ギュスターヴ・フローベール

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ボヴァリー夫人 河出文庫

ギュスターヴ・フローベール

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309463216
ISBN 10 : 4309463215
フォーマット
出版社
発行年月
2009年07月
日本
追加情報
:
15cm,597p

商品説明

田舎町の医師と結婚した美しき女性エンマ。平凡な生活に失望し、美しい恋を夢見て愛人をつくった彼女が、やがて破産して死を選ぶまでを描く。世界文学に燦然と輝く不滅の名作。

内容詳細

冴えない田舎医師ボヴァリーと結婚した美しき女性エンマは、小説のような恋に憧れ、平凡な暮らしから逃れるために不倫を重ねる。甘美な欲望の充足と幻滅、木曜日ごとの出会い。本気の遊びはやがて莫大な借金となってエンマを苦しめていく。テンポの良い名訳で贈る不朽の傑作。

【著者紹介】
ギュスターヴ・フローベール : 1821年ルーアン生まれ。19世紀を代表するフランスの小説家。1880年没

山田〓 : 1920年東京生まれ。母は森茉莉。祖父は森鴎外。東京大学名誉教授。1993年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • はたっぴ さん

    600頁近い大作をようやく読了。情景描写、心理描写ともに丹念に描かれていて、よくここまで練り上げたものだと感嘆してしまった。人妻の恋愛がテーマなのだが、結婚して夢破れたエンマの情念を時に重苦しく感じながらフランスの恋愛文化を満喫。ただ最後まで登場人物の誰にも感情移入(同情)出来ず、エンマ夫人の身勝手さに唖然とし、夫・シャルルの死と一人娘の行く末が憐れで仕方なかった。歴史は繰り返されると言うが、このような家庭崩壊は現代の日本でもあり得る話なのだろう。人間の性と業について考えさせられた作品。【G1000図書】

  • harass さん

    恋に恋する女性の破滅を描く古典。この翻訳のは初めて読む。巻末の蓮實重彦の解説とナボコフの文学講義を参考にして読みだすがやっぱり傑作だと確信する。普通の小説であればヒロインを美化するものだが突き放したシニカルな視点は、とにかく出てくるキャラがことごとく俗物になってしまう。当然悲劇のヒロインも俗物と見ていて、この意地の悪さに苦笑いしてしまう。全方位的な冷酷で精密な描写が容赦なく救いがなく、小説とは細部であると断じるナボコフ先生がにんまりとする文体を十二分に楽しめた。

  • かんやん さん

    小説の真実は細部に宿る(たとえ、矛盾があっても)、と紋切り型な感想を呟きたくもなる。現代の作家は、残念なことにもはや描写を信じていないように見えてしまう。しかし、密な描写こそが抵抗を生み、反復と対照が読者を陶然とさせるのでは。小説という日ごと生産され続けている商品は、誰もが読める(場合によっては書ける)ものだという錯覚の共有を前提とする。この「古典的傑作」はそんな錯覚を暴き、読者を覚醒させるだろう。ためになるものなど何もなく、楽しみも、豊かさもない。ただ刹那のような恍惚と長く続く不毛が残される。

  • fseigojp さん

    鄙にはまれな美人妻が、だんだん贅沢を覚え、都会的洗練を身に着けた男に走り自滅する一生 同著者の感情教育は都会の女性たちの恋愛模様 うーんオシャッレー! 妻の旦那である田舎医者とか、友人の薬剤師の描き方がコミカルなのも面白い

  • ビイーン さん

    愛欲に溺れるエンマの貪欲さに圧倒された。遊び人ロドルフがエンマに愛を感じていても、いざという時に逃げてしまう姿が強く印象に残る。世の男性の行動パターンに進化は無縁か。そして、やさしい夫シャルルの何が不満なのか。シャルルに同情し親近感を覚える。

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