CD 輸入盤

【中古:盤質A】 フルトヴェングラー/ウィーンでの演奏会1944〜54(18CD)

中古情報

新品ジャケット
こちら ※参考のため、実際の商品と異なる場合がございます
:
A
特記事項
:
なし
コメント
:
BOX仕様 18枚組
:
HMV record shop オンライン

基本情報

ジャンル
カタログNo
ORFEOR834118
レーベル
Germany
フォーマット
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

(こちらは新品のHMVレビューとなります。参考として下さいませ。中古商品にはサイト上に記載がある場合でも、封入/外付け特典は付属いたしません。また、実際の商品と内容が異なる場合がございます。)

フルトヴェングラー/ウィーンでの演奏会1944〜54(18CD) ORFEOからウィーンでの放送音源などがセットで登場!

フルトヴェングラーが1944年から1954年にかけてウィーンでおこなった録音がセットで登場。使用音源は、RRG(ドイツ帝国ラジオ放送)、RAVAG(ロシア管轄のウィーンのラジオ放送局でORFの前身)、RWR(アメリカ管轄のウィーンのラジオ放送局:ロート・ヴァイス・ロート放送グループ)収録による正規音源がほとんどで、一部にプライベート音源が含まれています。
 演奏はドイツ・レクィエム抜粋を除き、すべてウィーン・フィルによるもので、大戦末期から戦後10年という時代におこなわれたモニュメンタルな演奏の数々を恵まれた条件の音源でまとめて味わえるだけでなく、レアな音源も含む注目の内容となっています。(HMV)

【収録情報】
Disc1 44:55
・モーツァルト:交響曲第40番ト短調K. 550 23:28
・ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番op. 72a 14:11
・シューベルト:劇音楽『ロザムンデ』D797〜間奏曲第3番 7:51

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1944年6月2 & 3日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(マグネトフォンコンサート)
 収録放送局:RRG

Disc2 78:57
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(ハース版) 78:57

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1944年10月17日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(マグネトフォンコンサート)
 収録放送局:RRG

Disc3 52:52
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調op. 55『英雄』 52:52

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1944年12月19日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(マグネトフォンコンサート)
 収録放送局:RRG

Disc4 79:21
・フランク:交響曲ニ短調 39:35
・ブラームス:交響曲第2番ニ長調op. 73 39:31

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1945年1月28日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RRG

Disc5 62:01
・モーツァルト:2台のピアノのための協奏曲変ホ長調K. 365 25:42

 パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)
 ダグマール・ベッラ(ピアノ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1949年2月8日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RWR(プライベートコピー使用)

・モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調K. 482 35:53

 パウル・バドゥラ=スコダ(ピアノ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1952年1月27日
 収録場所:シェーンブルン宮殿シュロス劇場(ライヴ)
 収録:プライベート

Disc6 74:21
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調op. 125『合唱』 74:21

 イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
 ロゼッティ・アンダイ(アルト)
 ユリウス・パツァーク(テノール)
 オットー・エーデルマン(バス)
 ウィーン・ジングアカデミー
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1951年1月7日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RAVAG/RWR

Disc7 74:50
・ブラームス:ドイツ・レクィエムop. 45〜第1曲、第3曲、第4曲、第5曲  35:37

 イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ウィーン・ジングアカデミー
 ウィーン交響楽団

 収録時期:1951年1月25日
 収録場所:コンツェルトハウス大ホール(ライヴ)
 収録:プライベート

・ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 Op.56a 20:47

 収録時期:1952年1月27日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RAVAG

・ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調 op.102 34:57
 第1楽章 17:33

Disc8 64:47
・ブラームス:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲イ短調 op.102(続き)
 第2楽章 7:45
 第3楽章 9:39

 ヴィリー・ボスコフスキー(ヴァイオリン)
 エマヌエル・ブラベッツ(チェロ)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1952年1月27日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RAVAG

・ブラームス:交響曲第1番ハ短調 Op.68 46:53

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1952年1月27日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RAVAG

Disc9 76:20
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調op. 125『合唱』 76:20

 ヒルデ・ギューデン(ソプラノ)
 ロゼッティ・アンダイ(アルト)
 ユリウス・パツァーク(テノール)
 アルフレート・ペル(バス)
 ウィーン・ジングアカデミー
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1952年2月3日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RAVAG/RWR

Disc10 62:44
・バッハ:マタイ受難曲BWV 244〜第1部

 イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
 ヒルデ・レッセル=マイダン(アルト)
 ユリウス・パツァーク(テノール、福音史家)
 ハンス・ブラウン(バリトン)
 オットー・ヴィーナー(バリトン、イエス)
 ウィーン少年合唱団
 ウィーン・ジングアカデミー
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1952年4月9日
 収録場所:コンツェルトハウス(ライヴ)
 収録:プライベート

第1部(第33曲まで)しか遺されていない音源。2006年仏フ協会から正規盤登場。今回が正規市販初出。

Disc11 43:22
・ベートーヴェン:交響曲第1番ハ長調 Op.21 25:46

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1952年11月29日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RWR

・マーラー:さすらう若人の歌 17:09

 アルフレート・ペル(バリトン)
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1952年11月30日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RWR

Disc12 64:33
・ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調op. 55『英雄』 53:00

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1952年11月30日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RWR

・グルック:『アウリスのイフィゲニア』序曲 11:05

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1953年2月22日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RWR

Disc13 79:59
・フルトヴェングラー:交響曲第2番ホ短調 79:59

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1953年2月22日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RWR

Disc14 76:49
・ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調op. 125『合唱』 76:49

 イルムガルト・ゼーフリート(ソプラノ)
 ロゼッティ・アンダイ(アルト)
 アントン・デルモータ(テノール)
 パウル・シェフラー(バリトン)
 ウィーン・ジングアカデミー
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1953年5月31日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RWR

Disc15 59:00
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 81:46
 第1楽章 16:33
 第2楽章 14:38
 第3楽章 27:29

Disc16 76:47
・ブルックナー:交響曲第8番ハ短調(続き)
 第4楽章 22:46

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1954年4月10日
 収録場所:ムジークフェライン大ホール(ライヴ)
 収録放送局:RWR

・バッハ:マタイ受難曲BWV 244(全曲)〜第1部

Disc17 47:20
・バッハ:マタイ受難曲BWV 244(全曲)〜第1部(続き)&第2部

Disc18 59:14
・バッハ:マタイ受難曲BWV 244(全曲)〜第2部(続き)

 エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ、女中T&ピラトの妻)
 マルガ・ヘフゲン(アルト、女中U)
 アントン・デルモータ(テノール、福音史家)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン、イエス)
 オットー・エーデルマン(バス、ユダ、ペトロ&ピラト)
 アントン・ハイラー(チェンバロ)
 フランツ・シュッツ(オルガン)
 ヴィリー・ボスコフスキー(独奏ヴァイオリン)
 エマヌエル・ブラベッツ(独奏チェロ)
 ハンス・レズニチェク(フルート)
 ハンス・カメシュ(オーボエ)
 ウィーン少年合唱団
 ウィーン・ジングアカデミー
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

 収録時期:1954年4月15日
 収録場所:コンツェルトハウス大ホール
 収録放送局:RWR

フルトヴェングラー指揮ウィーン・フィルによる『マタイ』のコンサートは、1954年4月14−17日の4日間開催。EMIより1995年に正規盤として発売されていた4月14日の演奏テープと思われる音源は、全曲中2曲(65番、66番)が機械トラブルのためマスター作成の段階でカットされていましたが、翌15日の全曲演奏を収録したこの音源では演奏されたものはすべて収録されています。メンデルスゾーンの蘇演以来の伝統で、慣習上のカットはおこなわれており、旧全集の第19・23・29・38・40・41・48・49・50・51・55・61・70・75曲はもともと演奏されていません。

 ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)

<放送局略称>
RRG:ドイツ帝国ラジオ放送
RAVAG:ロシア管轄のウィーンのラジオ放送局。現ORF(オーストリア放送)の前身。
RWR:アメリカ管轄のウィーンのラジオ放送局:ロート・ヴァイス・ロート放送グループ。

ユーザーレビュー

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二名の方が仰っていることに幾つか付け加え...

