クリスティン・ヤノ

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なぜ世界中が、ハローキティを愛するのか? “カワイイ”を世界共通語にしたキャラクター

クリスティン・ヤノ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784861825934
ISBN 10 : 4861825938
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
久美薫 ,  
追加情報
:
320p;20

内容詳細

日本の“カワイイ”文化は世界を制覇し、“クールジャパン”を象徴する言葉となった。その先頭旗手こそが“ハローキティ”である。なぜキティは、国境や文化を乗り越え、人種やジェンダーをも超えて愛され、さらにはパンクやLGBTの人々のアイコンになるまでに至ったか。本書は、サンリオの理念と戦略、海外での社会的背景の調査、そして世界のキティファンへのインタビュー等を通じて、その謎と秘密を解き明かしたものである。

目次 : まえがき 猫のしっぽを捕まえたつもりが、捕まったのは私の方/ 第1章 ハローキティ、世界にゆく―なかよしとしあわせを売る戦略/ 第2章 世界に広がるキティ―ここにもそこにも至るところで/ 第3章 キティ叩き―キュートがそんなに悪いのか?/ 第4章 反逆のスピリッツ―「ピンク・イズ・ビューティフル」への進化/ 第5章 キティをいじりたおせ―とんでもない場所でキティ・アート/ 第6章 ジャパニーズ・キュート=クールは暗黙の了解でまわる/ 第7章 キティ‐日本‐世界/ 第8章 キティの生まれた国―日本の「かわいい」文化とキャラクター・ビジネス/ 訳者あとがき マジョリティとマイノリティのはざまで

【著者紹介】
クリスティン・ヤノ : ハワイ大学人類学部教授。人類学博士。日系人。研究対象は大衆文化における民族文化で、ジェンダー、マイノリティ、階級、ナショナリズム、グローバリズムという大きな枠組みの中で、どのように形成・維持されているかを具体的に分析している

久美薫 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    朝日新聞の書評を読んで興味を持って読みました。『ピンクのグローバリゼーション』、『ジャパニーズ・キュート=クール』、『カワイイ』という3つのキーワードでハローキティを真面目に分析しています。外国人ならではの視点は、新鮮で面白かった。ハローキティは想像以上に世界に浸透しているんですネ(=^・・^=)東京オリンピック2020にも登場するのではないでしょうか?著者、訳者、校閲者いずれの責任かは解りませんが、『サンリオピューロランド』を『プロランド』と表記しているのだけは、いただけません。9月はこちらで読了です。

  • Miyoshi Hirotaka さん

    津波、旨味に続き、「可愛い」を外国語化した記念碑として後世に記録されるだろう。ミッキーマウス、コカ・コーラ、スターバックスと違い、背後に国家や民族を感じさせない。ものを言わぬキャラクターのダンボやものを言わぬリンゴに思いを寄せる「リンゴの唄」のように言葉や感情を持たないものに対する共感が引寄せの力。それらすべてを最初から計算した訳ではないと思うが、ファンがファンを創造、幼少期のファンがリピーターになり、海外ではマイノリティが受け入れ、今では全世界に広がった。ムーミンがカバでないように、キティも猫ではない。

  • HMax さん

    ピンクの表紙に惹かれて手に取りました。ピンクのグローバリゼーションの一方、キティーを叩く人・思想があるというのに驚きです。「キティー=従順でおとなしいアジアの女性、欧米社会優位への反抗の象徴」、口がない意味なんか考えたこともな私にとって、「あんなに可愛いのにどうしてそんなことを?」「えっ、何それ」の連続。でも日本発のキティーがグローバリゼーション出来たのは「無国籍の正体は白人スタンダートでの無個性」という理由になんとなく納得

  • kenitirokikuti さん

    著者クリスティン・ヤノは〈ハワイ大学人類学部教授。人類学博士。日系人。研究対象は大衆文化における民族文化〉。1998年から同大学で日本の大衆文化についての講座を持ち、ついでにハローキティを調べるネタにし始めた。ジャパン・クールの掛け声と同時期であり、後追いではない様子▲キティという子ども向けアイコンが時を経て元子ども層にまで浸透していったり、外国に持ち込まれて独自の受容法がなされたり、を重視している。ブルデューの社会学かなぁ、という印象。しかし、キティで日本論するのはさすがに無理筋だと感じた。

  • 原玉幸子 さん

    一時期、男女関係の隠語に『キティちゃん』を使っていたことを思い出し、全世界的と言われるそのキャラクターに何かがあることを期待したのですが、キティに口が無いことの暗示するもの、反権威的象徴、感覚としてのキッチュ(下賤な大衆趣味)、キュート=クールの歪さ、欧米文化の伝播との対比等々、示唆指摘は多くても、結局は、海外芸能人や企業とのコラボ他で普及に努めたサンリオという企業の海外戦略に収斂する様で、欧米ノンフィクションに有り勝ちな冗長なルポに言い切る何かはありませんでした。(◎2017年・秋)

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ハワイ大学人類学部教授。人類学博士。日系人。研究対象は大衆文化における民族文化で、ジェンダー、マイノリティ、階級、ナショナリズム、グローバリズムという大きな枠組みの中で、どのように形成・維持されているかを具体的に分析している

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