ガーシュウィン(1898-1937)

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CD 輸入盤

ガーシュウィン:ピアノ協奏曲、サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番 リヒテル、エッシェンバッハ&シュトゥットガルト放送響(1993)

ガーシュウィン(1898-1937)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
93707
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Germany
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ついに正規リリース実現!
リヒテルの弾く『ガーシュウィンのヘ調』


hansslerが快挙! かつて1997年に国内発売されたものの、権利関係の問題でまたたく間に回収され、ファンのあいだで文字通り「まばろしの録音」とされていた、リヒテルの弾く「ガーシュウィンのヘ調&サン=サーンス『エジプト風』」のライヴ・レコーディングがついに正規発売されます。

【貴重なレパートリー、リヒテルが弾くガーシュウィンとサン=サーンスのコンチェルト】
同曲異演の数多いことで知られるリヒテルにあって、ここでの2曲はともにたいへん貴重なもの。サン=サーンスの第5番が、1952年のコンドラシン指揮モスクワ・ユース管とのモノラル・セッション録音に次いで2種目。なかでもガーシュウィンは現状、リヒテルにとって唯一無二の録音となります。

【リヒテルが夢中になったガーシュウィンのコンチェルト】
「ホロヴィッツ、ギレリス、アラウ、バックハウス、ルービンシュタインといった、20世紀の名だたるピアニストたちが演奏はおろかレコード録音もしていないのに比べて、1915年生まれのリヒテルが、1925年作のガーシュウィンのピアノ協奏曲を取り上げているとはじつに驚くべきことだ。(中略)リヒテルは後年、この「アメリカ的な」ピアノ協奏曲にすっかり魅了されてしまった。」
 リヒテルの弾くガーシュウィンについて、本アルバムのライナーノートを手がけたドイツの著名な音楽評論家ペーター・コッセ氏が詳しく述べています(レコード芸術誌2009年12月号305ページ参照)。

【気合いのこもったシュヴェツィンゲン音楽祭でのライヴ】
じっさい、ここでガーシュウィンのピアノ協奏曲はとてつもない聴きもの。作品に魅入られたリヒテルの表現意欲が旺盛で、両端楽章のスイングも堂に入っているかとおもえば、沈潜のアンダンテは14分以上もかけて、全曲で35分を越える巨大な演奏を繰り広げています。
 いっぽうのサン=サーンスも、旧録音との比較ではすべての楽章で演奏時間が上回り、美しい抒情とスケールがアップしています。なお、このような充実の演奏が生み出された背景として、1988年のシュレースヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭におけるベートーヴェンの第1協奏曲ライヴが記憶されるように、リヒテルの絶大な信頼を得たエッシェンバッハとの顔合わせというのも無視できないポイントといえるでしょう。

【南西ドイツ放送収録によるすぐれた音質】
このライヴが行われたシュヴェツィンゲン音楽祭は、現在はSWRがその運営を継承していますが、当初より放送局主導で進められてきたものです。そのため、すぐれた音質で残されているのが特徴。ディレクターがディートマル・ヴォルフ、エンジニアはハンス=ヨッヘン・ブラウンスというコンビによるクリアなサウンドが圧倒的な感銘をもたらしてくれます。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・サン=サーンス:ピアノ協奏曲第5番ヘ長調Op.103『エジプト風』
・ガーシュウィン:ピアノ協奏曲ヘ調
 スヴィヤトスラフ・リヒテル(ピアノ)
 SWRシュトゥットガルト放送交響楽団
 クリストフ・エッシェンバッハ(指揮)

 録音時期:1993年5月30日
 録音場所:シュヴェツィンゲン、ロココテアーター
 録音方式:デジタル(ライヴ)

=トラックタイム=
(ガーシュウィン)13’56”+14’11”+07’31”=35’53”
(サン=サーンス)12’50”+11’22”+06’37”=31’00”
【参考】(サン=サーンス・1952年コンドラシン盤)11’40”+ 10’41”+ 05’43”= 28’04”

収録曲   

  • 01. I. Allegro animato
  • 02. II. Andante
  • 03. III. Molto allegro
  • 04. I. Allegro moderato - Cantabile - Poco meno scherzando
  • 05. II. Andante con moto
  • 06. III. Allegro con brio

総合評価

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わたしは大まじめにガーシュインを聴きまし...

