ガブリエル・ガルシア・マルケス

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わが悲しき娼婦たちの思い出

ガブリエル・ガルシア・マルケス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784105090173
ISBN 10 : 4105090178
フォーマット
出版社
発行年月
2006年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,141p

内容詳細

満90歳を迎える一夜を、処女と淫らに過ごしたい。かくて昔なじみの娼家の女主人が取り持った、14歳の少女との成り行きは…。77歳の著者が川端の「眠れる美女」に想を得た、悲しくも心温まる波乱の愛の物語。

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    マルケス77歳の長編。主人公は、なんと90歳。主人公としては世界の文学史上あるいは最高齢かも。川端の『眠れる美女』に触発されて書かれたようなのだが(冒頭に引用がある)、川端の淫靡さはここにはない。もっと大陸的というか、ラテン・アメリカ的なおおらかさが小説の全編に横溢する。これはれっきとした恋愛小説なのだが、お相手は14歳の少女。ここでは当然ナボコフの『ロリータ』が想起される。ただ、彼女は基本的にはいつも眠っているので、感情表現はなされない。ひたすら「私」が回想し、また恋心を募らせていく物語だ。

  • やいっち さん

    『わが悲しき娼婦たちの思い出』は、「作者七十七歳にして川端の『眠れる美女』に想を得た今世紀の小説第一作」という謳い文句に惹かれて予約し、読んだのだが、娼婦達との関わりや哀感などは、文学的着想や隠微さはともかく、川端よりマルケスのほうがずっと経験豊富で且つ日常的な次元からのもので、興味深いものだった。  そんな娼婦体験も含め、本書『生きて、語り伝える』(旦敬介/訳 新潮社)はマルケスの文学的土壌や背景を堪能することができた。

  • nobi さん

    エピグラフに冒頭の一節が引用されている「眠れる美女」(川端康成)に想を得たというだけあって、眠れる美女、老人、娼家を営む女、という組み合わせも、老人の視線からのまた想念の描写という構造も似ている。ただシーンとその印象は随分違う。覆われているか曝け出されているか。触れんばかりの目線か見下ろすような目線か。wetな気性かdryか。出方を待つか行動に出るか。愚痴るか怒るか。更には訳者(木村榮一)解説にもあるように一方は死へ一方は生へという方向性。ただいずれも想定を超えた展開に。衰えた先としての死を迎えるはずが…

  • 巨峰 さん

    馬も逃げるほどの巨根を持つ老コラムニストは、90歳になった誕生日のお祝いに若い女性の処女を奪おうと企んで、売春宿を経営する古い知り合いの女性に連絡をとるのだが、あらぬことか彼女が紹介した14歳の女の子に彼は本気の恋に落ちてしまう。老いらくの純愛を描いたノーベル賞作家77歳の時の作品。恋に狂い嫉妬をするのに年齢の制限なんてかからないんだなぁと思いました。妙にエロいシーンがあり。物語は最終盤で急展開します。

  • どんぐり さん

    「満90歳の誕生日に、うら若い処女を狂ったように愛して、自分の誕生祝いにしようと考えた」主人公。50代になって一度は寝たことのある女性が514人を数えた。それ以降、体力が衰え、女性を相手にできなくなり数を数えることをやめた性の強者である。90歳になり年齢の重みを感じ、死ぬまでに残された時間はわずかしかないと考え始めたとき、娼家を営むなじみの女将に電話をかけていた。衰えゆく身体を抱え死に近づきつつある老人のエロティシズムの世界、この妖しい欲望がたまらない。枯れても性は生なり。

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