グラスワールド第3集〜メタモルフォーシス
ニコラス・ホルヴァート
このグラスワールド第3集は、アルバムの曲順が時間を遡っていくようにプログラムされています。『メタモルフォーシス』は、カフカの小説「変身」のために書かれた第3番と第4番、エロール・モリスの映画のサントラのための第1番、第2番、第5番が入り混じっています。曲はお馴染みのミニマルで、美しい断片的なメロディーが形を変えながら耳を通り過ぎていきます。ロサンジェルス・オリンピックのための『オリンピアン』、三部作オペラからの編曲である『トリロジー・ソナタ』、1968年に書かれたにもかかわらず、すでにミニマリズムの萌芽が見える『2つのページ』、そしてミヨーの影響があると言われる『ソナタ第2番』。あなたの知らないフィリップ・グラスの姿が見えてくるかもしれません。(Grand Piano)
【収録情報】
グラス:
● メタモルフォーシス I (1988)
● メタモルフォーシス II (1988)
● メタモルフォーシス III (1988)
● メタモルフォーシス IV (1988)
● メタモルフォーシス V (1988)
● オリンピアン(ピアノ版) (1984)
● トリロジー・ソナタ〜第3楽章:『アクナーテン』よりダンス(P.バーンズによるピアノ編) (2000)
● レイト・グレイト・ジョニー・エースからコーダ (c.1980)
● トリロジー・ソナタ〜第2楽章:『サティアグラハ』より終曲(P.バーンズによるピアノ編) (2000)
● シークレット・ソロ (1977)
● トリロジー・ソナタ〜第1楽章:『浜辺のアインシュタイン』よりニー・プレイ第4番(P.バーンズによるピアノ編) (2000)
● 2つのページ (1968)
● ピアノ・ソナタ第2番 (1959)
ニコラス・ホルヴァート(ピアノ)
録音時期:2014年3月24日、2015年6月29日
録音場所:パリ、Temple Saint Marcel
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)