グレツキ、ヘンリク・ミコワイ(1933-2010)

人物・団体ページへ

CD 輸入盤

交響曲第3番『悲歌のシンフォニー』、第2番『コペルニクス党』、小レクィエム、他 ヴィト&ポーランド国立放送響、ワルシャワ・フィル、他(3CD)

グレツキ、ヘンリク・ミコワイ(1933-2010)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
8503268
組み枚数
:
3
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

グレツキ・ボックス(3CD)
悲歌のシンフォニー、コペルニクス党、他
ヴィット&ワルシャワ・フィル、他


1992年、イギリスのFM放送がきっかけで大ヒットを記録することとなったグレツキの『悲歌のシンフォニー』は、多様な層に訴求したことも十分に頷けるゆったりとしたサウンドが魅力的なもので、深い悲しみがやわらく表現されたその世界には独特の宗教観が反映されているとも言われていました。
 グレツキは、もともとはヴェーベルンやシュトックハウゼンなどの影響を受け、スターリン没後の文化的な雪融け状態もあって、主に前衛的なスタイルで作品を書いていた作曲家で教授だったのですが、1960年代の終わりにはその作風は大きな変化を遂げることとなります。
 グレツキは前衛的な要素を抑えて、ミニマリズムや宗教的な要素を作品に反映させるようになり、やがて1979年、ヨハネ・パウロ2世のカトヴィツェ訪問をポーランド政府が許可しないという事件が発生すると、45歳のグレツキはそのことに抗議する意味も含めて教授職を辞任してしまいます。
 その後、作曲活動に専念することとなったグレツキは、調性的な作風で地道に創作を続け、次第に知名度を高めて行きます。転機が訪れたのは前述の1992年の大ヒットのときで、これを契機にグレツキの名は一躍有名になりますが、ブームが終焉すると共に、本来の、ポーランドの一現代作曲家という存在に戻っていったようです。
 グレツキは少年時代の転落事故による大怪我がもとで健康にはあまり恵まれず、作風転換後の作品には、宗教や死などに関連のあるものが含まれているのもそうした背景があったからかもしれません。
 知名度を高めた代表作『悲歌のシンフォニー』は、現代音楽ながら一般リスナーに広く受け入れられたという点で、アルヴォ・ペルトの作品にもどこか通じるものがありますし、ミニマリズムに宗教色という2つのキーワードが共通なのも面白いところです。
 このセットでは、ほかに交響曲第2番『コペルニクス党』、『主を信ずる者は幸いなり』や、激しい一面もみせる『クライネス・レクィエム』、『コンチェルト・カンタータ』などを収録し、グレツキの音楽のさまざまな魅力に迫っています。(HMV)

【収録情報】
Disc1 (8550822)
ヘンリク・ミコワイ・グレツキ [1933-2010]:
1. 交響曲第3番 Op.36『悲歌のシンフォニー』
2. 3つの古い様式の小品

Disc2 (8555375)
3. 主を信ずる者は幸いなり Op.38
4. 交響曲第2番 Op.31『コペルニクス党』

Disc3 (8572872)
5. サートゥン・ポルカのための小レクィエム Op.66
6. コンチェルト・カンタータ Op.65
7. ハープシコード協奏曲 Op.40(ピアノ版)
8. 3つの舞曲 Op.34

 ゾフィア・キラノヴィチ(ソプラノ:1,4)
 アンジェイ・ドッバー(バリトン:3,4)
 ポーランド放送合唱団(3,4)
 シレジア・フィルハーモニー合唱団(3,4)
 アンナ・ゴレツカ(ピアノ:5-7)
 キャロル・ウィンセンス(フルート:6)
 ポーランド国立放送交響楽団(1-4)
 ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団(5-8)
 アントニ・ヴィット(指揮)

 録音時期:1993年12月(1,2)、2000年11月(3,4)、2011年4月,9月(5-8)
 録音場所:カトヴィツェ、ポーランド放送コンサート・ホール(1,2) フィテルベルク・コンサート・ホール(3,4) ワルシャワ・フィルハーモニー・コンサート・ホール(5-8)
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

内容詳細

複雑で難解な現代音楽に疲れたとき、ふと流れてきたグレツキの音楽。シンプルな音型を繰り返しながら徐々に高揚し、やがて浄化されていく。それは教会でのミサや人々の祈りにも似ていた。人間にとっての音楽って何? と問いかけてくる。グレツキを積極的に紹介し続けてきたヴィトによる名演集。(長)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

総合評価

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
2
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
ひと昔前に「悲歌のシンフォニー」で有名に...

投稿日:2023/02/25 (土)

ひと昔前に「悲歌のシンフォニー」で有名になったグレツキのボックスセット。交響曲第2番の第2楽章からが独特の響きを追求したグレツキの作風が完全に確立した感じがある。ピアノとフルートのオーケストラ曲を収録した1枚は結構拾い物だったかもしれない。演奏も録音も非常に良い。

saitaman さん | 埼玉県 | 不明

0
★
★
★
★
★
Kordの交響曲第3番の演奏は凄いと思うが、...

投稿日:2015/10/07 (水)

Kordの交響曲第3番の演奏は凄いと思うが、聴くのがつらくなる。WaYさんがレヴューに書かれていたので、こちらを買いなおした。 (こちらだと何度も聴ける。)

素人の独白 さん | 茨城県 | 不明

0

グレツキ、ヘンリク・ミコワイ(1933-2010)に関連するトピックス

  • グレツキ:ノンサッチ録音集(7CD) レトロスペクティヴ、回顧的というタイトルが付されたシリーズからのリリースではありますが、新作アルバムの交響曲第4番も... HMV&BOOKS online|2015年08月13日 (木) 12:10
    グレツキ:ノンサッチ録音集(7CD)
  • グレツキ・ボックス(3CD) 『悲歌のシンフォニー』で知られるポーランドの作曲家、グレツキの代表作をまとめたセットがナクソスから登場。 HMV&BOOKS online|2014年03月11日 (火) 00:30
    グレツキ・ボックス(3CD)

おすすめの商品