現金の呪い 紙幣をいつ廃止するか?

ケネス・s・ロゴフ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784822255077
ISBN 10 : 4822255077
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
442p;20

内容詳細

高額紙幣が支える脱税・犯罪・地下経済。現金が大胆なマイナス金利政策の邪魔になる。ブロックチェーンの登場で暗号通貨が現金を駆逐?―現金、あるいは紙幣は、財政や金融を巡る今日の悩ましい問題の多くでカギを握る存在となっている。

目次 : 第1部 現金の闇の部分(貨幣の歴史/ 増え続ける現金/ 合法的な経済と現金/ 地下経済と現金/ 通貨発行益(シニョリッジ)/ 紙幣の段階的廃止に向けての試案)/ 第2部 マイナス金利(ゼロ金利制約、量的緩和、フォワード・ガイダンス/ ゼロ金利制約下でほかに打つ手はあるか?/ 紙幣廃止以外の方法でマイナス金利は可能か?/ マイナス金利政策は金融の安定を脅かすか?/ 信頼の裏切り、ルール・ベースの政策運営からの逸脱)/ 第3部 グローバルな視点、デジタル通貨(紙幣の廃止に国際協調は必要か?/ デジタル通貨、金)

【著者紹介】
ケネス・S・ロゴフ : ハーバード大学教授。専攻はマクロ経済学、金融経済学。1953年ニューヨーク州ロチェスター生まれ。イェール大学を首席で卒業。1980年マサチューセッツ工科大学(MIT)でPh.Dを取得。プリンストン大学を経て1999年ハーバード大学経済学部教授。2001年から03年までIMF(国際通貨基金)のチーフエコノミスト。チェスの天才として知られ、1978年にチェスの最高位であるグランドマスター

村井章子 : 翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    ひじょうに読み甲斐のある本でした。キャッシュレス社会を目指して日本も2020年には40%をキャッシュレス決済にして行こうという未来投資戦略が政府から出されています。ただそれにもかかわらず世界全体では通貨の量が増えているということのようです。著者はレスキャッシュ社会ということで高額紙幣をなくしていくという方向を論じています。またマイナス金利という政策にも効果があるのでは、ということもいわれています。題名がちょっとという気がするのですが内容は非常にためになりました。

  • えちぜんや よーた さん

    スウェーデンでは教会への献金も、ホームレスへの生活費支給もP2P(個人間送金サービス)を使っているらしい。さらに銀行でもATMを撤去しだしているとのこと。日本では個人間送金は、主に「現金書留」「郵便為替」「小切手」「銀行振込」だけ。どれも付加価値を見出しにくそうなビジネス。地方銀行は現在のところサブリースローンで儲けることしかやることがなさそうで、そのうち金融庁から目をつけられそうなので、今からATMコストの経費削減をすることは良いと思います。「レスキャッシュ社会」の実現は歓迎すべきことでは?

  • highsax @ シンガポール さん

    ★★★★☆ ロゴフ教授の最新作。地下経済の決済や脱税の助長を後押ししている現金の役割を指摘。レスキャッシュ社会の社会の便益は、もはや現金を発行する便益を超えており、段階的に高額紙幣から廃止していくことを提言。ゼロ金利政策への波及効果にも触れられている。豊富な事例が多く読みやすい。 例えば戦後の闇市など地下経済が社会の効用を高めている側面もあり、全ての商取引をオープンにすることに懸念は残るが、近い将来はレスキャッシュを経由して完全にキャッシュレス社会になるだろう。未来の決済システムを考えるのに役立つ。

  • Francis さん

    金融経済読書会でこの本の勉強会をするということで読んだ。高額紙幣の廃止し、レスキャッシュ社会に移行することを提唱する。レスキャッシュ社会に移行することが必要な理由として高額紙幣が脱税、地下経済、犯罪組織に利用されており、それらの存在を少なくすること、「負の金利」によるインフレターゲット政策を導入しやすくすることを挙げている。脱税や地下経済がこれほど大きな規模になっていることは新しい発見だった。

  • 犬養三千代 さん

    副題、紙幣をいつ廃止するか? 高額紙幣の問題点を鋭く指摘している。そして、未来のあり方を検討。 発行される紙幣はどこにねむっているのか!デジタル通貨はどうなっていくのか?極めて明確に解説している。分厚いが一気に読んでしまった。

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