投稿日:2011/05/19 (木)

わたしは大まじめにガーシュインを聴きました。そして驚きました。ピアノの冒頭のフレーズの音階のあまりの美しさに。ハナからけなすものでもないです。リヒテルは曲と作曲者に絶大な敬意を払って演奏しています。堂々たる後期ロマン派風の「傑作」です。ヤマハの音はまろやか、オーケストレーションだって堂にいっている。正直、驚きました。ガーシュウィンが仮にヨーロッパに生まれてくれば、天才作曲家と言われたのに…と本当に思います。少なくともわたしのアメリカ音楽に関しての考え方は大いに変りました。単に先入観に支配されているだけではないか、と。アイヴスやケージもいれば、グローフェ、コープランド、バーバー…、皆食わず嫌いではなかったと。あれだけの優秀オケがたくさんあって、多分今日も自国の作曲家に夥しい委嘱作品をかいてもらっているに違いないのです。ジャズというのは、日本でいう演歌や民謡のようなものではないかとワタシはカネがね思っています。無論反論はありましょう。ただし何も先入観に左右されることもない。スゥイングがどうのこうのというのは副次的なこと。ドイツ音楽が唯一のクラシックではないのですから。ましてやブーレーズやシュットックハウゼンだけが、「前衛」の筈もない。虚心?に帰ればいろいろな「発見」があるものですね。

ako さん | 神奈川県 | 不明

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「権利関係のせいで回収」までされたもの、...

投稿日:2010/11/21 (日)

「権利関係のせいで回収」までされたもの、とは具体的になにがあったのでしょうか。というのは、以前S堂が無料配布していた月刊誌に、リヒテル自身からテープを渡されて、製品化販売の許可を与えられたV社のプロデューサーのいきさつその他の記事が掲載されていて、申し出には天にも昇る心地だったが、販売権利のギャランティの高額を予想して躊躇していたら、リヒテル自身が怒り出し・・ということでした。結果は契約成って、例の「平均律」を含む七巻の「巨匠リヒテルの遺産」として販売されたのでした。このサン=サーンス、ガーシュウィンはそのなかの一巻です。解説書の製作も含め、リヒテルに対する感謝と尊敬を表す努力がなされた製品でした。私はファンですから、専用ピアノほかを提供されたヤマハの人たちに対しても、ですが、やはり嬉しいことでした。ご本人はジャズを弾くこともあったそうです。アフリカ系米人やバーンスタインのようには響かない、と言われても、そんなことは始めから分かっていることで、そんな風に弾けたら、まるでお化け。アメリカ嫌いだったという人がアメリカ音楽を弾く、その方が興味深々です。いつものように繰り返し(わかるまで)聴いていきます。

JCS さん | 神奈川県 | 不明

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ロシア物とドイツ物には定評のあるリヒテル...

投稿日:2010/05/30 (日)

ロシア物とドイツ物には定評のあるリヒテルだが、米・仏の協奏曲、しかも最晩年でシュヴェツィンゲン音楽祭での録音という興味もあり、購入してみたのだが。 結論から言うと、やはり年齢による衰えは隠せない。特に速度はどうしても限界があるのだろう。サン=サーンス5番はまだしも、ガーシュウィンは極端に言えば「もみじマークを付けてアメ車をトロトロ走らせている」感じ。この曲の特徴であるチャールストンやフォックストロットのリズムがほとんど死んでいる。特に第3楽章が顕著だ。若き日にプロコの7番ソナタなど荒々しいパッセージも得意とした面影はいずこ? オケも時に戸惑い気味で、双方とも「ノリ」が感じられない。この曲の定番であるプレヴィンや、若手気鋭のP.ヤブロンスキーの盤と比較すると、「えっ、これがガーシュウィン?」とさえ言いたくなる。 でも、喜寿を超えて定番以外のレパートリーをコンサートで演奏するという気迫は凄い。コンサートで実演されたのなら、終了後の拍手も収録して欲しかったところ。そうすれば演奏内容はともかく、また違った感慨を呼び起こすであろう。

V.P さん | 奈良県 | 不明

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