木管五重奏曲、六重奏曲第1番、マーロット五重奏団、マーカス・ベッカー、ナビル・シェハタ

パリの上流社会でもてはやされたオンスロウの室内楽曲集

フランスの作曲家ジョルジュ・オンスロウは同時代にすでに「フランスのベートーヴェン」として知られていました。その類稀な才能は特におびただしい数の室内楽に顕著です。このSACDではピアニストのマーカス・ベッカーがマーロット五重奏団と共演し、オンスロウのヴィルトゥオーソとしての側面を明らかにしています。
　サロンで演奏される名手のための協奏曲としての役割を果たしていた木管五重奏曲と六重奏曲はどちらもパリの上流社会の人々の趣向を充分満足させるものでした。フランス革命が始まった時にオンスロウは5歳で、その時イングランド出身の貴族としての暮らしは完全に終わり、若きオンスロウはその後の20年間ヨーロッパを渡り歩き、ハンブルクでヤン・ラディスラフ・ドゥシークに、ロンドンでヨハン・バプティスト・クラーマーに、最後はフランスに戻った後、パリでアントニ・レイハに教育を受けました。この豊かで変化に富んだ体験がオンスロウの独特のスタイルを生み、それが彼と同時代の最も重要なフランスの作曲家ベルリオーズへと引き継がれていきます。（輸入元情報）

【収録情報】
オンスロウ：
1. 木管五重奏曲ヘ長調 Op.81
2. 六重奏曲第1番変ホ長調 Op.30

　マーロット五重奏団
　　ステファニー・ウィンカー（フルート）
　　クリスティアン・ヴェツェル（オーボエ）
　　ウルフ＝グイド・シェーファー（クラリネット）
　　ジビュレ・マーニ（ホルン）
　　フォルカー・テスマン（ファゴット）
　マーカス・ベッカー（ピアノ：2）
　ナビル・シェハタ（コントラバス：2）

　録音時期：2017年
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND