クリストファー プリースト

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隣接界 新 ハヤカワSFシリーズ

クリストファー プリースト

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784153350359
ISBN 10 : 4153350354
フォーマット
出版社
発行年月
2017年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
592p;19

内容詳細

近未来英国、フリーカメラマンのティボー・タラントは、トルコのアナトリアで反政府主義者の襲撃により最愛の妻メラニーを失ってしまう。住まいであるロンドンに帰るため、海外救援局に護送されるタラントだったが、道中悪夢のごとき不確実な事象が頻発する。彼の現実は次第に歪みはじめ、さまざまな時代を生きる違う男の人生に侵食されていく。第一次世界大戦中、秘密任務を負うことになった手品師、女性パイロットに恋するイギリス空軍の整備兵、夢幻諸島で名をあげんとする奇術師…。語り/騙りの名手プリーストがこれまでの自作のモチーフを美しいパッチワークのごとくつなぎあわせ、めくるめく世界を生み出した集大成的作品。

【著者紹介】
クリストファ- プリ-スト : 1943年イングランド生まれ。1995年に刊行した『奇術師』は世界幻想文学大賞を受賞、映画化された(映画化名「プレステージ」)。『双生児』(2002)で英国SF協会賞、クラーク賞を、『夢幻諸島から』(2011)で英国SF協会賞、キャンベル記念賞を受賞。名実ともに現代英国SF/ファンタジイ界を代表する作家

古沢嘉通 : 1958年生。1982年大阪外国語大学デンマーク語科卒。英米文学翻訳家

幹遙子 : 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • keroppi さん

    SFが読みたい2017海外編第1位なので読んでみた。プリーストで読んだのは「夢幻諸島」だけなのだが、解説を読むと、プリーストの作品のモチーフが散りばめられているようだ。時間や空間があちこちに展開する夢幻世界。この取り止めのなさが、戦争の混乱というものかもしれない。

  • かわうそ さん

    小説の中で明快な説明はなされないので、少しずつ食い違う複数の現実がどのように影響し合っているのか想像しながら読むのが楽しい。不可思議な風景や世界の描写も魅力的。複雑ではあってもさほど難解ではなく非常に面白かった!

  • スターライト さん

    プリースト作品をすべては読んでいないが、これまで読んできた氏の作品のモチーフがちりばめられていて、集大成的作品との評価はまさにその通りだと思った。タイトルの「隣接」というよりは「ズレ」といったほうがふさわしい各作品のつながりは、各パートがゆるやかにかさなっていく(もしくは異なった事態が待ち受けている)。さまざまなエピソードの積み重ねを経て、イスラム教国になった近未来のイギリスに戻ったタラントの物語で幕を開けたストーリーが、こう締めくくられる手際は見事。夢幻諸島の一つと思われる島の物語も不穏で良かった。

  • akira さん

    まちライブラリー府立大本。 少々期待しすぎたか。あんまり苦言は書かない方だけど、この終わり方をするには冗長すぎる。 時折ある往年のSFを思わせる表現。もう少しこのあたりを掘り下げてくれたほうが楽しめたかな。少々残念。 「四枚目の写真だけ、老人はカメラに向かってほほ笑んでいた」

  • ゆう さん

    時代もズレているパラレルワールドが重なり合っていて微妙に混じり合っている感じなのか。どこまで理解できてるか心許ないけれど、それぞれのエピソードが面白く、特に女性パイロットと整備士の話が切なくて良かった。過去の作品で使われた舞台がいたるところに顔を出していて、集大成的な意味合いがあるのかな。

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