クリスチアナ・ブランド

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濃霧は危険 奇想天外の本棚

クリスチアナ・ブランド

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336074065
ISBN 10 : 4336074062
フォーマット
出版社
発行年月
2023年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
264p;19

内容詳細

過保護に育てられたレデヴン館の相続人ビル・レデヴン少年は、同年代の少女のいる知人宅で休暇を過ごすよう親に命じられ、気乗りしないまま、シルバーのロールスロイスに乗せられ目的地に向かっていた。ところが、霧が濃くたちこめた荒れ地の途中で、いきなり、意味も分からないまま、お抱え運転手のブランドンに車からつまみ出されてしまう。同じころ、周到な計画のもとに、“ナイフ”と呼ばれる若者がボースタル少年院から逃亡する。ビルは荒れ地をさまよううちに少年パッチと知り合い、行動をともにするようになる。二人はビルが思わぬ形で手に入れた暗号で書かれた文書を解読しながら、“にやついた若者”、“ヴァイオリン”、片手が鉤爪の男との、追いつ追われつの冒険へと踏み出してゆく。オールタイムベスト級の傑作を次々と発表し、いわゆる英国ミステリ小説の黄金時代最後の作家としてゆるぎない地位を築いたクリスチアナ・ブランドが、すべての少年少女のために、みずみずしい筆致で、荒涼とした大地と海が広がるイギリス南部のダートムアを舞台に繰り広げられる冒険を描いたジュヴナイルの傑作。

【著者紹介】
クリスチアナ・ブランド : 1907‐1988。イギリスのミステリ作家、児童文学作家。イギリス領マラヤ(現在のマレーシアの一部)で生まれ、イギリス領インド帝国で育つ。イギリス帰国後の17歳のときに親が破産したため、生活のために、モデル、ダンサー、家庭教師、店員などさまざまな職を転々とする。1941年に『ハイヒールの死』で本格的に作家デビュー。その後、オールタイムベスト級の傑作を次々と発表し、いわゆる英国ミステリ小説の黄金時代最後の作家としてゆるぎない地位を築いた。1950年代後半からは他のジャンルや短篇にも力を注ぎ、児童文学のマチルダばあやシリーズも人気を博した・1972年から1973年にかけて英国推理作家協会の会長を務めた

宮脇裕子 : 翻訳家。東京都出身。上智大学外国語学部英語学科卒業

山口雅也 : 早稲田大学法学部卒業。大学在学中の1970年代からミステリ関連書を多数上梓し、89年に長編『生ける屍の死』で本格的な作家デビューを飾る。94年に『ミステリーズ』が「このミステリーがすごい!’95年版」の国内編第一位に輝き、続いて同誌の2018年の三十年間の国内第一位に『生ける屍の死』が選ばれKing of Kingsの称号を受ける。95年には『日本殺人事件』で第48回日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 雪紫 さん

    ブランドのジュブナイル初訳(「疑惑の霧」とは関係ありません)。霧の中、車からひとりの少年が豹変した運転手から締め出される。時を同じくして少年院を脱走した凶悪犯と間違われたり、不思議な出会いをしたり、命を狙われたり。スリル満載で悪党達の殺意が強過ぎる。いや、本気過ぎない。ブランド作品としてみると大人しめだけど、全然気付かなかったから驚いたし、まさかの活躍と行動にはにんまりしてしまう。

  • geshi さん

    クリスチアナ・ブランドをどうしても全作読みたいという人以外にはあまりお勧めしないかな。主人公と同様に訳も分からぬまま放り出され、次から次へと襲い掛かる敵の手を搔い潜っていくジュブナイル冒険譚。暗号解読はあまり難しすぎず良くも悪くも勢い重視なので、〈にやついた男}と〈ヴァイオリン〉の行動があまりに都合よすぎてちょっと意味わからん。深く考えず冒険による成長と信頼関係をスッキリ読める作品になっている。シャム猫のサンタローズが要所要所でいい動きしていていい所をかっさらっていくのは好み。

  • のざきち さん

    いかにもジュヴナイルらしい、少年たちの友情と冒険の旅。シャム猫サンタもいい味出してます。ブランド作品のコンプリートを目指す方は子供向けの本ではありますが、一読に値する作品。

  • だるま さん

    山口雅也氏が製作総指揮する『奇想天外の本棚』の新刊。このシリーズはミステリに限らず奇想天外な作品なら何でも出す、というコンセプトだとの事で、今作はジュブナイルの冒険活劇。『緑は危険』や『はなれわざ』等、多くの傑作ミステリを世に出しているクリスチアナ・ブランドが著者で、ジュブナイルも幾つか書いているが、私は初めて読んだ。少年達が暗号を解読しながら冒険の旅に出る。すると様々な敵が現れて・・・というストーリー。一応暗号を解く推理物だし、大小の仕掛けもあるが、やはり主人公達に都合良く展開する様は子供向け作品だね。

  • 蝸牛 さん

    #読了 #読書好きな人と繋がりたい  奇想天外の本棚6冊目。一応ジュヴナイル(子供向け)らしいです。こんな小説が子供の頃に読めていたらなぁ。 個人的には主役はシャム猫のサンタクローズです。

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