CD 輸入盤

『メディア』全曲 セラフィン&スカラ座、カラス、ピッキ、スコット、他(1957 ステレオ)(2CD)

ケルビーニ (1760-1842)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
88843054002
組み枚数
:
2
レーベル
:
RCA
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ケルビーニ:『メディア』全曲(2CD)
マリア・カラス、ミルト・ピッキ、レナータ・スコット
トゥリオ・セラフィン&スカラ座


イタリア・ソニー原盤の名盤をオリジナル・マスターから新たにしマスターして復活させる「GLIORIGINALI(ザ・オリジナルス)」シリーズの1枚。20世紀最高のディーヴァ、マリア・カラス稀代の名演として名高い1957年の『メディア』全曲盤が久しぶりにオリジナル・マスターからの新規リマスターによって復活します。
 1797年にパリで初演されたケルビーニの歌劇『メディア』は、特にドイツで好んで上演され、ブラームスらが激賞しました。20世紀になってからは忘却の彼方に沈んでいましたが、それを復活蘇演させたのがマリア・カラスで、1953年のフィレンツェ五月音楽祭での上演はセンセーションを巻き起こしました。その後このメディア役はカラスにとっての代表的なレパートリーとなり、彼女にとって最後のスカラ座出演となった1962年まで31回も取り上げています。ギリシア神話に登場する王女メディアは、愛と復讐のためにわが子さえをも手にかけてしまうという猛女で、その性格付けは大変に難しく、カラス以前にこの役を完璧に歌える歌手はいませんでした。カラスは全身全霊を以て、この究極の女性を歌いあげています。また1969年にはパゾリーニ監督による映画「王女メディア」に女優として(歌なしで)主演したことでも、カラスのこの物語へのこだわりがうかがい知れます。
 1957年9月にスカラ座におけるセッションでステレオ収録されたこのリコルディ盤は、『メディア』初の全曲盤であるのみならず、チェトラ原盤の『ジョコンダ』や『椿姫』と同様、カラスがEMI以外のレーベルに正規録音した例外的な演奏でもあります。注目すべきは、カラスのメイン・レーベルだったEMIがまだモノラル収録を行っていた時期に、ステレオ収録されているという点。しかも収録を手掛けたのは、伝説のマーキュリー・レーベルの名コンビ、ウィルマ・コザート(プロデューサー)とロバート・ファイン(エンジニア)であり、「リビング・プレゼンス」ので知られる名録音を生み出した機材をミラノ・スカラ座に持ち込んで収録されました。スカラ座の舞台で収録されたため残響感や広がりは少ないですが、細部まで明晰な再生音はマーキュリーならではといえるでしょう。若き日のレナータ・スコット、スカラ座で活躍した名テノール、ミルト・ピッキら適材適所の歌手陣を起用し、イタリアの名匠セラフィンが全曲をドラマティックにまとめているのが印象的です。
 リコルディのオリジナル・LPジャケット・デザイン使用。歌詞対訳は付いておりません。(SONY)

【収録情報】
・ケルビーニ:歌劇『メディア』全曲

 マリア・カラス(ソプラノ:メディア)
 レナータ・スコット(ソプラノ:グラウチェ)
 ミルト・ピッキ(テノール:ジャゾーネ)
 ミリアム・ピラッツィーニ(ソプラノ:ネリス)
 ジュゼッペ・モデスティ(バス:クレオンテ)
 リディア・マリンピエトリ(ソプラノ:第1の侍女)
 エルヴィラ・ガラッシ(ソプラノ:第2の侍女)
 アルフレード・ジャコモッティ(バリトン:衛兵隊長)
 ミラノ・スカラ座合唱団(合唱指揮:ノルベルト・モーラ)
 ミラノ・スカラ座管弦楽団
 トゥリオ・セラフィン(指揮)

 録音時期:1957年9月11-19日
 録音場所:ミラノ、スカラ座
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
 原盤:Ricordi OCL-6014/16
 Remastered

ユーザーレビュー

総合評価

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演奏は満点だが、音質は星3つ。ソニーは通...

投稿日:2014/08/09 (土)

演奏は満点だが、音質は星3つ。ソニーは通常、物理特性より聴感を大切にしたマスタリングを行うので期待したが、アテが外れた。何よりノイズ削除、高音強調のEMIやユニバーサルと同じやり方を採っている。 おかげで、オーケストラの高弦もカラスの声も痩せ細ってギスギス。彼女が声を張ると、しばしば響きがザラザラ荒れる。ノイズ・フィルタリングの副作用だ。 オリジナル・ジャケットデザインを復元しているからと言って、35ミリ磁気フィルムからカッティングされた初期プレスLPの精緻な音まで復元されたわけではない。どちらかというと、LP時代末期に発売されたリコルディのあの悲惨なリカッティング盤の音に近い。 おそらく、オリジナル・マスターの経時劣化が救いがたく進行してしまったということなのだろう。その中で、スタッフは最善の努力をしたんだろうけどね。

丸木DE佐渡 さん | 東京都 | 不明

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カラスの真髄はライブのみとして、スタジオ...

投稿日:2014/07/17 (木)

カラスの真髄はライブのみとして、スタジオ録音を低く見る識者の書いた本を読んで、この録音などをお聴きでは無い向きがあれば、即購入必聴の名盤です。たとえスタジオであろうとも、カラスは歌い出した途端、ライブと同じテンションの高みに駆け上がります。ところで、この録音だけを、どうしてEMIじゃなくリコルディだったのか? 不思議です。もしかして、名プロデューサーのレッグ氏と言えども、会社の許可が下りなかった? こんなレアなオペラ、売れるものか――後年ビートルズでウハウハの会社、所詮はその程度のレベルだったのかも。今回の再度のリマスタリングの効果はいかがなものか? 買ってみましょう。

オペラかじり虫 さん | 兵庫県 | 不明

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