識人として、現実政治にも深く関わる新しい社会民主主義者

山口二郎 : 1958年生まれ。東京大学法学部卒業後、同助手を経て、北海道大学法学部教授。専攻、行政学

近藤隆文 : 1963年生まれ。一橋大学社会学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちぃ さん

    成熟した社会なら企業エリートと大衆は対立関係ではなさそう。また選挙よりもネットの話題性の方が政治に与える影響の大きい昨今ではまただいぶ状況が違うなぁ

  • 34 さん

    一般的な理解では民主主義は自由主義と不可分なものとされている。しかし冷戦構造の終結期に、新自由主義のイデオロギーがアングロサクソン圏を中心にヘゲモニーを獲得していってから、いわゆるグローバリズムとしての自由主義が、民主主義の理念とあからさまに対立しかねない気配を見せるようになってきた。最近の欧米型ポピュリズムはおそらくそのような政治的亀裂から台頭してきた。それがあくまで民主主義の側からの、破滅的な応答であるという可能性が排除できない以上、民主主義の正統性はもはや所与ではなく、再度発明されるべきものである。

  • 月世界旅行したい さん

    もっと感想があってもいいのに。

  • メルセ・ひすい さん

    9. 15  富裕者優遇政策を生む構造的力を解明し、企業の政治支配防止、営利目的化しない公共サービス、政党の再生、新たなアイデンティティ形成など、その打開策を探る。日本の政治状況にも大きな教訓となるヨーロッパ最新思索。`90年代・先進工業国で明らかになったこと! どんな政党が政権に就こうと、国の政策には富める者の利益になるよう一定の圧力が継続的にかけられる。保護を受ける人でなく、恩恵を受ける人の利益が優先される。人は勉強です。それしかない!

  • 砂糖 翠 さん

    解決方法として打ち出されるのは、中道左派を徹底させて、市場と無理なくという形だが、それまでのポストデモクラシーという枠組は非常によかった。イギリスが念頭に置かれ組み立てられているので、ロビー活動がないような日本ではどのように言えるのかという検討の価値は大いにある

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