オノレ・ド・バルザック

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バルザック「人間喜劇」セレクション 第3巻

オノレ・ド・バルザック

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784894342774
ISBN 10 : 4894342774
フォーマット
出版社
発行年月
2002年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,533p

内容詳細

魔窟パリに潜伏し、政治・経済を裏から動かす秘密結社の男たちが、殺しの合間に覆面をずらし素顔をのぞかせる3話のオムニバス小説。各話それぞれロマン派芸術家ベルリオーズ、リスト、ドラクロワに捧げられている。

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    十三人組のどこがやり手なのだろう。これじゃあ血も涙もないただの悪者軍団。導入部での彼ら紹介に心踊り読み始めたのだが、男女の間の事しか出てこない。本当に大事な活躍は書けぬということかな。『フェラギュス』二人のためにどれだけの命と心が損なわれたか。この二人には地獄の業火が待っているはず。『ランジェ公爵夫人』街の様子、パリの区分けの説明はさすがのバルザック。しかし、波乱万丈の読者を引き込む恋愛模様はソープオペラで、いわゆるフランス映画的な洒脱感はない。『金色の眼の娘』何より、人をそこまで噛むということに驚愕した

  • まふ さん

    十三人組とは表はパリ市内の名士、裏は暗黒世界を牛耳る「人間の姿をした悪魔」の集団である。第1話「フェラギュス」はその集団の頭領フェラギュスが美しい我が娘のために苦闘する悲話。第二話は十三人組メンバーの青年侯爵アルマンと若きランジェ公爵夫人が互いに心を弄び最後は修道院で悲しみのうちに亡くなる悲話。第三話は美男子で十三人組のド・マルセーが金色の眼の異国の女性マキタと相思相愛となるがマルセーの異母妹マルキに嫉妬のため殺される悲劇。いずれも濃厚かつ行き届いたバルザックの世界が楽しめた。人間喜劇90作品中29冊目。

  • NAO さん

    秘密結社13人組にまつわる三つの話。「フェラギュス」貞淑なことで知られるジュール夫人の周辺に見え隠れする謎の男フェラギュス。13人組の棟梁フェラギュスは、持てる力を総動員して、娘をつけ回し自分の秘密を探ろうとするモランクールを亡き者にしようとする。その力の、なんという不気味さ。だが、そんな怖ろしげな人物でありながら、娘であるジュール夫人を盲目的な愛情を示すフェラギュスは、どこかゴリオ爺さんを思わせるところがある。

  • みつ さん

    それぞれベルリオーズ、リスト、ドラクロアに献呈された作品集。いずれも浪漫派(と表記したい。)の典型的な芸術家で、びっしり書き込んだある種鬱陶しいくらいの説明や人物のアクの強さが、彼らの作品世界と共通する(当時パリに住んでいたショパンの音楽とは明らかに別世界)。表題の「十三人組」は正面からは描かれず、濃密で自己中心的な恋愛譚に暗黒をもたらして、いわゆる「ロマンチック」からは程遠い。「ランジェ公爵夫人」は、意外な導入部から始まり、一気に読ませる。「金色の眼の娘」は、異国を描いたドラクロアの絵画を彷彿とさせる。

  • てれまこし さん

    てっきりこのシリーズは経済小説を集めたものかと思ったが、この巻はなんと秘密結社の話だった。力を崇拝し法の目をかいくぐって生きる13人の謎の男たち。だけども、なぜか彼らの企みはすべて失敗に終わってる。彼らの神秘的な力はエロスの振るう力の前に敗北を喫している。あとには抜け殻の死体だけが転がる。この時代においては恋愛は愛情のみならず財産や名誉を賭けたゲーム。そこでは真摯な恋愛感情は危険なもので、用心深く囲っておくべきもの。なのに炎上しちゃう。同性同士だけじゃない。男と女とのあいだで食うか食われるかの闘争になる。

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オノレ・ド・バルザック

1799‐1850。フランスの小説家。トゥール生まれ。8歳からの6年間、寄宿学校に入れられる。17歳で代訴人の事務所に見習いとして入り、パリ大学法学部に通う。このころから文学者を志し、20歳のころパリ市内の屋根裏部屋に住んで小説を執筆し始める。人間を観察し、その心理を精密に描きつつ、社会全体をも映し

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