投稿日:2013/08/15 (木)

二名の方が仰っていることに幾つか付け加えたい。先ず、長生きしていて良かったことだ。私は高齢で鬼籍に入っている知人も多い。そのことを考えると、フルトヴェングラーのウィーンで行った戦中・戦後の演奏会が網羅されているセットを鑑賞できることに感謝したい。芸術にはどうしても個人によって好みの違いが出てしまうのは仕方がないことだろう。フルトヴェングラーの指揮を批判する陣営が語る理由に彼の重厚でロマンチックな解釈が挙げられる。しかし、現代はさておき、過去に於いて、芸術、特に音楽というものが世界中の人間に感動を与えて来た影響力は美術とは比較にならない計り知れないものがあると思う。当然、聴衆を陶酔させなければならない。となれば、フルトヴェングラー以前のビューローの様な指揮者も重厚でロマンチックな解釈をしていたと推測出来る。つまり、フルトヴェングラーはそうした正真正銘の演奏を渾身の力を振り絞って聴かせてくれた最後の指揮者だったと確信する。哲学者でもあった彼の楽曲理解の深さには同年代に活躍していた先輩指揮者たちも叶わなかったと考える。どの演奏も素晴らしい、特にマタイ受難曲には大変感動した。正直な所、キリスト者でない私にはこの楽曲を聴く資格はないとこれまで封印して来たのだ。しかし、信仰のない私でも全曲が静謐に終わった瞬間、とても敬虔な気持ちになった。涙がこぼれ落ちた。バッハがこの楽曲に込めた思いを見事にフルトヴェングラーがモダン楽器で再現していたからだ。現代ではバッハの大きな楽曲となると古楽による演奏が主流である。しかし、私は古楽を好まない。作曲された当時に合った楽器で演奏すべきだという主張は理解出来る、しかし、その演奏を数千人も収容出来る演奏会場で演奏することには全然価値を認めない。何故なら、その当時の音楽というものは王侯貴族だけが狭い空間で少人数で聴いたものだからである。よって、古楽派のしていることには大きな矛盾が常につきまとう。これは批判ではなく、私の価値観である。有名な外国の古楽オーケストラがバッハのロ短調ミサ曲を演奏したのをサントリーホールで聴いたことがある。楽器の音はとても貧弱で声楽法も大ホールに響き渡るものではない為、物足りないどころか憤りすら覚えた。これが古楽なのだと思い知らされた気持ちもした。しかし、私としては、現代は21世紀であり、音楽は一部の上流階級だけが聴く時代ではなくなったので、やはり、作曲された時代はバロックであっても近代オーケストラで楽しみたいものだ。古楽ファンからの批判は甘受しよう。しかし、ホールの音響も格段に向上した時代にかつらを被った雇われ楽師が演奏していたスタイルを真似することに抵抗を感じてはいけないだろうか?音楽は特権階級から大衆が楽しむ時代へと変遷したのだ。だからこそ、モダン楽器でバッハを楽しみたいと思う人間がいても良いと私は思う。そういうことをフルトヴェングラーはこのCDの中から半世紀以上経た現代に生きる私たちに語り掛けてくれている。ウィーン・フィルは世界で一番楽員のプライドの高いオーケストラだ。特に引退した団員には辛辣に指揮者を論評される90近い高齢の方もたくさんおられ、現役指揮者への厳しい批判をドイツ語のサイトや日本の音楽専門誌で読む機会が多い。実名は出さないが、現役で活躍する指揮者たちは全員一刀両断に斬り捨てられていたが、フルトヴェングラーの話題になると、巨匠の偉大さを賞賛しない方は一人もおられない。彼らはフルトヴェングラーを重厚ではなく神秘的と表現する。そして、一緒に仕事が出来た感動を未だに感謝しているのだ。私は音質には全然こだわない。耳よりも心で聴くので、音楽の価値を表面的な音ではなく、その精神性の高さに求めるのだ。そうした気高い指揮者は録音が現存する者ではフルトヴェングラーだけである。また、これだけ最近、フルトヴェングラーのセットで安価で音質が良いものが販売されると、フルトヴェングラーしか聴けなくなってしまっている自分に気付く。クナッパーツブッシュやシューリヒトも好きだったのだが、聴けなくなってしまった。 Ich liebe, achte und danke Wilhelm Furtwaengler, weil er fuer immer der groesste Dirigent in der ganzen Welt bleibt.

