オルフ、カール(1895-1982)

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CD

『カルミナ・ブラーナ』 インマゼール&アニマ・エテルナ、コレギウム・ヴォカーレ(日本語解説付)

オルフ、カール(1895-1982)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ZZT353
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

オルフ:カルミナ・ブラーナ
インマゼール&アニマ・エテルナ、コレギウム・ヴォカーレ

日本語解説付き

ついにヴェールを脱ぐ!
20世紀作品のピリオド奏法のパイオニア、インマゼールが
なんと今度はドイツ=オーストリア系、
しかもこれまで以上に「いま」に近い年代の傑作に挑んだ!

今年(2014年)のはじめにムソルグスキー『展覧会の絵』ラヴェル編曲版で、またもや20世紀前半の音楽のピリオド解釈の意義を圧倒的に印象づけたジョス・ヴァン・インマゼール&アニマ・エテルナ・ブリュッヘ、巷でもひそかに噂になっていたようですが、そう、今度の新譜はなんと、もう少し時代を下り、いまからちょうど77年前の1937年に世界初演され、一躍人気作品に躍り出たオーケストラつき合唱作品の金字塔的傑作『カルミナ・ブラーナ』という選択。
 彼らがピリオド解釈、つまり今とは必ずしも同じではなかった「作曲当時」の楽器や奏法を検証したうえで、作曲家の企図に肉薄しながら作品本来の魅力に迫る演奏解釈をしてきた近代作品は、これまでにもチャイコフスキー、リムスキー=コルサコフといったロシアもの、さらにラヴェルやドビュッシーらのフランス系作品などがありましたが、ドイツ=オーストリア系の近代ものがとりあげられるのはこれが初めて。さらに、今まで録音してきたなかでは最も時代的に新しかったのがプーランクの作品集で、ここでとりあげていたのも1935年の『フランス組曲』が最新ですから、今度の録音はさらに時代を「いま」に近づけてのピリオド解釈ということになります。実際のところ、大きな戦争があるとたいてい楽器のような貴重品が多く壊れたり、金属が軍に徴用されて金管楽器が溶かされてしまったりと、歴史的な実物というものがどんどんなくなってしまううえ、古い録音は技術も未発達、録音用オーケストラを編成していたりなど、残っている録音でも必ずしも「ホールに響いたサウンド」というものに私たちも接することができない可能性もあるのは事実。そこで彼ら、バッハやそれ以前の作曲家たちなど、古い音楽の本来の姿を(徹底した音楽史検証とともに)甦らせてきた実績のある演奏家たちが、同時にこういった新しい領域の音楽でもその方法論を適用することでいかに痛快な演奏成果があがるか、ということについては、昨今『春の祭典』の歴史的復古演奏で音盤ファンをにぎわせているF-X.ロト&レ・シエクルの演奏のみごとさや、我らがインマゼールの快挙の連続が実証しているところ。
 しかし古楽の世界では、14世紀の古文書である「ブラヌス写本」の詩を歌詞に使っていながら、当時の音楽などいっさい顧みていないオルフのこの作品は不人気なはず、なぜそこでインマゼールが? というところからして興味深いのですが、そのあたりも今回ひさびさに充実したインタビュー記事が解説になっていますので、ぜひ全訳とともにご一読ください。演奏上でひとつ今いえることがあるとすれば、巨大編成で圧倒的サウンドに仕上げることが多いこの大作でも、インマゼールはあくまで弦楽編成を最小限(6/6/6/6/4)に絞り「適切な編成で適切な鳴らし方をすれば、どんな大ホールでも少数精鋭で最も効果があがる」という自説を立証してみせている、ということ。独唱陣にも実績あまたの超・名歌手バウアーをはじめ俊才が揃い、オーケストラも例によってソリスト続々、しかも合唱はなんと、音楽監督ヘレヴェッヘの自主レーベル「Phi」で絶好調のコレギウム・ヴォカーレ・ヘントという、インタビュアが「夢の布陣ではないですか!」と色めき立つのも納得です。(Mercury)

【収録情報】
● オルフ:『カルミナ・ブラーナ』

 イェリー・スー(ソプラノ)
 イヴ・サーレンス(テノール)
 トーマス・バウアー(バリトン)
 コレギウム・ヴォカーレ・ヘント(合唱)
 カンターテ・ドミノ(少年合唱)
 アニマ・エテルナ・ブリュッヘ(管弦楽)
 ジョス・ヴァン・インマゼール(指揮)

 録音時期:2014年
 録音方式:ステレオ(デジタル)

内容詳細

大編成オーケストラによる壮麗な演奏をイメージすると、まるで頭から冷水を浴びせられたような衝撃を受けるかもしれない。「カルミナ・ブラーナ」は音量で勝負する曲ではないのだ。ピリオド奏法を踏襲した鮮烈なリズムと、声とオケの精妙なアンサンブルで聴かせる音楽の何とダイナミックで瑞々しいことだろうか。(長)(CDジャーナル データベースより)

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バロックから始まったピリオド演奏は古典派...

投稿日:2018/05/25 (金)

バロックから始まったピリオド演奏は古典派からロマン派へと拡大して遂に20世紀のラヴェルやストラヴィンスキーにまで及んだ しかし”カルミナ・ブラーナ”とは盲点を突かれたようだ 下になっている詩歌がルネッサンス以前の俗謡であれば 原点回帰の色彩を帯びてくるではないか インマゼールとアニマ・エテルナそしてコレギウム・ヴォカーレには母の胎内で聞いていた律動と歌のごとき懐かしさを感じるのではないか 蓋しここに聴くカルミナ・ブラーナには不思議な大らかさと安堵感のような風が流れている 世に多く聞くグロテスクで歪をアクセントにしたカルミナ・ブラーナがここにはない 終始広がる大地と見晴るかす天空に抱かれた人間の人生謳歌が聴こえている 大きな口が歌いかけ合い喜びに輝く瞳が見つめ合う 鼻の奥がツンとした 皆と生きる歓びが溢れ出す 朋よこれがカルミナだ あなたも如何

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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