ギドン・クレーメル

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クレーメル青春譜 二つの世界のあいだで

ギドン・クレーメル

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784871985529
ISBN 10 : 4871985520
フォーマット
出版社
発行年月
2007年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,399p
400p 四六版

商品説明

クレーメル青春譜
二つの世界のあいだで

ギドン・クレーメル著
臼井伸二・訳
四六判・400頁・上製

世界が東側・西側の二つに分かれていた時代、1947年に旧ソビエトのバルト海に臨む都市リガで生まれた天才少年は、将来を期待され、モスクワ音楽院に入学。
当時のソ連音楽界の巨匠、オイストラフのクラスに入る。
チャイコフスキーコンクールほか多くの国際コンクール制覇によって開かれた西側への扉。同時並行して進む複数の女性たちとの恋愛。亡命の誘惑との戦い。ソ連当局との駆け引き。オイストラフ、コーガン、リヒテル、ロストロポーヴィチといった巨匠たちの素顔。すべてを赤裸々に告白する、ギドン・クレーメルの衝撃の青春記。
なお本書は、幼少年期を回想した『小さなヴァイオリン』(リブロポート発行、絶版)の続編で、原題直訳は、『世界のあいだで』。前書きでクレーメルは語る[私は自分が「世界のあいだ」にいて、どこにも完全には安住していないと繰り返して感じていた(そして今でもそう感じている)。〈中略〉。読者は、……本書の標題が、政治的および地理的な意味だけではないことを感じるだろう]。漂泊するクレーメルの感情を辿る回想記。

内容詳細

目次 : はじめに / プロローグ / モスクワの学生時代 / リトルネッロ 1 / 首都 / 我が家 / ソヴィエト帝国のコンサート / 初舞台 / 受賞者の日常 / 行動規範 / ありえない現実 / 挑戦 / 良心 / 境目 / リトルネッロ 2 / オイストラフの死 / 極東まで・・・社会主義 / 外への歩み / リトルネッロ 3 / 同じ波長で / 外国滞在 / 帰還 / 権力の遊戯 / 東西の幻想 / ムジスク・ソヴィエティクス / のるかそるかの大勝負 / 西側 / エピローグ / 謝辞 / 訳者あとがき

【著者紹介】
ギドン・クレーメル : ヴァイオリニスト。1947年、ラトヴィアのリガに生まれる。16歳でラトヴィア共和国コンクールで第1位を獲得。その後、モスクワ音楽院でダヴィド・オイストラフに師事。1967年、エリーザベト王妃国際コンクール3位入賞。1969年、パガニーニ国際コンクール優勝。1970年、チャイコフスキー国際コンクール優勝。1975年にドイツで初めてのコンサート、1977年にはニューヨークでも演奏。1981年、ロッケンハウス音楽祭を自ら創設。1997年、バルト三国の若い演奏家を集め、クレメラータ・バルティカを結成

臼井伸二 : 1951年生まれ。東京大学修士課程(数学)修了。メーカー勤務、ドイツ駐在を経て独立。現在は技術翻訳事務所を経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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すっごい面白いです。 もともと、演奏家と...

投稿日:2008/04/03 (木)

すっごい面白いです。 もともと、演奏家と個人的に接する機会が殆どなく、ウラ話的な本に飢えている私としては、大当たりと言えます。 前作のようなとりとめもないエッセイ(これはこれで面白いのですが)ではなく、クレーメル自身のプライヴェートな半生記で、読みごたえあります。 クレーメル本人に興味がなくとも、オイストラフやコーガンといったソヴィエト系の演奏家が好きな人は、新品でも買う価値あり。

チャイ さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 春ドーナツ さん

    メモ。ラトヴィアの音楽家の自伝を読む。以下、余話。「小説(その他を含む)で巡る全ヨーロッパ」計画の進捗状況を記す。ヨーロッパに属する国を広義に勘定すると51カ国(世界に承認されていない国は除く)。その内30カ国巡ることができた。残すはエストニアの学者の歴史書、マケドニアの民話の二冊である。未読国19カ国に関しては、公国のような小国が多く含まれており、図書館のデータベースで検索しても旅行ガイドがヒットするか、「該当本なし」と表示された。今後の出版動向に期待したい。夏休みの自由研究に励む私。みたいな文章だな。

  • Kei さん

    巨匠達の巣窟、チャイコフスキー音楽院(モスクワ音楽院)でのオイストラフ門下の修業時代からのクレーメルの自伝。当時のソ連の音楽家たちの事情が非常に興味深く読めます。そういえば、確かアファナシエフもクレーメルと同い年でモスクワ音楽院ギレリス門下だったな〜ってことで、彼らはしばしば室内楽を競演しているけど、若い頃の繋がりは無かったのだろうか??

  • 七波 さん

    大好きなヴァイオリニストなので読んでみた。むつかしいけど面白い。

  • 花陽(かよう)読書会 さん

    読書会 https://kayoudokusyokai.mystrikingly.com/ にてクレーメルの自伝を紹介する前に、まず彼の演奏するヴァイオリンを聴いて https://youtu.be/qHyHKOL5eH0 もらってから、その後に、自伝の内容を紹介しました。東側世界から資本主義社会に亡命した一人の芸術家、その孤高を紹介する内容となりました。

  • E さん

    再読。10年前に読んだ時よりも色々わかった。

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