オリヴァー・サックス

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見てしまう人びと 幻覚の脳科学

オリヴァー・サックス

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784152094964
ISBN 10 : 4152094966
フォーマット
出版社
発行年月
2014年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
379p;20

内容詳細

あなただけに見える、部屋の中を漂う青いハンカチや部屋の真ん中の巨大なクモ、あるいは身長15センチの小人、同じ服装で同じ動作をする人々の長い列、ずらりと並ぶ顔・顔・顔――話し声から虚空に浮かぶ文字や音符、果ては場違いな匂いや悪臭、いない人の声まで、どう考えてもそこにないはずのものが見えたり聞こえたりしたとき、あなたはどうしますか?

幻覚とは外的現実がまったくないのに生まれる知覚、つまりそこにないものを見たり聞いたりすること。しかしサックスによれば、幻覚は狂気の徴候でも不名誉なことでもなく、それは他に類のないカテゴリーの意識であり、精神生活であるらしい。驚くべき、しかし人間のありようの根幹を伝える実例について共感をもって語る、サックス待望の医学エッセイ最新作。

【著者紹介】
オリヴァー・サックス : 医師として活躍するかたわら、『レナードの朝』(アカデミー賞を受賞した同名映画の原作)を初めとする12冊の著書を持つ作家。ニューヨーク大学医学部教授

大田直子 : 翻訳家。東京大学文学部社会心理学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • こばまり さん

    結構、皆さん見てしまっています。幻覚即ち狂気ではなく、脳という魅惑のワンダーランド器官の為せる技と思うと、その奥深さに溜息が漏れます。サックス先生自らの薬物体験談が秀逸でした。古き良き60年代のお話ですので念のため。

  • たち さん

    私は長年、酷い片頭痛を患ってきましたけど、幻覚を見たことはありません。が、こんなに大勢の人が幻覚を見ているとは知りませんでした。 虫とか怖い顔とかはイヤですが、楽しい幻覚なら見てみたいです。片頭痛発作の苦しみが、少しは和らぎそう。後、しょっちゅう幽霊見ちゃう友だちも、実は幻覚なのかな…。

  • wildchild@月と猫 さん

    幻覚は、見ている本人にとっては現実に存在するリアルな感覚。見せているのは私達の脳。決して精神病者に特有の事象ではなく、薬物・手術・病気・精神的ショックなどで、様々な状況下に晒されたごく普通の人の脳内でも起こりうる。著者がLSDや薬物が脳に与える影響を、自分を実験台にして観察していたのには驚いた。私たちが「視て」「聴いて」「触れて」いる現実は、全て脳で情報処理され、加工されている世界。ほんの少しバランスが狂えば、私たちが信じている日常や身体感覚の認知は、容易に歪んでしまうものなのだと気付かされた。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    12年初出。幻覚は想像、夢、空想のような創造性、知覚のような細部の生々しさと外在性がある(11頁)。シャルル・ボネ症候群(CBS):幻覚の決定的特徴は、本人が物事の実態を見抜けること。幻覚であり現実でないと本人が認識していること(38頁〜)。CBSの幻覚がしつこい妄想、思い込みにはならない。中度アルツハイマー病は幻覚が起こる 可能性はある。幻覚が妄想を、妄想から幻覚を生じる(110頁)。複雑な譫妄と精神病は、夢と同様、ボトムアップである と同時にトップダウン(234頁)。譫妄:軽度の意識障害(広辞苑)。

  • くさてる さん

    現実には無いさまざまなもの。身長15センチの小人、文字や活字、異国風の衣装を身につけた人々。存在しない匂いが鼻につき、聞こえないはずの声が聞こえる。そんな不思議な現象について医学的な観点から語ったエッセイ。豊富に挙げられている実際の症例のどれもが、小説のように豊かな内容で、とても面白かった。人間の知覚の複雑さについて知ることが出来ます。

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