さすらいのBass さん | 東京都 | 不明

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よくもまあこのようなセットが、これだけの...

投稿日:2013/02/06 (水)

よくもまあこのようなセットが、これだけの値段で出回るようになったものだ…という感慨がまず第一。LP時代には(時に)ひどい質の音源を使用したレコードで、それこそノイズやくぐもった音質の中に響く演奏の特徴を何とか聴き取ろう…と思ったものだし、新発見・新登場のフルトヴェングラーのライブ録音はファンにとって正に「憧れ」の存在でもあり、またとうに廃盤となって容易には手に入らず、聞く手段さえないものもあった。またライブ録音の正規音源のレコード化の唯一の期待はEMIか協会によるもので、年に一回(程度)登場する協会の新譜は非常に貴重なものに感じられた。今回のOrfeoのセットには、そうした希少な音源、世界規模ではCD化されていなかったもの、プライヴェート音源による断片まで網羅されて、しかもこの値段… かつてのありがたみが薄れてゆくような感覚は別にして、ファンには色々と検証の楽しみがあるのは間違いない。ただ先に問題点として戦中・戦後のVPOのライブ集成としては不徹底なところもあり(音質に問題のありすぎるのは分かっているのだが)、1940年ザルツブルクでのブランデンブルク協奏曲、別演奏であることが明らかな1952年11月29、30両日のベートーヴェン第一がひとつのヴァージョンしか収録されていないこと、同じくOrfeoのザルツブルク・セット日本盤のみに特典として付けられていた1947年ザルツブルクのブラームスの第一も、ファンのためにそろそろ特典扱いから解禁してほしかったという気もする。さて各演目についての音質レポート。まず全体的には好意的に受け取れ、ファンには十分購入価値があると思われる。【Disc.1】1944年6月のモーツァルト、かつてのTahra盤に比べてくすんだ感じ。Tahra盤が高音域のとげとげしいものだったので、それを緩和しようとしたのかもしれないが、収録日誤記で出たM&A盤と比しても、ちょっと古びのついた印象。こういうものだとして最初に聴かれる方にはちょっと気の毒かも。【Disc.3】ウラニアのエロイカ、なんだか整音が過ぎて”普通”になってしまった。まとまりのよい、こじんまりとした響きのG.KとO.Eの典型的な音作り。悪くはないけれど”ウラニア”らしい特殊な興奮が感じ取りにくい。【Disc.4】ほぼ同時期の録音なのに、これまで同様ブラームスの方が音が良い。フランクはここに至ってもやはり謎が多く、DG盤で聞かれたワウが無く、ブックレットによると「現存する最良の音源を最新の技術で」再生したものだという。Vox系に比べると明瞭度は劣るが、全体に安定した音質になった。但し第三楽章の9’40”辺りから音質が変化。日コロンビアで出たVoxのオリジナルテープで出たものとは明らかに別。どなたか検証をお願いしたいもの。そしてブラームス共々終演後の拍手と歓声が聴けるのは史上初だと思われる。【Disc.5】モーツァルトはこのセットの中でも音質向上の著しいもの。10番は日Venezia盤に比べ別物。音の見通しがよく楽友協会ホール特有の残響感まで感じ取れるのはよいのだが、一部の資料で贋物とされている日King盤と同じ演奏…に聞こえるのが気になる(音はもともと悪くないKing盤よりも更に耳当たりのよいものになっている)。22番は編集ナシの本物で、独協会から出たのと同じ音源。