カーター・ディクスン

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九人と死で十人だ 創元推理文庫

カーター・ディクスン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784488118457
ISBN 10 : 4488118453
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
301p;15

内容詳細

元新聞記者マックス・マシューズは、兄が船長を務めるエドワーディック号に乗り込んだ。戦時下の英国へ軍需品を運ぶ危険な航海である。二日目の晩、マックスは同船した女性の遺体を発見。外部からの侵入はありえない海の上、殺害現場に指紋が残されており、犯人は網にかかったも同然と思われたが、奇妙なことに船内に該当者はいない…。H・M卿は不可能状況をいかに解くか。

【著者紹介】
カーター・ディクスン : アメリカ、ペンシルヴェニア州生まれ(1906‐77)。本名ジョン・ディクスン・カー。1930年に予審判事アンリ・バンコランを探偵役とした『夜歩く』を発表。以後、ギディオン・フェル博士シリーズの『帽子収集狂事件』『曲がった蝶番』、ノンシリーズの『皇帝のかぎ煙草入れ』(以上カー名義)、ヘンリ・メリヴェール卿シリーズの『黒死荘の殺人』『ユダの窓』など、オールタイム・ベスト級の傑作を次々とものし、熱狂的な読者を獲得

駒月雅子 : 1962年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Tetchy さん

    謎また真相は小粒でありながら全てが収まるべきところに収まる美しさがあった。ある意味ディクスンらしからぬロジックの美しさが感じられる作品。また注目したいのは舞台が第2次大戦時下という点だ。複数の国を巻き込んだこの戦争において無数の人間が死ぬ状況。そんな中で軍需品輸送の密命を帯びた客船に同乗した9人の乗客と船員達はそれぞれに名を持ち、そしてそれぞれに使命を、希望を、そして思惑を持っている。大量に人が死ぬ時代に9名の人間が意志ある人間として描かれ、殺人劇が繰り広げられているところに本書の意義があるように思える。

  • 星落秋風五丈原 さん

    盲目の理髪師【新訳版】に続いて、メリヴェール郷も船上ミステリに挑戦。しかも今度はメリヴェール郷が乗船。彼の初登場は、理髪師に怪しげな薬を進められている場面。 最初のうち彼は登場せず、読者はまず船長の弟で負傷しているマックスの視点で、「この船には殺人犯が乗っている」と言う地方検事補、色気をぷんぷん振りまいているマダム、なぜかつっかかる物言いをする若い女性など、一癖も二癖もありそうな乗客たちを見ていく。何でもお見通しのメリヴェール郷視点で語られることほど興ざめなものはないから彼視点でちょうどよいのだ。

  • buchipanda3 さん

    題名から「11人いる!」がまず最初に頭に浮かんでしまった。船上を舞台としたミステリ長編。なるほど確かにクローズドの状況で行われるべき犯罪だったが、その状況ゆえに一見すると不可能犯罪と思われた事件の真相への糸口が手繰り寄せられたというのが面白かった。高度なトリックとならしめるものが緻密な計画だけではないのだなあと。H.M.卿の細部にわたる状況把握と発想の切り替えによる推理はお見事。ただ最後はもっとスマートにいけた気も。戦時下の不穏さ、活劇のようなクライマックスと演出面も読み応えのある作品だった。

  • koma-inu さん

    HM卿シリーズ。船上で起きた死体現場に残された指紋、すぐ犯人が分かるはずだ!と思いきや、どの客の指紋とも照合せず。見えざる犯人が船にいるのか?指紋トリックに関しては、これホントに出来るのかな?試してみたいです。犯人の目論見は半分外している事で、より事件が不可思議になっているところが面白い。犯人にしたらドキドキしまくりの数日だったでしょう・・。あと、夜中に聞こえたナイフ投げの音は、なんだったんだろう?回収忘れか、私の見逃しか😅

  • 本木英朗 さん

    米英本格ミステリ作家のひとり、カーター・ディクスン(カーの別名義)の長編のひとつが、この作品だ。俺は国書版で3回読んでいて、今回が4回目である。第二次大戦中、独潜水艦の襲撃に脅えながら、英へ向かう商船の船室で、出航以来、いわくありげな雰囲気をふりまいていた乗客の女性が、喉を切り裂かれて殺されているのが発見された。現場に残されていた血染めの指紋は、調査の結果、船内の誰のものでもないことが判明する。乗客は全部で九人。はたして姿を見せない十番目の人物は存在するのか……という話だ。

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