ガブリエル・ヤレド

ガブリエル・ヤレド プロフィール

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ジャン・リュック・ゴダール監督作品の”勝手に逃げろ/人生”(現在惜しくも廃盤)で華々しいデビューを飾り、低迷していたヨーロッパ映画音楽界を盛り上げた作曲家、ガブリエル・ヤレド。ジャン・ジャック・ベネックス監督とのコラボレイトを重ね、見事に一流の映画音楽家へ躍進、今やフランスのみならず、世界的にもその音楽性への評価が高くなっています。1986年のベネックス監督作品”ベティー・ブルー”、1996年の傑作”イングリッシュ・ペイシェント”では、アカデミー作曲賞を受賞。これからの作曲活動に目が離せない注目度の高い作曲家ですね。現在、ガブリエル・ヤレド作品はCD化されているものが少ないのですが、生い立ちから、手掛けた作品について触れてみたいと思います。

1949年10月7日 レバノン・ベイルート生まれ。幼年期は、どのように過ごしていたかは、公表されていない。学校を落第し、のちの1971年にブラジルへ移り、エリス・レジーナやイヴァン・リンスといったブラジル音楽界の重鎮らと、共に活動した経験もある。その後1971年にはフランスへ移り住み、L'Ecole Normale音楽院でHenri Dutilleuxに師事。

翌年の1973年、シャルル・アズナブールやジルベルト・ベコー、ジョニー・アリディーやミレイユ・マチュー....ら、フランスの大御所シャンソン歌手らへ楽曲を提供、オーケストラの指揮者などを務めます。さらにはコマーシャル・ソングや社歌(広告用)、ラジオ、TV番組の音楽なども手掛け、キャリアを伸ばしてゆきました。

映画音楽においての初めての作品は、1974年、”Miss O'Gynie Et Les Hommes”(邦題不明)ですが、映画音楽作曲家として、収入を得たのは、ジャン・リュック・ゴダール監督作品”勝手に逃げろ/人生”が初めて。その後、映画音楽を製作していなかった時期が長くありますが、その間、音楽活動は一切断ち切り、本格的に作曲法を勉強していたとか。そして1986年、ロバート・アルトマン監督作品”ニューヨーカーの青い鳥”を手掛けます。そしてその翌年にジャン・ジャック・ベネックスと出逢い、”ベティー・ブルー”を製作。この作品でみせた、ベネックス監督の映像美、世界観とヤレドの耽美なスコアの一体感。このコンビは、その後も”IP5・愛を探す旅人たち”などで素晴らしい世界をみせてくれました。

この”ベティー・ブルー”以来、ガブリエル・ヤレドはフランスを代表する作曲家となり、”カミーユ・クローデル”、”ゴッホ謎の生涯”、”ダニエルばあちゃん”などを製作。1992年のジャン・ジャック・アノー監督作品”愛人・ラマン”でも、その作品の強烈さだけでなく、ヤレドのノスタルジックでメランコリックなスコアが観る人の心に強く共鳴しました。その後もフランス映画のスコアを何作か手掛けますが、CD化されている商品少ないのが残念。1995年の日本未公開映画”Wings Of Courge" はCDで聴けます。

”アマデウス””カッコーの巣の上で”をプロデュースしたソウル・ゼインツがプロデュース、ヤレドが手掛けた、アメリカ映画の大作、”イングリッシュ・ペイシェント”(1996年)がアカデミー賞作曲賞を受賞します。以来、”メッセイージ・イン・ア・ボトル””シティ・オヴ・エンジェルズ”、など、ラヴ・ロマンスものには欠かせない作曲家となっていきます。1997年、ジャン・ユーグ・アングラードがメガホンをとった”裸足のトンカ”(国内盤は現在廃盤)も佳作です。

1999年から2000年にかけては、マドンナ主演の”二番目に幸せなこと”、ジュード・ロウの色男ぶりが話題となった”リプリー”、など、立て続けにハリウッド大作を手掛けます。そして、ヤレドの最新作は、2000年秋に日本公開の映画”オータム・イン・ニューヨーク”。リチャード・ギアとウィノナ・ライダー主演の今秋最高のラヴ・ストーリー作品のこの作品、タイトルで想像つく方も多いでしょうが、全編ジャジーな、味わい深いトラックが収録。ヤレドの哀愁漂うお得意のサウンドが楽しめる、この季節にピッタリな1枚です。

シンセサイザーを駆使し、独自のサウンドを作り出すガブリエル・ヤレド。退廃、哀愁、欲望、感情....人間の内側から迫るような、映像やストーリーを捉えた楽曲らは、人々を感動させ、そして惹きつけます。今後の作品に大いに期待できる作曲家です。

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