協会盤のマスタリングも同一チームなので音の傾向も似ているが、いかにもAMラジオ的な音だった協会盤に対し、今回は少々お化粧された音に変わっている。向上例。【Disc.6】1951年1月の第九。もともとCD化の機会の少ないものだったので歓迎。日King盤はかなり冴えない印象があったが、聞き返してみると悪くはなかった。Orfeo盤は、これまたG.K/O.Eの好みの音だが、普通に聴ける。第一楽章など相当にパワフルで、もう一回見直してみたい演奏。【Disc.7】もともと状態の良くない1951年のドイツ・レクィエム。なぜか4つの楽章のみ収録。これはセンター盤とさして変わりない。いじり様がないのかも。記録的価値。【Disc.8】1952年1月のVPOブラームス・コンサート。LP初出時はもっと鮮明な音に聞こえたものだが、今回は悪くは無いものの、なんだか普通。Altusと同じマスタリングだろうか? EMIで聞けた音の方が上品だった…ような気もする。【Disc.10】1952年のマタイ(抜粋)。フランス協会盤、Arioso盤と比較するが、このOrfeo盤、カッティングレベルは低めだが、一番迫力のある音楽・演奏に聞こえる。元々が個人所有音源らしいので、その限界を考えたら立派なもの。Disc.5のモーツァルトと共に好印象。【Disc.11】名演として定評あるもの。Cetraはじめイタリア系各社から出ていて、その頃から高音質盤だったが、今回もしっかりした音。11/29と両日分セットに組み入れて欲しかった。【Disc.15】後期の録音だけに鮮明な音質。但しG.K/O.Eの典型的なサウンド。Cetra盤LPで初めて聞いた時から比べれば、様々なレーベルから多様な音源で高音質盤が出るようになって、なんとも贅沢な話。(Disc.17】待望のマタイ、別音源だとか、編集が違うとか…色々吟味できそう。ちょっと聞いた限りではEMI盤とは確かに別演奏だと思うのだが… 音質は目覚しく向上。EMI盤、そしてイタリア盤、更に鈍い音質ながら別演奏の日本協会盤と詳細に検証される方はないだろうか? しばらく聴く機会の無い演奏だったが、メンゲルベルクほどの過度のロマンティックな表現には陥らず、テンポの面でもかなり推進力のある、停滞のない演奏に思われ、感動新ただった。確かに4/15演奏の初出なら「別公演のマタイ登場」としてもっと騒がれてもよいと思うのだが… 総じて好印象、貴重な音源が「会員」だけでなく広く一般に聞く・親しむ機会が与えられるのは素晴らしいと思うし、散逸・混乱の前にきちんとセット化されるのは貴重。個々の演奏についてはもうさんざん語られているので、ここでは音質を中心に述べた。

Pianist さん | 不明 | 不明

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この箱と、auditeのボックスを買えば、フル...

投稿日:2013/02/06 (水)

この箱と、auditeのボックスを買えば、フルトヴェングラーのコレクションの難しい部分をだいぶ楽に攻略できる。というのも、鍵になる同曲異演をかなり攻略できるからだ。エロイカ2種。合唱3種。ブルックナー8番2種。不完全ながらマタイ2種。そのた集めるのが面倒そうなのがいろいろ入っている。肝心の音は、ノイズがないので聴きやすいが、音はとがっているような気がする。俺は、高級住宅街に住んでもいないし、最高クラスのオーディオがあるわけでもないので、いまのところこれで十分満足した。

トラトラトラ さん | 佐賀県 | 不明

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