グレン・エリック・ハミルトン

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眠る狼 ハヤカワ文庫NV

グレン・エリック・ハミルトン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784150414108
ISBN 10 : 4150414106
フォーマット
出版社
発行年月
2017年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
512p;16

内容詳細

帰ってきてほしい―十年前に故郷を離れ、海外で軍務についていたバンのもとに、ずっと音沙汰のなかった祖父からの手紙が届く。プロの泥棒である祖父の弱気な言葉に胸が騒いだバンは、急ぎ帰郷した。だが到着した彼を待っていたのは、頭に銃撃を受けた祖父の姿だった!人事不省の祖父をまえに事件の真相を追う決心をしたバンは祖父の仕事仲間に協力を仰ぐ…ミステリ賞三冠を制した昂奮と哀愁がクロスするサスペンス

【著者紹介】
グレン・エリック・ハミルトン : 米国ワシントン州シアトル生まれ。2015年発表の『眠る狼』でデビューし、アンソニー賞、マカヴィティ賞、ストランド・マガジン批評家賞の最優秀新人賞を受賞、エドガー賞、バリー賞、ネロ・ウルフ賞でも候補になるなど高い評価を受けた。現在はカリフォルニア州在住

山中朝晶 : 1970年北海道生、東京外国語大学外国語学部卒、英米文学翻訳家。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 夢追人009 さん

    原題「過去の犯罪」はストレートで面白みが無いので訳題「眠る狼」の方が読者にアピールして数倍良いですね。ちなみにヒーローの名は私の好きな歌手さだまさしのソロ2枚目「風見鶏」のラストの歌と同じです。(こんな下らない事が大好きな私を笑ってお許し下さいね。)ミステリーとは言っても早川NV文庫で出るだけあって仰天する程の意外な真相ではありませんが、男女の交情シーンも楽しめましたし、私が最も驚き且つ感動したのは主人公が最後に見せた正真正銘の公明正大な態度で、欲を出してお宝をちょろまかさなかったのが誠に偉かったですね。

  • のぶ さん

    面白いミステリーだった。銃が重要なアイテムになっているところがアメリカらしい。陸軍軍曹のバンの元に、祖父バンからシアトルに帰ってきてほしいと手紙が届くところから物語が始まる。バンとは長らく音信不通だったが帰郷すると、ドノは頭に銃弾を受け瀕死の状態になっていた。真相を探るバンに次第に明らかになる、決して品行方正に生きてきた訳ではないバンの生涯。そして途中に挿入される幼い日の想い出。このあたりの描写がとても良い。帰郷型のミステリーは多くあるが、これもその中の傑作の一つだろう。

  • Panzer Leader さん

    「第102回海外作品読書会」陸軍レンジャー部隊の軍曹が主人公とのことで切れ切れのアクション物と思っていたが、良い意味で裏切られた。雨の町のイメージが強いシアトルを舞台に静謐な文体で静かに物語が進んで行く。祖父を撃った犯人を捜していく現代編に祖父との過去の出来事を語る過去編を交互に挟み込むことによって、この両者の繋がりを魅力的に描き出している。新人らしからぬ手堅さを感じさせる作風で次作以降も楽しみ。

  • ずっきん さん

    プロの泥棒の祖父に育てられた、レンジャー部隊所属のアイリッシュアメリカンが主人公のクライム・サスペンス。一人称小説で『俺』使用。こんだけ私のツボ設定で、面白くないわけがないだろう!ミステリー要素は弱いが、祖父との生活を綴る回想と、現在とが絡み合い真相にうねっていくさまは中々だ。魅力的な登場人物も多い。ただ主人公も含めて描ききれてないような気がする。叙情的な描写は好物だが、レンガのくすみ具合やそこを這う蔦の想いより、人物描写にもう少し文字数を割いて欲しかった。でも『俺』がアイリッシュならばやむを得まいw

  • ナミのママ さん

    『アンソニー賞・マカヴィティ賞・ストランドマガジン批評家賞最優秀新人賞受賞』とても読みやすい海外作品でした。導入部分の登場人物が少な目、土地もあまり移動しない。前半はストーリーもスローテンポで進んでいきます。主人公は米陸軍に籍をおくバン。10年間音沙汰のなかった祖父からの手紙で帰宅したところから始まります。そしてその祖父はプロの泥棒。・・祖父とその友人たちのハードボイルドを含め登場人物の男臭さが魅力です。犯人は思いもよらずでした。これが一冊目とのこと、続きが読みたいです。

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グレン・エリック・ハミルトン

米国ワシント州シアトル生まれだが、北太平洋の洋上をはじめとした船上で育つ。2015年発表の『眠る狼』でデビューし、アンソニー賞、マカヴィティ賞、ストランド・マガジン批評家賞の最優秀新人賞を受賞し、エドガー賞、バリー賞、ネロ・ウルフ賞でも候補になるなど高い評価を受けた。カリフォルニアに家族とともに住ん

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