世界の果て、彼女 新しい韓国の文学

キム・ヨンス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904855218
ISBN 10 : 4904855213
フォーマット
出版社
発行年月
2014年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
281p;19

内容詳細

図書館で目にした1編の詩から、「僕」はその詩人の人生を通して愛を語ることになり、生と死を見つめる。―「世界の果て、彼女」思春期の暴走、家族や仕事からの逃避行、失った恋、失踪した父親に対する愛憎。恋人、夫婦、家族の関わり方に悩む人たちがいる。ここに登場する人たちは、さまざまな形で現れる他者との出会いによって、自分自身を見いだしていく。人と人は理解し合えるのか、と問う物語の中で。

【著者紹介】
キムヨンス : 金衍洙。1970年、慶尚北道生まれ。成均館大学英文科卒。93年、「文学世界」で詩人としてデビュー。翌年に長編小説「仮面を指して歩く」を発表し、高く評価されて小説家に転じる。『グッバイ、李箱』で東西文学賞(2001年)、『僕がまだ子どもの頃』で東仁文学賞(2003年)、『私は幽霊作家です』で大山文学賞(2005年)、短編小説「月に行ったコメディアン」で黄順元文学賞(2007年)を受賞し、新時代の作家として注目されてきた。2009年「散歩する人々の五つの楽しみ」で韓国で最も権威ある李箱文学賞を受賞

呉永雅 : 1973年、静岡県生まれ。慶應義塾大学、延世大学国際大学院、梨花女子大通訳翻訳大学院卒、同大学院博士課程修了。梨花女子大通訳翻訳大学院、韓国文学翻訳院講師。「隙間」(イ・ヘギョン著)で韓国文学翻訳賞受賞(2007年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アマニョッキ さん

    オ・ヨンアさん(翻訳)で検索して出会った一冊。『世界の果て、彼女』『笑っているような、泣いているような、アレックス、アレックス』『記憶に値する夜を越える』収録7編とにかくどれもタイトルが素晴らしい。もうタイトルだけでもこの作品に出会えたことに感謝したいぐらい。全体を通して他者への愛を諦めないこと、努力すること、想いを馳せる強さが描かれている。あまりに美しい文章やなと思っていたら作者は詩人だそう。納得。『次に行ったコメディアン』は全ての小説好きに読んでほしい傑作。永遠にこの余韻にひたっていたい感じ。

  • 星落秋風五丈原 さん

    韓国にもいたかムラカミハルキ!みたいな短編集。新婚旅行にソウルにきている日本人のハトコを案内する、30歳になったばかりのアタシ『君たちが皆、三十歳になった頃』は南山タワーなど旅行で行った所が出てきて懐かしかった。

  • ケイティ さん

    詩人としてデビューしたキム・ヨンス氏の7作の短編集。村上春樹を彷彿とさせるが、より難解というか分かるようで分からない。なのに、なぜかこの曖昧で詩的な文章に理解を超えて追いかけたくなる。たびたび日本の場所や話題が出てくることもあるが、俯瞰なようですぐそばで語りかけられているかのような不思議な距離感。読む人それぞれの中で余韻と余白が広がり、自分だけの物語を再構築していく醍醐味があります。平野啓一郎さんが綴った本作のレビューも良かったです→https://k-book.org/yomeru/20190527/

  • kaoriction@感想は気まぐれに さん

    たとえわかりあえなくても。忘れられない夕陽があれば。「僕たちは努力をしなければ、互いを理解することはできない。愛とはこういう世界に存在している」「他者のために努力するという行為そのものが、人生を生きるに値するものにしてくれる。だから、簡単に慰めたりしない代わりに簡単に絶望もしないこと」。恋や愛を、思いを、分かち合えない思いを、分かち合うこと。7つの短編集。表題作と「君が誰であろうと、どんなに孤独だろうと」「休みが必要」「君たちが皆、三十歳になったとき」が好み。分かち合えなくても。同じ世界で生きてゆく。

  • かもめ通信 さん

    7つの作品が収録されている短編集。いつもながら、キム・ヨンス。語り口はやさしく詩的で、お気に入りのフレーズをいくつも抜き書きできそう。考えてみれば、自分自身のことだってよくわからないのに、なぜ他人の気持ちがわかったような気になったりするのだろう。相手のことをこうだと思いこんで、それ故にすれ違う。どうしていつも、そんなことを繰り返してしまうんだろう。頭の片隅でそんなことをぼんやりと考えながら、物語を読む。とてもせつなくて、読んでいると、なぜだか少しやさしくなれる気がする。

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